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自給自足の精神が宿る砺波

砺波広域圏福野調整槽マイクロ水力発電所、砺波市上中野配水場マイクロ水力発電所のある砺波地方についての話題です。

砺波平野は、平野庄川と小矢部川により作られた約220k㎡の扇状地です。

この平野では特徴的な「散居村」と呼ばれる景色が見られます。「散居村」では、水田地域の中で家々が100mほどの間隔で分散しています。約1万戸の農家が点在しているそうです。

扇状地であるため、地下への水の浸透が激しく、水田耕作のためには一日に何度も水の管理をする必要があり、家の周囲に水田を確保したのが家々が分散した一つの理由として考えられているようです。

砺波平野における散居村(夢の平散居村展望台より)

各家々も特徴的で、屋敷林(かいにょ)と呼ばれる木々に囲まれています。砺波は風の強い地域であり、風雨や吹雪から家を守るために原生林を残したのが起源ということです。過去には、屋敷林の大きさで家柄も示されていたようです。

屋敷林(かいにょ)

また、屋敷林の木材は、新築・改築する際に建材として利用され、その落葉や枝木は、毎日の炊事や風呂焚きの燃料 として利用されていたそうです。家の周囲の田畑と屋敷林により、食料とエネルギーの自給自足生活を送っていたそうです。

こうした自給自足の精神が、この地における福野調整槽(砺波広域圏事務組合)や上中野配水場(砺波市)でのマイクロ水力発電システム導入にもつながっているのかもしれません。

 

 

 

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