NEWS 最新情報
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東大阪市水走配水場でマイクロ水力発電機を据付け2021-03-01
東大阪市水走配水場マイクロ水力発電所の工事のようす
2021年1月8日の記事にて工事のようすをお伝えしておりました東大阪市水走配水場マイクロ水力発電所でマイクロ水力発電機の据付け工事を行いました。
既設配管の分岐工事を行い、マイクロ水力発電システムへの配管立ち上げを行いました。
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配管への発電機の据付のようすです。
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防護コンクリートの打設です。
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マイクロ水力発電システムのシステム制御盤も据付ました。
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東大阪市水走配水場マイクロ水力発電所は、2021年3月の発電開始予定です。
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⇒ 『東大阪市水走配水場マイクロ水力発電所』関連記事へ -
長岡京市東配水池マイクロ水力発電所が稼働2021-02-24
長岡京市東配水池マイクロ水力発電所が発電を開始しました
長岡京市では、北ポンプ場に引き続き2件目の導入となる「長岡京市東配水池マイクロ水力発電所」が、いよいよ稼働を開始しました。
長岡京市東配水池マイクロ水力発電所は、乙訓浄水場(京都府営水道)からの送水を東配水池で受水する際に発生する余剰エネルギーを有効活用し、発電いたします。 有効落差は24.3m、流量310㎥/hで、稼働率を勘案すると年間100MWhの発電量を生み出す予定です。
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完成した長岡京市東配水池マイクロ水力発電所の外観です。
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今後も安定稼働に努め、長岡京市様の環境政策に貢献してまいります。
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⇒ 『長岡京市東配水池マイクロ水力発電所』関連記事へ -
浅麓水道企業団追分調整池マイクロ水力発電所のようす2021-02-18
開所式から5カ月経過しました
浅麓水道企業団追分調整池マイクロ水力発電所は、開所式(2020年9月16日開催)から順調に発電を続け、5カ月が経過しました。
冬期の発電所のようすです。冬期は、近隣の諏訪湖も凍るかなり寒い地域です。
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開所式以降の5カ月間の日別発電量推移です。1日あたり500kWh前後の発電量で稼働を続けています。
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今後も安定稼働を目指し、維持管理に努めてまります。
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今年の諏訪湖は全面結氷も見られたものの、有名な「御神渡り」は出現しなかったようです。3年連続で「御神渡り」の出現が見られず、温暖化の影響かもしれません。
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⇒ 『浅麓水道企業団追分調整池マイクロ水力発電所』関連記事へ -
広報誌『江南の水道』で紹介(下般若配水場マイクロ水力発電所)2021-02-16
下般若配水場マイクロ水力発電事業が広報誌『江南の水道』で紹介
江南市水道部さまでは、「江南市水道ビジョン」で環境に配慮した事業の実施を掲げておられ、再生可能エネルギーの活用を積極的にすすめられておられます。 江南市水道部さまの広報誌『江南の水道』(令和3年2月号)にて、2021年度に発電開始を予定している下般若配水場でのマイクロ水力発電事業が紹介されました。環境技術の先進的な取組の推進、二酸化炭素排出量の削減を目的として、官民連携による未利用の再生可能エネルギーを活用したマイクロ水力発電事業を実施することがPRされています。
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下記リンクの3ページ目に記載
https://www.city.konan.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/003/577/sd_koho19.pdf
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事業計画認定取得(豊中市野畑配水場マイクロ水力発電所)2021-02-12
固定買取価格制度を活用するには、経済産業省の「事業計画認定」が必要です
「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法(以下、FIT法)」を活用し売電を行う場合、経済産業省から再生可能エネルギー発電設備についての設備認定を受ける必要がありました。2017年(平成29年)4月に行われたFIT法の改正施行に伴い、新たに事業認定としての要件が加わったため、従来の「設備認定」に代わり「事業計画認定」を取得することになっています。
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「事業計画認定」の取得フローは
経済産業省から「事業計画認定」を取得するには、送配電事業者(電力会社)との「接続契約」の締結が認定に先立ち必要となっています。まずは、送配電事業者(電力会社)との協議を行い、送配電事業者(電力会社)に接続申込を行います。 先に「接続契約」が締結されないと「事業計画認定」の取得ができず、事業計画認定を受けた日付で売電単価が確定するため、「事業計画認定」が取得できないと、売電単価・調達期間が決まりません。 次に「事業計画認定」の申請を行います。2019年4月1日以降は、「事業計画認定」の申請時に「接続契約書」の提出が必須となっています。(2019年4月1日以前では、「事業計画認定」申請後の提出も認められていました。)
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豊中市野畑配水場マイクロ水力発電所の事業計画認定がおりました
上記手続きを行い、豊中市野畑配水場マイクロ水力発電所の事業計画認定をいただきました。
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豊中市野畑配水場マイクロ水力発電所は、2021年度上期の発電開始予定です。
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⇒ 『豊中市野畑配水場マイクロ水力発電所』関連記事へ -
水道施設での発電|刈谷市一ツ木配水場にマイクロ水力発電所を導入いたします2021-02-08
刈谷市一ツ木配水場にマイクロ水力発電を導入します
刈谷市は愛知県のほぼ中央に位置し、自動車関連産業が盛んな都市です。人口は15万人超です。
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このたび、刈谷市一ツ木配水場において、エネルギーの有効利用を進めることを目的とし、マイクロ水力発電を導入いただくこととなりました。
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刈谷市さまは、『産業の高水準な技術を活用したクリーンエネルギーの使用や省エネルギーの実践によって、CO2の排出が大幅に抑えられるとともに、産業が活性化し、安全・安心が確保されているまち』となることを目指され、様々な環境施策を展開されています。 そうした環境施策のひとつとして、刈谷市さまと当社は、一ツ木配水場へのマイクロ水力発電の導入について協定を締結しました。民間活力を活用いただき、配水場へマイクロ水力発電設備を設置することにより、再生可能エネルギーの導入を推進し環境負荷低減を図ってまいります。
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一ツ木配水場マイクロ水力発電所の概要
刈谷市さまが所有する一ツ木配水場(愛知県企業庁の刈谷第3-2供給点)に接続する管路で生じる受水圧力と運用圧力から生じる「余剰エネルギー」を活用し、マイクロ水力発電事業を行います。
平均流量は390㎥/hで、有効落差は48mを想定しています。
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当社は、自らの出資により発電設備の設置、維持管理及び事業運営を行います。刈谷市さまに対して、余剰エネルギーの提供を受けることによる対価及び設備設置に伴う用地の使用料をお支払いします。
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一ツ木配水場マイクロ水力発電所の設置予定場所の写真です。
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一ツ木配水場マイクロ水力発電所のイメージ図です。地下ピットを新たに設け、マイクロ水力発電システムを納めます。マイクロ水力発電機が停止した場合やマイクロ水力発電機で処理できる量以上の水が必要な場合は、バイパス管路に水を流します。 本管からの配管分岐は不断⽔工事を⾏うことで、断⽔無しで分岐工事を⾏います。
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発電出力は25.5kWで、年間発電量は173MWhを想定しております。一般家庭52世帯分の電力量を生み出します。電力のCO2排出係数を0.000518(t-CO2/kWh)とした場合、年間約90トンのCO2削減に貢献いたします。
一ツ木配水場マイクロ水力発電所は、2021年度の稼働を目指しています。
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接続契約(富山県上田子配水池マイクロ水力発電所)2021-02-03
富山県上田子配水池マイクロ水力発電所での系統電力網との接続契約
富山県上田子配水池で導入を進めているマイクロ水力発電所では、北陸電力送配電株式会社への接続申請を進めておりました。
このたび、接続申請が無事認められ、接続契約および工事費負担金に関する通知が届きました。
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接続契約の次は、事業計画認定申請へ進みます。
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富山県上田子配水池マイクロ水力発電所は、2021年上期中の発電開始を目指しております。
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⇒ 『上田子配水池マイクロ水力発電所』関連記事へ -
長岡京市東配水池でマイクロ水力発電機を据付け2021-02-01
長岡京市東配水池マイクロ水力発電所の工事のようす
長岡京市東配水池マイクロ水力発電所でマイクロ水力発電機の据付け工事を行いました。
マイクロ水力発電機は、長岡京市東配水池の電動弁室内に設置しました。
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設置前の電動弁室のようすです。
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マイクロ水力発電機は既設バイパス流路側に設置しました。発電機を据付けたようすです。
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制御盤も電動弁室横の屋外に設置しました。
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長岡京市東配水池マイクロ水力発電所は、2021年2月中の発電開始を目指しています。
⇒ 『長岡京市東配水池マイクロ水力発電所』関連記事へ -
埋蔵文化財包蔵地での工事2021-01-25
埋蔵文化財包蔵地とは
石器・土器などの遺物が出土したり、貝塚・古墳・住居跡などの遺跡が土中に埋もれている土地であって、そのことが地域社会で認識されている土地は「周知の埋蔵文化財包蔵地」となります。一般的には、「遺跡」と呼ばれます。当該土地内で土木工事等を行う場合、文化財保護法の規定に基づき、事前の届け出等が必要となります。
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東大阪市水走配水場は埋蔵文化財包蔵地
現在、マイクロ水力発電所の設置工事を進めております東大阪市の水走配水場は、埋蔵文化財包蔵地です。
鬼虎川遺跡(きとらがわいせき)と呼ばれています。近畿圏における代表的な弥生時代の遺跡とのことです。弥生土器、土師器、須恵器などが出土しています。
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東大阪市は、”遺跡の宝庫”と呼ばれるほど多くの遺跡があります。弥生時代にあった河内湖の湖畔であったためと思われます。
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東大阪市に届出
東大阪市水走配水場マイクロ水力発電所での水道配管工事の実施にあたり、東大阪市へ文化財保護法及び東大阪市文化財保護条例の規定に基づく届出が必要です。
具体的には、東大阪市長あてに「土木建築工事施工届」、 大阪府教育委員会教育長あてに「埋蔵文化財発掘の届出」を行いました。
水道配管工事での掘削のタイミングで、教育委員会からの立会いが行われました。
埋蔵文化物らしきものは出土せず、工事続行の許可をいただきました。
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後日、「埋蔵物文化財の調査結果について」という通知をいただきました。
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東大阪市水走配水場マイクロ水力発電所は、今年度中の発電開始を目指しております。
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⇒ 『東大阪市水走配水場マイクロ水力発電所』関連記事へ -
山梨建設新聞で紹介(北杜市須玉第二減圧槽マイクロ水力発電所)2021-01-23
北杜市須玉第二減圧槽マイクロ水力発電所が山梨建設新聞で紹介されました
2021年1月14日に開催された北杜市須玉第二減圧槽でのマイクロ水力発電所起動式が山梨建設新聞(2021年1月19日号)で
「須玉のマイクロ水力発電起動 飲料水使用は県内初」として紹介されました。
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⇒ 『北杜市須玉第二減圧槽マイクロ水力発電所』関連記事へ -
朝日新聞で紹介(北杜市須玉第二減圧槽マイクロ水力発電所)2021-01-19
北杜市須玉第二減圧槽マイクロ水力発電所が朝日新聞で紹介されました
2021年1月14日に開催された北杜市須玉第二減圧槽でのマイクロ水力発電所起動式が朝日新聞(2021年1月16日号)で
「水道水の流れを利用し発電、北杜市が再生可能エネルギー」と題し、紹介されました。
水道施設を利用する20キロワット以下の小型水力発電は県内初として紹介されています。
https://www.asahi.com/articles/ASP1H7H62P1GUZOB00N.html
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⇒ 『北杜市須玉第二減圧槽マイクロ水力発電所』関連記事へ -
山梨日日新聞で紹介(北杜市須玉第二減圧槽マイクロ水力発電所)2021-01-18
北杜市須玉第二減圧槽マイクロ水力発電所が山梨日日新聞で紹介されました
2021年1月14日に開催された北杜市須玉第二減圧槽でのマイクロ水力発電所起動式が山梨日日新聞(2021年1月15日号)で紹介されました。
農業用水を利用した水力発電では、台風シーズンなどには発電できない期間が発生するのに対し、水道用水を利用することで安定的に発電できることが紹介されています。
https://www.sannichi.co.jp/article/2021/01/15/00473428
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⇒ 『北杜市須玉第二減圧槽マイクロ水力発電所』関連記事へ -
NHK甲府で紹介(北杜市須玉第二減圧槽マイクロ水力発電所)2021-01-15
北杜市須玉第二減圧槽マイクロ水力発電所がNHK甲府で紹介されました
2021年1月14日に開催された北杜市須玉第二減圧槽でのマイクロ水力発電所起動式がNHK甲府で紹介されました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kofu/20210114/1040012049.html
発電所のようすや北杜市環境課様のコメントが紹介されております。
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北杜市須玉第二減圧槽マイクロ水力発電所で起動式2021-01-14
北杜市須玉第二減圧槽にてマイクロ水力発電所の起動式が行われました
北杜市須玉第二減圧槽に導入をいたしましたマイクロ水力発電所の起動式が、2021年1月14日に現地にて行われました。
北杜市様が再生可能エネルギー導入促進と二酸化炭素削減として、水道施設へ発電機を設置するマイクロ水力発電事業に取り組んでこられたものです。
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起動式の冒頭、北杜市長 上村英司様よりご挨拶をいただき、北杜市としての「環境日本一の潤いの杜づくり」への意気込みが述べられました。
引き続き、市長と施工代表者により起動スイッチが入れられました。
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須玉第二減圧槽でのマイクロ水力発電は、須玉第一減圧槽から流入する水の残存エネルギーを利用して発電します。利用する落差は約36mで、流量は平均257㎥/hrです。予想される発電電力量は、年間148MWhとなります。
市長様への水力発電機稼働のご説明のようすです。
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当社としてましても北杜市様の環境政策に寄与できるよう維持管理に努めてまいります。
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⇒ 『北杜市須玉第二減圧槽マイクロ水力発電所』関連記事へ -
東大阪市水走配水場マイクロ水力発電所の工事のようす2021-01-08
東大阪市水走配水場マイクロ水力発電所の設置工事を進めています
東大阪市水走配水場マイクロ水力発電所は、事業計画認定も取得でき、設置工事を進めております。
当初計画の設置位置で地質調査を行ったところ、地盤強度が弱く、大がかりな地質改善工事が必要なことが判明しました。 そこで、地下ピット方式に替えて、配水池上部に発電所を設けることとしました。
新たな発電所設置位置です。2号配水池の上部に発電所を設置します。
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2号配水池上部における発電所設置位置の土を掘削しました。
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発電所設置のための基礎の配筋を行い、コンクリートを打設しました。
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東大阪市水走配水場マイクロ水力発電所は、今年度中の発電開始を目指しております。
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⇒ 『東大阪市水走配水場マイクロ水力発電所』関連記事へ -
事業計画認定取得(富田林市金剛東配水池マイクロ水力発電所)2021-01-07
固定買取価格制度を活用するには、経済産業省の「事業計画認定」が必要です
「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法(以下、FIT法)」を活用し売電を行う場合、経済産業省から再生可能エネルギー発電設備についての設備認定を受ける必要がありました。2017年(平成29年)4月に行われたFIT法の改正施行に伴い、新たに事業認定としての要件が加わったため、従来の「設備認定」に代わり「事業計画認定」を取得することになっています。
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「事業計画認定」の取得フローは
経済産業省から「事業計画認定」を取得するには、送配電事業者(電力会社)との「接続契約」の締結が認定に先立ち必要となっています。まずは、送配電事業者(電力会社)との協議を行い、送配電事業者(電力会社)に接続申込を行います。 先に「接続契約」が締結されないと「事業計画認定」の取得ができず、事業計画認定を受けた日付で売電単価が確定するため、「事業計画認定」が取得できないと、売電単価・調達期間が決まりません。 次に「事業計画認定」の申請を行います。2019年4月1日以降は、「事業計画認定」の申請時に「接続契約書」の提出が必須となっています。(2019年4月1日以前では、「事業計画認定」申請後の提出も認められていました。)
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富田林市金剛東配水池マイクロ水力発電所の事業計画認定がおりました
上記手続きを行い、富田林市金剛東配水池マイクロ水力発電所の事業計画認定をいただきました。
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富田林市金剛東配水池マイクロ水力発電所は、2021年度上期の発電開始予定です。
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⇒ 『富田林市金剛東配水池マイクロ水力発電所』関連記事へ -
事業計画認定取得(東大阪市水走配水場マイクロ水力発電所)2020-12-25
固定買取価格制度を活用するには、経済産業省の「事業計画認定」が必要です
「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法(以下、FIT法)」を活用し売電を行う場合、経済産業省から再生可能エネルギー発電設備についての設備認定を受ける必要がありました。2017年(平成29年)4月に行われたFIT法の改正施行に伴い、新たに事業認定としての要件が加わったため、従来の「設備認定」に代わり「事業計画認定」を取得することになっています。
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「事業計画認定」の取得フローは
経済産業省から「事業計画認定」を取得するには、送配電事業者(電力会社)との「接続契約」の締結が認定に先立ち必要となっています。まずは、送配電事業者(電力会社)との協議を行い、送配電事業者(電力会社)に接続申込を行います。 先に「接続契約」が締結されないと「事業計画認定」の取得ができず、事業計画認定を受けた日付で売電単価が確定するため、「事業計画認定」が取得できないと、売電単価・調達期間が決まりません。 次に「事業計画認定」の申請を行います。2019年4月1日以降は、「事業計画認定」の申請時に「接続契約書」の提出が必須となっています。(2019年4月1日以前では、「事業計画認定」申請後の提出も認められていました。)
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東大阪市水走配水場マイクロ水力発電所の事業計画認定がおりました
上記手続きを行い、東大阪市水走配水場マイクロ水力発電所の事業計画認定をいただきました。
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現在、設置の工事を進めています。
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東大阪市水走配水場マイクロ水力発電所は、今年度中の発電開始を目指します。
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⇒ 『東大阪市水走配水場マイクロ水力発電所』関連記事へ -
丹羽広域事務組合河北配水場マイクロ水力発電所のようす2020-12-21
稼働開始から1カ月経過しました
丹羽広域事務組合河北配水場マイクロ水力発電所では、試運転完了後本格稼働を開始して1か月が経過しました。
丹羽広域事務組合河北配水場マイクロ水力発電所は、愛知県水の供給元である犬山浄水場から丹羽広域事務組合・河北配水場へ流入する水の余剰エネルギーを有効活用し、発電を行っています。
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本格稼働開始から1か月が経過しました。一日あたり600kWh前後の発電量を順調に生み出しています。年間205MWhの発電量を予定しております。
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⇒ 『丹羽広域事務組合河北配水場マイクロ水力発電所』関連記事へ -
接続契約(豊中市野畑配水場マイクロ水力発電所)2020-12-17
豊中市野畑配水場マイクロ水力発電所での系統電力網との接続契約
豊中市野畑配水場で導入を進めているマイクロ水力発電所では、関西電力送配電株式会社への接続申請を進めておりました。(電気事業法の改正に伴い、2020年4月に関西電力株式会社が行ってきた一般送配電事業は、関西電力送配電株式会社に移管されています。)
このたび、接続申請が無事認められ、接続契約および工事費負担金に関する通知が届きました。
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接続契約の次は、事業計画認定申請へ進みます。
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豊中市野畑配水場マイクロ水力発電所は、2021年上期中の発電開始を目指しております。
⇒ 「豊中市野畑配水場マイクロ水力発電所」関連記事へ -
事業計画認定取得(長岡京市東配水池マイクロ水力発電所)2020-12-14
固定買取価格制度を活用するには、経済産業省の「事業計画認定」が必要です
「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法(以下、FIT法)」を活用し売電を行う場合、経済産業省から再生可能エネルギー発電設備についての設備認定を受ける必要がありました。2017年(平成29年)4月に行われたFIT法の改正施行に伴い、新たに事業認定としての要件が加わったため、従来の「設備認定」に代わり「事業計画認定」を取得することになっています。
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「事業計画認定」の取得フローは
経済産業省から「事業計画認定」を取得するには、送配電事業者(電力会社)との「接続契約」の締結が認定に先立ち必要となっています。まずは、送配電事業者(電力会社)との協議を行い、送配電事業者(電力会社)に接続申込を行います。 先に「接続契約」が締結されないと「事業計画認定」の取得ができず、事業計画認定を受けた日付で売電単価が確定するため、「事業計画認定」が取得できないと、売電単価・調達期間が決まりません。 次に「事業計画認定」の申請を行います。2019年4月1日以降は、「事業計画認定」の申請時に「接続契約書」の提出が必須となっています。(2019年4月1日以前では、「事業計画認定」申請後の提出も認められていました。)
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長岡京市東配水池マイクロ水力発電所の事業計画認定がおりました
上記手続きを行い、長岡京市東配水池マイクロ水力発電所の事業計画認定をいただきました。
現在、設置の工事を進めています。
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長岡京市東配水池マイクロ水力発電所は、今年度中の発電開始を目指します。
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⇒ 『長岡京市東配水池マイクロ水力発電所』関連記事へ -
水道施設での発電|江南市下般若配水場にマイクロ水力発電所を設置いたします2020-12-07
江南市下般若配水場にマイクロ水力発電を導入します
愛知県江南市は、濃尾平野の北部、木曽川の南岸に位置する名古屋市のベッドタウンで、人口10万人あまりです。「江南」という名前は、木曽川を中国長江(揚子江)に見立てて名づけられたそうです。
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江南市環境基本計画では、「みんなでつくる持続可能で快適な生活環境都市」 の実現を目指しておられます。率先的に地球温暖化対策に取り組むとともに、市民、事業者に対し、省エネル ギー行動の普及促進、環境への配慮の啓発などを行い、地域全体で省エネルギー・省資源を 進め、低炭素社会の構築を目指すことが示されています。
その一環として、下般若配水場の管路を流れる浄水の余剰エネルギーおよび下般若配水場内の土地の一部を小水力発電事業を実施する事業者に提供し、再生可能エネルギーの有効利用を推進することとなり、当社マイクロ水力発電システムを設置させていただくこととなりました。
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下般若配水場マイクロ水力発電の概要
江南市水道事業では、自己水源から取水した原水を塩素滅菌による浄水処理を行ったう えで、受水した県水と併せて需要者に供給されています。今回のマイクロ水力発電は、県水受水点である下般若配水場で行います。
県水供給元である犬山浄水場から下般若配水場までの約64mの落差を活用いたします。落差エネルギーのうち、下般若配水場への流入に必要なエネルギーを除いた余剰エネルギーを有効活用し、マイクロ水力発電を行います。
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下般若配水場への水の流入量は、平均880㎥/hです。総落差から管損失などを引いた有効落差は、約44mを想定しております。発電出力は62kWの予定で、年間発電量は341MWhを計画しております。
設置場所(ポンプ室)の写真とマイクロ水力発電機の設置イメージです。
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2021年度中に発電開始予定です。 江南市様が目標とされる「みんなでつくる持続可能で快適な生活環境都市」 の実現に貢献できるよう努めてまいります。
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楠根配水場マイクロ水力発電所の系統連系2020-12-03
楠根配水場マイクロ水力発電所の工事のようす
2020年11月19日付の記事でご紹介したマイクロ水力発電機据付けからさらに工事が進んでいます。
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据付けたマイクロ水力発電システムの水圧試験(0.75MPa)もクリアしました。
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系統連系工事を行いました
マイクロ水力発電でできた電気を売電するために系統電力網に接続する系統連系工事を実施しました。
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これで発電の準備は整いましたので、今後、試運転調整に入っていきます。
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⇒ 『寝屋川市楠根配水場マイクロ水力発電所』の関連記事へ -
接続契約(東大阪市水走配水場マイクロ水力発電所)2020-12-01
東大阪市水走配水場マイクロ水力発電所での系統電力網との接続契約
東大阪市水走配水場で導入を進めているマイクロ水力発電所では、高圧接続検討を経て、関西電力送配電株式会社への接続契約申込を進めておりました。(下図の赤線部分)
― このたび、接続申請が無事認められ、「系統連系に係る契約のご案内(接続契約案内)」が届きました。
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工事費負担金額を振り込めば、接続契約は完了となります。 接続契約ができたので、事業計画認定申請へ進みます。
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事業計画認定の進み具合にもよりますが、2020年度内の発電開始を予定しております。
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⇒ 『東大阪市水走配水場マイクロ水力発電所』関連記事へ -
接続契約(長岡京市東配水池マイクロ水力発電所)2020-11-27
長岡京市東配水池マイクロ水力発電所での系統電力網との接続契約
長岡京市東配水池で導入を進めているマイクロ水力発電所では、関西電力送配電株式会社への接続申請を進めておりました。(電気事業法の改正に伴い、2020年4月に関西電力株式会社が行ってきた一般送配電事業は、関西電力送配電株式会社に移管されています。)
このたび、接続申請が無事認められ、接続契約および工事費負担金に関する通知が届きました。
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接続契約の次は、事業計画認定申請へ進みます。
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長岡京市東配水池マイクロ水力発電所の工事を開始
長岡京市東配水池マイクロ水力発電所は、2020年度中の発電開始を目指しております。
発電開始を目指して工事を開始しました。
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系統連系のための建柱を行いました。
⇒ 「長岡京市東配水池マイクロ水力発電所」関連記事へ -
丹羽広域事務組合河北配水場マイクロ水力発電所が稼働2020-11-24
丹羽広域事務組合河北配水場マイクロ水力発電所が発電を開始しました
2020年3月3日記事にて導入をお知らせしておりました愛知県の丹羽広域事務組合河北配水場マイクロ水力発電所が試運転を完了し、いよいよ稼働を開始しました。
丹羽広域事務組合河北配水場マイクロ水力発電所は、愛知県水の供給元である犬山浄水場から丹羽広域事務組合・河北配水場へ流入する水の余剰エネルギーを有効活用し、発電を行うものです。
丹羽広域事務組合様からは、発電所設置のための場所と水の余剰エネルギーの提供をいただます。当社は、発電施設の計画・設計・建設・運営・維持管理等を行い、発電した電力を電気事業者へ販売いたします。電力の販売による収益の一部は、丹羽広域事務組合様へ還元いたします。
完成した発電機室の外観です。地下から配管を立上げ、地上に発電機室を設置しました。
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発電機室の内部です。
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河北配水場マイクロ水力発電所では、河北配水場への水の流入量580㎥/h、総落差から管損失などを引いた有効落差32.5mを活用して発電します。年間発電量は205MWhを計画しております。
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丹羽広域事務組合水道部様のHPでも紹介されています。(リンクはこちら)
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⇒ 「丹羽広域事務組合河北配水場マイクロ水力発電所」関連記事へ -
寝屋川市楠根配水場でマイクロ水力発電機を据付け2020-11-19
寝屋川市楠根配水場マイクロ水力発電所の工事のようす
2020年10月16日付の記事でご紹介した不断水分岐工事からさらに工事が進み、マイクロ水力発電システムを設置する地下ピットが完成しました。
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マイクロ水力発電機を据付け
地下ピットが完成しましたので、マイクロ水力発電機や電動弁、流量計を取り付けました。
搬入のようすです。
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マイクロ水力発電機の取り付けです。
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マイクロ水力発電システムの地下ピット内での機器設置が完了しました。
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このあと、電気配線の作業に入ります。
2020年12月に試運転を開始する予定です。
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⇒ 「寝屋川市楠根配水場マイクロ水力発電所」関連記事へ -
接続契約(富田林市金剛東配水池マイクロ水力発電所)2020-11-17
富田林市金剛東配水池マイクロ水力発電所での系統電力網との接続契約
富田林市金剛東配水池で導入を進めているマイクロ水力発電所では、関西電力送配電株式会社への接続申請を進めておりました。(電気事業法の改正に伴い、2020年4月に関西電力株式会社が行ってきた一般送配電事業は、関西電力送配電株式会社に移管されています。)
このたび、接続申請が無事認められ、接続契約および工事費負担金に関する通知が届きました。
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接続契約の次は、事業計画認定申請へ進みます。
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富田林市金剛東配水池マイクロ水力発電所は、2021年上期の発電開始を目指しております。
⇒ 「富田林市金剛東配水池マイクロ水力発電所」関連記事へ -
高圧接続検討が完了(東大阪市水走配水場マイクロ水力発電所)2020-11-12
東大阪市水走配水場イクロ水力発電所の高圧接続検討が完了
東大阪市水走配水場マイクロ水力発電所は、発電出力が50kWを上回るため、系統と高圧接続を行います。(50kWを下回る場合は、低圧接続となります。)
高圧接続を行う場合には、送配電会社への接続契約申込の前に、接続検討を行わなければなりません。接続検討は、低圧接続の場合は不要です。接続検討は、送配電会社へ申込み、送配電会社で有料で実施してもらいます。
高圧案件における系統連系を行うまでの流れを示します。
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送配電会社より接続検討結果として、当社希望の発電電力に対して系統への接続可能の判断が下りました。
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引き続き、接続契約の申し込みを行います。 技術検討を経て、接続契約案内が届けば、経済産業省への事業計画認定申請を行います。
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富田林市上原減圧水槽マイクロ水力発電所のようす2020-11-05
稼働開始から半年経過しました
富田林市上原減圧水槽マイクロ水力発電所は、2020年4月の本格稼働から半年以上が経過しました。
上流の日野浄水場から上原減圧水槽までの総落差39mと平均流量800㎥/hを有効利用して発電しています。
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本格稼働から半年以上が経過し、想定通りに150MWhを超える発電量が得られています。
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上原減圧水槽の入り口には、富田林市がSDGsに取り組んでいる一環で当発電所が設けられていることを示す看板が設けられました。
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今後も上原減圧水槽マイクロ水力発電所の維持管理に努め、富田林市様のSDGsに貢献してまいります。
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プレスリリース:DK-Powerが吹田市環境表彰を受ける2020-10-30
【ダイキン】DK-Powerが吹田市環境表彰を受ける
水道施設の余剰水力エネルギーで創エネするマイクロ水力発電により環境貢献
ニュース配信サイトNEWSCASTに2020年10月30日付でプレスリリースが掲載されました。
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吹田市環境表彰をいただきました2020-10-23
佐井寺配水場マイクロ水力発電事業の実績により吹田市様から環境表彰をいただきました
吹田市環境表彰制度とは、吹田市の区域内において、環境の保全及び創造に資する推進活動の普及・向上を目的とした取組を計画的に実践している個人及び団体、事業所など、環境の分野で功労があった者の業績を顕彰するとともに、他の模範とするため、表彰を行う制度です。
当社は、吹田市に本社を構え、佐井寺配水場マイクロ水力発電事業で吹田市様とも官民連携を行っております。このたび佐井寺配水場マイクロ水力発電事業での環境貢献実績が認められ、表彰いただくこととなりました。
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環境表彰式典
2020年10月23日に吹田市役所にて、表彰式が開催されました。
冒頭、後藤市長様より吹田市の環境に対する積極的な取組姿勢をお話しいただきました。 環境分野で初めてノーベル平和賞を受賞したケニア出身のワンガリ・マータイさんが、環境を守る世界共通語として広めることを提唱した言葉「MOTTAINAI(もったいない)」から、吹田市様では、「SUITA MOTTANOCITY ACTION PLAN(吹田もったのシティアクションプラン)」を策定し、節エネ・省エネ・省資源に取り組まれているとのことです。
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その後、表彰状を授与いただきました。
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佐井寺配水場マイクロ水力発電所の実績
佐井寺配水場マイクロ水力発電所は、2019年11月1日の発電開始以降、順調に稼働を続けております。 この1年で170MWhを超える電力を生み出しました。
上流の浄水池から佐井寺配水場へ受水する際に発生する余剰エネルギーを有効活用し、発電しており、「MOTTAINAI(もったいない)」精神に合致するものです。 今後も、吹田市様の環境行政のお役に立てるよう吹田市産の再生可能エネルギーを生み出してまいります。
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⇒ 「吹田市佐井寺配水場マイクロ水力発電所」関連記事へ -
水道施設での発電|富山県上田子配水池にマイクロ水力発電所を導入いたします2020-10-21
富山県は水力発電が盛んな再生可能エネルギー先進県
富山県は、豊かな水資源や急流河川を活かした水力発電の開発が盛んに行われており、現在も発電電力量の約7割を水力発電が占めるなど、日本でも有数の再生可能エネルギー先進県です。
県の展開目標のひとつとして、「環境・エネルギー先端県」づくりを挙げられています。小水力発電については、CO2の排出量が少なく環境への負荷が少ないこと、太陽光や風力に比べ気象の影響が小さく安定した発電が可能であることなどから、包蔵水力が全国2位という富山県の高いポテンシャルを活かし、積極的な導入促進に取り組むこととされています。
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富山県上田子配水池にマイクロ水力発電所を導入することになりました
このたび、富山県企業局様の上田子配水池でのマイクロ水力発電事業における発電事業者として、当社を含む企業グループを選定いただきました。マイクロ水力発電設備の設置および運営は当グループが実施いたします。企業局様からは設備の設置場所と流水のエネルギーをご提供いただきます。場所とエネルギーをお借りする対価として、売電利益の一部を企業局様に納めます。
本事業では、子撫川浄水場より上田子配水池へ流入する水が持つ未利用エネルギーを活用を目的とし、マイクロ水力発電事業を実施いたします。 流入流量は平均672㎥/hで、有効落差は19mです。
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マイクロ水力発電システムは、下図の上田子配水池の流入弁室に設置されます。
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流入弁室内でマイクロ水力発電システムは、下図のように既設の流量調整弁をバイパスする形で設置いたします。
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年間発電量は131MWhを見込んでいます。CO2削減量として年間77トンに相当します。
2021年度上期の発電開始を目指します。
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寝屋川市楠根配水場マイクロ水力発電所の不断水分岐工事2020-10-16
寝屋川市楠根配水場マイクロ水力発電所で不断水分岐工事を行いました
寝屋川市楠根配水場においてマイクロ水力発電システムを設置するための送水管不断水分岐工事を行いました。
既設の受水弁バイパス管路を断水することなく2カ所分岐しました。写真は、不断水分岐工事により取り付けられた仕切弁です。
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不断水分岐工事のようす
不断水分岐工事は、配水池への水の流入を止めることなく(つまり、断水することなく)、既設管に穴を開け、分岐する工事です。
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(2)割T字管に仕切弁を取り付けます。
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(3)仕切弁を開けた状態で穿孔機を取り付けます。
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(4)穿孔機のカッターを前進させ、既設管に穴を開けます。
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(5)貫通したら、カッター部を戻し、仕切弁を閉じます。その後、穿孔機を取り外します。
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切り取られた既設管部分です。
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これで不断水分岐工事は完了です。この仕切弁を開けると通水します。
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不断水分岐部から発電システム部まで配管
不断水分岐工事個所から発電システム設置部までの配管を行いました。
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⇒ 「寝屋川市楠根配水場マイクロ水力発電所」関連記事へ -
水道産業新聞で紹介(野畑配水場マイクロ水力発電所)2020-10-15
野畑配水場へのマイクロ水力発電導入が水道産業新聞で紹介されました
2020年10月12日(第5447号)付の水道産業新聞にて、豊中市上下水道局様と当社の間で『マイクロ水力発電事業の実施に向けた基本協定』を締結したことが報じられました。
紙面では、今回の発電事業に併せて災害による停電が起こった場合でも電源を確保し、電動受水弁の操作を可能とするなど災害対策の強化も図ることも紹介されました。
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⇒ 水道産業新聞社HPへ -
矢板市寺山浄水場マイクロ水力発電所が稼働2020-10-14
矢板市寺山浄水場マイクロ水力発電所が発電を開始しました
2019年7月23日に矢板市役所で市長様と協定式を執り行い、設置を計画しておりました矢板市寺山浄水場マイクロ水力発電所が、いよいよ発電を開始しました。
矢板市寺山浄水場マイクロ水力発電所は、寺山ダムからの導水を利用して発電します。マイクロ水力発電システムは、寺山浄水場の着水井手前に導入しました。
矢板ダムからの導水は、写真矢印のように建屋内の着水井に入ります。発電所は、建屋内の流量調整弁室に設けました。
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写真左が、流量調整弁室内の発電システムのようすです。写真右は、屋外に設置されたシステム制御盤で、ここを通って系統電力網へ電力が流れます。
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発電システムの調整を経て、発電を開始しました。
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寺山浄水場マイクロ水力発電所での年間発電量は、140MWhを想定しております。電力のCO2排出係数を平成28年度全国平均係数(0.000518(t-CO2/kWh))として、年間72トンのCO2削減に貢献いたします。
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大阪府HPにて吹田市様および富田林様との取組事例が掲載2020-10-12
大阪府「おおさかスマートエネルギーセンター」HPで当社取組み事例が紹介
大阪府様と大阪市様は共同で、「おおさかスマートエネルギーセンター」を大阪府環境農林水産部エネルギー政策課内に設置されています。省エネの推進や再生可能エネルギーの普及拡大を目指し、府民や事業者からの質問や相談に応えるワンストップ相談窓口やマッチング事業などを積極的に展開されています。
その「おおさかスマートエネルギーセンター」HPにて、府内の上水道施設における小水力発電事例が掲載されています。『民間事業者への場所貸しによる導入事例』の中で、吹田市様および富田林様と当社が官民連携で進めているマイクロ水力発電事業の事例が紹介されました。
リンク先 http://www.pref.osaka.lg.jp/eneseisaku/sec/smallhydro_josuido.html
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事業計画認定取得(寝屋川市楠根配水場マイクロ水力発電所)2020-10-07
固定買取価格制度を活用するには、経済産業省の「事業計画認定」が必要です
「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法(以下、FIT法)」を活用し売電を行う場合、経済産業省から再生可能エネルギー発電設備についての設備認定を受ける必要がありました。2017年(平成29年)4月に行われたFIT法の改正施行に伴い、新たに事業認定としての要件が加わったため、従来の「設備認定」に代わり「事業計画認定」を取得することになっています。
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「事業計画認定」の取得フローは
経済産業省から「事業計画認定」を取得するには、送配電事業者(電力会社)との「接続契約」の締結が認定に先立ち必要となっています。まずは、送配電事業者(電力会社)との協議を行い、送配電事業者(電力会社)に接続申込を行います。 先に「接続契約」が締結されないと「事業計画認定」の取得ができず、事業計画認定を受けた日付で売電単価が確定するため、「事業計画認定」が取得できないと、売電単価・調達期間が決まりません。 次に「事業計画認定」の申請を行います。2019年4月1日以降は、「事業計画認定」の申請時に「接続契約書」の提出が必須となっています。(2019年4月1日以前では、「事業計画認定」申請後の提出も認められていました。)
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寝屋川市楠根配水場マイクロ水力発電所の事業計画認定がおりました
上記手続きを行い、寝屋川市楠根配水場マイクロ水力発電所の事業計画認定をいただきました。
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寝屋川市楠根配水場マイクロ水力発電所は、2021年度下期の竣工~発電開始を目指し工事を進めております。
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水道施設での発電|豊中市野畑配水場にマイクロ水力発電所を導入いたします2020-10-02
豊中市上下水道事業における積極的な環境対策への取組み
豊中市上下水道局様では、「地球環境の保全」、「住民参加による健全な水循環・水環境の保全」、「持続的に発展可能な都市産業活動」などへの貢献を目指し、『第2次とよなか水未来構想』を定められています。その中で、めざすべき将来像のひとつとして「環境にやさしい事業の展開」を掲げ、再生可能エネルギーの活用を積極的にすすめられています。 このたび、公有財産の活用を図るとともに、未利用の再生可能エネルギーの有効利用を目的として、小水力発電事業を実施されることとなり、当社マイクロ水力発電システムを野畑配水場に設置いただくこととなりました。
豊中市上下水道局様からは、施設(送水管及び野畑配水場内の一部)の提供をいただます。当社は、発電施設の計画・設計・建設・運営・維持管理等を行い、発電した電力を電気事業者へ販売いたします。電力の販売による収益の一部は、豊中市様へ分配されます。
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野畑配水場マイクロ水力発電所の概要
野畑配水場マイクロ水力発電所は、上流の浄水池から野畑配水場内配水池へ自然流下する際の水の余剰圧力を有効活用して発電を行います。野畑配水場内配水池の受水圧0.30~0.34MPaです。水の流入流量は、平均633㎥/hとなります。
野畑配水場内の配水池手前の既設流量調整弁をバイパスする形で、当社の22kWクラス発電機を2台並列設置いたします。
年間発電量は、233MWhを想定しております。
2021年10月までに発電を開始いたします。
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「野畑配水場小力発電事業に係る基本協定 」締結式
2020年10月1日、豊中市上下水道局において、「野畑配水場小力発電事業に係る基本協定 」の締結式が執り行われました。
冒頭、豊中市上下水道事業管理者・吉田久芳様よりご挨拶をいただき、官民連携による本発電事業への期待のお言葉をいただきました。その後、豊中市上下水道局のご担当者様より事業概要の説明があり、豊中市上下水道事業管理者様(写真左)と当社代表による協定書への署名を行いました。
豊中市上下水道局様のHPでも紹介いただいております。
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豊中市様は、経済・社会・環境の三側面における新しい価値創出を通して持続可能な開発を実現するポテンシャルが高い都市・地域として、内閣府より2020年度「SDGs未来都市」に選定されております。 当社も今回の野畑配水場マイクロ発電事業を通じて、豊中市様のSDGs政策に寄与してまいります。
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富田林市HPで紹介(富田林市金剛東配水池マイクロ水力発電所)2020-09-30
富田林市HPでも金剛東配水池でのマイクロ水力発電事業実施が紹介されています
2020年9月24日に当HPでご紹介しましたが、 富田林市様のHPでも、上原減圧水槽(2020年4月本格稼働開始)に続き、富田林市において2カ所目となる金剛東配水池マイクロ水力発電事業が実施されることが紹介されました。
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佐久市民新聞で紹介(浅麓水道企業団追分調整池マイクロ水力発電所)2020-09-29
浅麓水道企業団追分調整池マイクロ水力発電所の開所式が佐久市民新聞で紹介されました
2020年9月25日付の佐久市民新聞で浅麓水道企業団追分調整池マイクロ水力発電所開所式のようすが紹介されました。
『追分調整池にマイクロ水力発電所 ~ CO2削減で環境に配慮 ~』と題し、追分調整池マイクロ水力発電事業の概要が紹介されています。
今回の設置が、浅麓水道企業団様の今後の経営戦略『環境に配慮したシステム構築に取り組む』に基づくことや売電収入の一部が企業団に還元されることなどが紹介されました。
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水道施設での発電|富田林市金剛東配水池にマイクロ水力発電所を導入いたします2020-09-24
地域の未利用エネルギーを活用し、環境貢献 ~富田林市では2カ所目です~
富田林市様と当社は、富田林市水道施設の金剛東配水池に流入する水の余剰圧力(落差)を利用したマイクロ水力発電事業の協定を締結しました。
『民間活力を活用した富田林市施設の利用により、地域社会におけるマイクロ水力発電を実施し、エネルギーの有効活用を進めることを目的とする』 ものです。
富田林市様においては、上原減圧水槽マイクロ水力発電所に次いで2カ所目の水道施設でのマイクロ水力発電所の導入となります。
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金剛東配水池マイクロ水力発電所の概要
富田林市には、大阪府河内長野市の滝畑ダムから取水された水が供給されています。滝畑ダムから日野浄水場に導かれた後、富田林市内の配水池へ送水されます。その途中で送水配管への負担を減らすため、上原減圧水槽が設けられており、すでにマイクロ水力発電を導入いただいております(2020年4月から本格稼働中)。
このたび、上原減圧水槽から下流の金剛東配水池にも富田林市様では2カ所目となるマイクロ水力発電を導入することとなりました。 上原減圧水槽から金剛東配水池までは、総落差が45mあり、自然流下で送水されております。金剛東配水池への流入流量は、320~400㎥/hです。配水池へ流入する水の余剰圧力を利用して発電を行います。既存の流入調整弁をバイパスする流路を新たに設け、マイクロ発電システムを設置いたします。 年間約118MWhの発電量が得られる予定です。
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富田林市長様への表敬訪問
富田林市上下水道施設でのマイクロ水力発電は、上原減圧水槽に引き続き2カ所目となります。1カ所目の上原減圧水槽マイクロ水力発電所は、2020年4月から本格稼働を続けておりますが、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言発令があったため、開所式は行えませんでした。 このたび、2カ所目となる金剛東配水池へのマイクロ水力発電の導入を決定いただいたことから、2020年9月23日に富田林市長・吉村善美様への表敬訪問を行いました。(写真右が吉村市長様)
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富田林市様は、内閣府の「SDGs未来都市」に選定され、その中でも特に先導的な取組みである「自治体SDGsモデル事業」として評価されております。事業名は、『富田林発!「商助」によるいのち輝く未来社会の実現プロジェクト』であり、当社との連携である「富田林市上原減圧水槽マイクロ水力発電事業」の実施もコンテンツとして採用いただいていております。(提案資料へのリンク:12ページに掲載)
市長様からは、富田林市様のSDGs取組みにかける思いと「SDGs未来都市」選定に対し今回の公民連携が寄与したことへの感謝のお言葉をいただきました。
当社としてもマイクロ水力発電事業を通じて富田林様のSDGs実現に寄与できるよう努めてまいります。
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信濃毎日新聞で紹介(浅麓水道企業団追分調整池マイクロ水力発電所)2020-09-18
浅麓水道企業団追分調整池マイクロ水力発電所の開所式が信濃毎日新聞で紹介されました
2020年9月17日付の信濃毎日新聞で浅麓水道企業団追分調整池におけるマイクロ水力発電所の開所式のようすが紹介されました。
『水道施設活かし水力発電 ~浅麓水道企業団、軽井沢で開所式~』と題し、追分調整池マイクロ水力発電事業の概要が紹介されています。
企業長である栁田佐久市長様の「環境に配慮したエネルギー創出に貢献できる」とのコメントも紹介されました。
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浅麓水道企業団追分調整池マイクロ水力発電所で開所式2020-09-17
浅麓水道企業団追分調整池にてマイクロ水力発電所の開所式が行われました
2020年7月に竣工し、試運転を行っていました浅麓水道企業団追分調整池マイクロ水力発電所の開所式が2020年9月16日に開催されました。
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今回の追分調整池でのマイクロ水力発電事業は、浅麓水道企業団様の「環境にやさしい水道システムの構築を目指し、再生可能エネルギーの利活用の推進を図る」という目的と合致し、官民協働で実施するものです。 当社は、浅麓水道企業団様から水のエネルギーと場所を借り受けた上で、発電所を設置いたします。設置のための初期費用および管理維持費用は当社がすべて負担いたします。発電した電力は、売電し、収入を上げることで投資回収を進めてまいります。収入の一部は、水の利用および場所の賃借料として、企業団様にお返しいたします。また、発電設備の固定資産税が地元自治体様に入ります。
開所式には地元自治体の議員様をはじめ多数の出席をいただきました。 まずは、浅麓水道企業団企業長であり佐久市長でもある栁田清二様よりご挨拶いただきました。 浅麓地域での熱心な環境政策や本事業に対する期待などをお話しいただきました。
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引き続き企業長様(写真左)による起動スイッチのONにより、発電が開始しました。
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出席の方々には、熱心に見学いただき、こうした取り組みへの好評をいただきました。
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すでに存在する水道というインフラを活用し、未利用であった水の落差エネルギーを使うことでこうした低炭素化を図れることは、SDGsの時代において大変意義のあることだと思います。
今後も環境問題に真摯に取り組んでおられる浅麓水道企業団様において、我々の提供する環境技術で、持続可能な地域づくりに貢献してまいります。
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京都新聞で紹介(長岡京市東配水池マイクロ水力発電所)2020-09-16
長岡京市東配水池マイクロ水力発電所の導入協定式が京都新聞で紹介されました
既報にてご紹介した長岡京市で2カ所目となる東配水池マイクロ水力発電所の導入協定式のようすが2020年8月26日付の京都新聞で紹介されました。
「水道管に小水力発電機」と題し、再生可能エネルギーの活用と温室効果ガスの削減を目的とし、滋賀設置場所を当社が発電システムを提供した上で、売電による収益を分け合う仕組みが紹介されました。
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接続契約(寝屋川市楠根配水場マイクロ水力発電所)2020-09-10
寝屋川市楠根配水場マイクロ水力発電所が系統電力網と接続契約
寝屋川市楠根配水場で導入を進めているマイクロ水力発電所では、高圧接続検討を経て、関西電力送配電株式会社への接続契約申込を進めておりました。(下図の赤線部分)
― このたび、接続申請が無事認められ、「系統連系に係る契約のご案内(接続契約案内)」が届きました。
工事費負担金額を振り込めば、接続契約は完了となります。 接続契約ができたので、事業計画認定申請へ進みます。
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事業計画認定の進み具合にもよりますが、年内の発電開始を予定しております。
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⇒ 『楠根配水場マイクロ水力発電所』関連記事へ -
YouTubeで公開(滋賀県長福寺分水点マイクロ水力発電所)2020-09-07
滋賀県長福寺分水点マイクロ水力発電所がテレビ滋賀で紹介されました
2020年8月26日の記事でご紹介した通り、テレビ滋賀「プラス1」という番組で滋賀県長福寺分水点マイクロ水力発電所のようすが紹介されました。
放送内容は、YouTubeでもご覧いただけます。(6分50秒から紹介されています)
https://www.youtube.com/watch?v=JBNc1JlZPqk&feature=youtu.be -
朝日新聞で紹介(柳井第一配水池マイクロ水力発電所)2020-09-02
柳井第一配水池マイクロ水力発電所が朝日新聞で紹介されました
2020年8月28日付の朝日新聞山口版にて
『県内初のマイクロ水力発電』と題し、水道送水施設では山口県内では初めてとして、柳井第一配水池マイクロ水力発電所が紹介されました。
柳井地域広域水道企業団の企業長である柳井市長様からの「これからの時代に必要な事業。新たな収入にもつながる」とのコメントなどが紹介されました。
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山口新聞で紹介(柳井第一配水池マイクロ水力発電所)2020-09-01
柳井第一配水池マイクロ水力発電所が山口新聞で紹介されました
2020年8月30日付の山口新聞にて
『送水管活用しマイクロ発電 柳井地域広域水道企業団 浄水場、配水池の高低差利用』
と題し、柳井第一配水池におけるマイクロ水力発電事業が紹介されました。
柳井地域広域水道企業団の企業長である柳井市長様からの「時代が求める再生可能エネルギーであり、収益先が限られた企業団の新たな収益源となる」とのコメントなどが紹介されました。
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水道施設での発電|柳井第一配水池にマイクロ水力発電所を設置2020-08-28
柳井地域広域水道企業団・柳井第一配水池にマイクロ水力発電所を設置
柳井地域広域水道企業団様は、弥栄ダムを水源として導水し、柳井地域のほぼ中心地にあたる柳井市に浄水場を設け、柳井地域2市4町(柳井市、周防大島町、岩国市、上関町、田布施町、平生町)の水道事業体に対して、水道用水を供給しています。柳井地域は、山口県東部に位置し、日本三名橋のひとつ錦帯橋の南となります。給水人口は、約6万人です。
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このたび、柳井地域広域水道企業団様より既存インフラを利用した環境貢献に対するご理解をいただき、柳井第一配水池にマイクロ水力発電を導入することとなりました。
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柳井第一配水池マイクロ水力発電所の概要
弥栄ダムで取水された水は、柳井地域広域水道企業団の日積浄水場へと導かれます。日積浄水場で浄化処理されたのち、各市町の配水池へ送られます。 今回マイクロ水力発電を導入するのは、柳井市に水を配水する柳井第一配水池です。
日積浄水場から柳井第一配水池へは、総落差で約60mあります。落差エネルギーのうち、柳井第一配水池への流入に必要なエネルギーを除いた余剰エネルギーを有効活用し、マイクロ水力発電を行います。
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柳井第一配水池への水の流入量238~462㎥/hを活用して発電します。総落差から管損失などを引いた有効落差は、36mと想定しております。 最大発電出力は27kWとなり、稼働率などを勘案すると、年間181MWhの発電量が期待できます。この発電量は、一般家庭56軒分の電力消費量に相当し、99トンのCO2削減に貢献します。
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柳井第一配水池マイクロ水力発電所のようす
柳井第一配水池の流入弁室地下ピット内に既設流入弁をバイパスする形で発電機を設置しています。
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システム全体を制御し、系統連系を行うシステム制御盤は、屋外に設置しました。
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メディア向け説明会を実施
2020年8月27日には、地元メディア向けに説明会を実施しました。
柳井地域広域水道企業団の企業長でもある柳井市長(井原健太郎様)からもご挨拶いただきました。柳井第一配水池マイクロ水力発電所の設置に伴う環境貢献や地元への収益還元の重要性をお話しいただきました。
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様子は、中国新聞でも報じられています。(Web記事へ)
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テレビ滋賀プラスワンで紹介されます(滋賀県長福寺分水点マイクロ水力発電所)2020-08-26
滋賀県長福寺分水点マイクロ水力発電所がテレビ滋賀で紹介されます
テレビ滋賀「プラス1」という番組において、
「県内初!エネルギーの新しい形」(予定)と題し、
滋賀県長福寺分水点マイクロ水力発電所のようすが紹介されます。
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【放送日】 令和2年8月30日(日) 8:30-8:50
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現場での取材のようすです。
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⇒ 「長福寺分水点マイクロ水力発電所」関連記事へ -
水道施設での発電|長岡京市東配水池にマイクロ水力発電所を導入いたします2020-08-21
長岡京市東配水池にマイクロ水力発電を導入します
京都府の長岡京市様では、2009年4月に『“ 環境の都 ” 長岡京市環境都市宣言』を行い、市民と企業、諸団体と行政が協働して“環境の都”長岡京の実現を目指し、さまざまな取組みを進めてこられました。
その一つの取組みとして、2017年9月には当社との間で『再生可能エネルギー導入(小水力発電)共同事業に関する協定』を締結し、長岡京市北ポンプ場にマイクロ水力発電を導入させていただきました。2018年3月竣工から順調に稼働を続けております。
このたび、長岡京市様においては、2件目となる東配水池へのマイクロ水力発電の導入を決定いただきました。
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長岡京市東配水池マイクロ水力発電所の概要
長岡京市東配水池マイクロ水力発電所は、乙訓浄水場(京都府営水道)からの送水を東配水池で受水する際に発生する余剰エネルギーを有効活用し、発電いたします。
当社は、長岡京市様よりの東配水池の土地と建物を一部借り受け、当社負担によるマイクロ水力発電設備の設置およびマイクロ水力発電事業運営を行います。当社から長岡京市様へは、水の余剰エネルギーの使用および土地使用等に対する対価をお支払いいたします。
有効落差は24.3m、流量310㎥/hで、稼働率を勘案すると年間100MWhの発電量を生み出す予定です。
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東配水池マイクロ水力発電事業に関する協定を締結
2020年8月21日に長岡京市役所において、東配水池マイクロ水力発電事業に関する協定締結式が行われました。中小路市長様からは、長岡京市での環境貢献への期待をお話しいただきました。(右側が中小路市長様です。)
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丹羽広域事務組合河北配水場でマイクロ水力発電機を据付2020-08-20
丹羽広域事務組合河北配水場にてマイクロ水力発電機を据付けしました
丹羽広域事務組合河北配水場の工事では、すでに送水管から発電システムを取り付けるための配管分岐を行っていました。(過去記事へリンク)
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工事は進み、配管分岐に発電機や電動弁の取り付けを行いました。
まずは、捨てコンクリートをひきます。
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分岐部から配管をつなぎ、仕切弁や電動弁、流量計を取り付けました。
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配管にマイクロ水力発電機を取り付けました。
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この状態から基礎を作っていきます。基礎の鉄筋を敷設しました。
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基礎完成後、この上に発電機室を作っていきます。
丹羽広域事務組合河北配水場マイクロ水力発電所は、2020年9月の竣工を予定しています。
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⇒ 「丹羽広域事務組合河北配水場マイクロ水力発電所」関連記事へ -
事業計画認定取得(香芝市今泉配水場マイクロ水力発電所)2020-08-17
固定買取価格制度を活用するには、経済産業省の「事業計画認定」が必要です
「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法(以下、FIT法)」を活用し売電を行う場合、経済産業省から再生可能エネルギー発電設備についての設備認定を受ける必要がありました。2017年(平成29年)4月に行われたFIT法の改正施行に伴い、新たに事業認定としての要件が加わったため、従来の「設備認定」に代わり「事業計画認定」を取得することになっています。
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「事業計画認定」の取得フローは
経済産業省から「事業計画認定」を取得するには、送配電事業者(電力会社)との「接続契約」の締結が認定に先立ち必要となっています。まずは、送配電事業者(電力会社)との協議を行い、送配電事業者(電力会社)に接続申込を行います。 先に「接続契約」が締結されないと「事業計画認定」の取得ができず、事業計画認定を受けた日付で売電単価が確定するため、「事業計画認定」が取得できないと、売電単価・調達期間が決まりません。 次に「事業計画認定」の申請を行います。2019年4月1日以降は、「事業計画認定」の申請時に「接続契約書」の提出が必須となっています。(2019年4月1日以前では、「事業計画認定」申請後の提出も認められていました。)
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香芝市今泉配水場マイクロ水力発電所の事業計画認定がおりました
上記手続きを行い、香芝市今泉配水場マイクロ水力発電所の事業計画認定をいただきました。
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香芝市今泉配水場マイクロ水力発電所は、2021年3月までの竣工~発電開始を目指します。
⇒ 「香芝市今泉配水場マイクロ水力発電所」関連記事へ -
滋賀報知新聞で紹介(滋賀県長福寺分水点マイクロ水力発電所)2020-08-06
滋賀県長福寺分水点マイクロ水力発電所の稼働が滋賀報知新聞で紹介されました
2020年8月1日付 滋賀報知新聞の東近江・湖東 ニュースにおいて、長福寺分水点マイクロ水力発電所の稼働が、『上水道管水路で県内初の発電装置』として記事掲載されました。
県では、CO2削減につながる再生可能エネルギーの導入促進を進める上で長福寺分水点マイクロ水力発電事業に期待を寄せていることなどが紹介されています。
⇒ 滋賀報知新聞へ
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富田林市の自治体SDGsモデル事業で当社連携が紹介2020-08-04
富田林市様は「SDGs未来都市及び自治体SDGsモデル事業」に選定されました
内閣府は、自治体によるSDGsの達成に向けた取組みを公募し、優れた提案の約30都市を「SDGs未来都市」として選定し、その中でも特に先導的な取組みについて約10都市を「自治体SDGsモデル事業」として選定しています。全国的なSDGsの推進や、地方創生の深化を目的としています。
富田林市様は、2020年度提案で、「SDGs未来都市」および「自治体SDGsモデル事業」の両方に選定されました。事業名は、『富田林発!「商助」によるいのち輝く未来社会の実現プロジェクト』です。
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富田林様の事業提案で当社との連携が紹介されています
環境課題に対する「健康増進のためのエコロジータウンの形成」の事例として、当社との連携である「富田林市上原減圧水槽マイクロ水力発電事業」の実施が紹介されています。(提案資料へのリンク:12ページに掲載)
当社としても、富田林市様のSDGs推進に寄与できるよう「富田林市上原減圧水槽マイクロ水力発電所」の安定的な運用に努めてまいります。
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⇒ 「富田林市上原減圧水槽マイクロ水力発電所」関連記事へ -
中日新聞で紹介(滋賀県長福寺分水点マイクロ水力発電所)2020-07-30
滋賀県長福寺分水点マイクロ水力発電所の稼働が中日新聞で紹介されました
滋賀県知事定例会見での「長福寺分水点マイクロ水力発電所」の本格稼働の発表に引き続き、2020年7月29日に報道機関向けの現地説明会を実施しました。
2020年7月30日付中日新聞(滋賀総合面)で、発電所の様子やダイキン工業の空調事業で培ったモーター・インバーター技術を応用して開発されたことが紹介されました。
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⇒ 「長福寺分水点マイクロ水力発電所」関連記事へ -
水道施設での発電|滋賀県長福寺分水点にマイクロ水力発電所を設置2020-07-28
滋賀県の「二酸化炭素排出量実質ゼロ」に向けた取組み
滋賀県は、全国に先駆けてSDGsを県政に取り込むことを宣言されたSDGs未来都市です。 2020年1月6日には、琵琶湖をはじめとする豊かな自然環境を守り、豪雨災害等に強い持続可能な社会を次世代に引き継ぐために、2050年にCO2排出量を実質ゼロにすることを目指した「“しがCO2ネットゼロ”ムーブメント」も宣言されています。
2016年3月には、エネルギーを巡る新たな状況変化に的確に対応しながら、「原発に依存しない新しいエネルギー社会」の構築に向けた長期的、総合的かつ計画的なエネルギー政策を推進するための指針として、「しがエネルギービジョン」を策定され、ビジョンに基づき再生可能エネルギーの導入促進を進められてきました。水力発電に関しても、ビジョン中に「小水力促進プロジェクト」として掲げられ、水道施設への導入も積極的に検討されてこられました。
その検討結果として、このたび滋賀県様と当社の連携のもと、企業庁給水管水路を利用したマイクロ水力発電事業を実施することとなりました。
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滋賀県企業庁長福寺分水点にマイクロ水力発電所を設置
滋賀県企業庁様では、近江八幡市、草津市、守山市、栗東市、甲賀市、野洲市、湖南市、東近江市、日野町、竜王町の8市2町の684千人(計画給水人口)に198,800㎥/日(計画給水量)の水道用水を供給されています。
今回、琵琶湖を水源とする馬淵浄水場からの送水を受ける長福寺配水池の手前(長福寺分水点)にて、マイクロ水力発電を行います。馬淵浄水場からは、瓶割山調整池(EL185m)に向かってポンプで送水されていますが、比較的低い場所にある長福寺配水池(EL146m)では送水圧が残っています。そこで、マイクロ水力発電を行うことで、残されたエネルギーの有効活用を行います。
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滋賀県企業庁様からは、送水の残存エネルギーと発電所を設置するための場所を提供いただきます。当社は、マイクロ水力発電設備の導入費用およびメンテナンス費用をすべて負担の上、固定価格買取制度による売電を行います。売電で得られた収益の一部は、滋賀県企業庁様に残存エネルギーおよび場所の提供に対する対価として還元いたします。
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有効落差は42m、流量は472㎥/で、約30kWのh発電を行います。配水池への送水時間が、16時間/日となりますので、年間発電量は173MWh(一般家庭50軒分)を想定しております。
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長福寺分水マイクロ水力発電所のようす
長福寺分水マイクロ水力発電所は、地上設置です。
長福寺分水マイクロ水力発電所は、水道施設への設置では滋賀県内で初めての事例となります。
今回の長福寺分水マイクロ水力発電所設置を通じて、滋賀県の先端的な環境取組みに貢献してまいります。
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滋賀県知事定例会見での発表
2020年7月28日の滋賀県知事定例会見にて、「長福寺分水点マイクロ水力発電所」の本格稼働が三日月知事から発表されました。
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三日月知事からは、 「本事業は、小型化・高効率化といった技術的な進歩により、これまで設置できなかった箇所にも導入することができたことで、再生可能エネルギーの新たな導入ポテンシャルを見出せた取組である。今後は、県としても、他の施設での導入可能性について検討を進めるとともに、市町の施設や民間事業者の工場等での活用が広まるよう普及促進を図ってまいりたい。」 とのお言葉もいただきました。
滋賀県県政e新聞でも紹介されています。
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矢板市寺山浄水場での試掘2020-07-21
矢板市寺山浄水場マイクロ水力発電所が設置に向け動き出しました
2019年7月23日に矢板市役所で市長様と協定式を執り行い、設置を計画しておりました矢板市寺山浄水場マイクロ水力発電所ですが、系統連系容量不足への電力会社対応および矢板市様水道事業に関する水利権更新対応で設置が遅れておりました。 そうした問題も解決し、いよいよ設置に向けて動き出しました。
矢板市寺山浄水場マイクロ水力発電所は、寺山ダムからの導水を利用して発電します。マイクロ水力発電システムは、寺山浄水場の着水井手前に導入いたします。
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矢板市寺山浄水場で試掘を行いました
2020年7月20日に寺山浄水場におけるマイクロ水力発電所設置工事に先立ち、試掘を行いました。写真の右側が着水井と弁室の建物です。
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マイクロ水力発電システムを取り付ける配管が出てきました。
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特に工事の障害となる埋設物も確認されませんでしたので、今後設置工事を進めていくことができます。
矢板市寺山浄水場マイクロ水力発電所は、2020年10月の発電開始を目指しております。
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東大阪市水走配水場での試掘2020-07-17
東大阪市水走配水場で試掘を実施しました
2020年7月3日の記事で地盤調査のようすをご紹介した東大阪市水走配水場マイクロ水力発電所ですが、引き続き地下ピット設置のための試掘を行いました。
地盤調査では、地下ピットの沈降を防ぐ方法を決めるために土の締まり具合や強度データを計測しました。今回の試掘では、地下に図面に示されていない埋設物がないかや、地下水の出てくる深さを調べ、工事中の矢板の長さを決めます。さらに、マイクロ水力発電システムをつなぐ水道管の埋設位置や継手の確認も実施しました。
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1.5mほど掘ると水が出てきましたので、矢板を立てました。
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水を汲み取りながら、掘削を続けます。 マイクロ水力発電システムを取り付ける水道管が出てきました。継手も確認できました。
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地質の状況や実際に埋設されている水道管と図面とのズレも確認できました。
今後、このデータにより地下ピットの設計を行います。
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⇒ 「東大阪市水走配水場マイクロ水力発電所」関連記事へ -
系統電圧上昇による出力抑制の回避(えびの市柿木原浄水場マイクロ水力発電所)2020-07-15
えびの市柿木原浄水場マイクロ水力発電所では出力抑制
2020年6月2日より運用を開始した「えびの市柿木原浄水場マイクロ水力発電所」では、周囲に電力需要が少ないことからか系統電圧上昇による出力抑制によりマイクロ水力の発電出力が22kW程度に抑えられていました。
以前、淡路調整池マイクロ水力発電所で系統電圧上昇による出力抑制回避を行った際は、電力会社と相談の上、系統側の柱上トランスを交換することで対応しました。(参考記事へ)
柿木原浄水場マイクロ水力発電所では、電力会社の受電点から発電所まで100mほどの引込線がはられており、引込線のサイズを見直すことで出力抑制の改善を試みました。
引込線は、細いと抵抗値が増え、電流が流れにくくなるため、発電所から受電点までの間の電圧上昇が大きくなります。これを太くすれば、抵抗値が少なくなり、電圧上昇を少なくすることができます。
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引込線の張替え工事
系統電圧の測定値などから電力会社と相談し、引込線を60sqから150sqに張り替えれば、系統電圧上昇による出力抑制を解消できることが計算上わかりました。 そこで引込線を張替えしました。
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この引込線の張替えにより、マイク水力発電出力が当初計画通りに27kWまで出せるようになりました。
引き続き、えびの市様の二酸化炭素排出量の削減と環境負荷軽減に貢献してまいります。
⇒ 「えびの市柿木原浄水場マイクロ水力発電所」関連記事へ -
浅麓水道企業団追分調整池マイクロ水力発電所は試運転調整中2020-07-08
浅麓水道企業団追分調整池マイクロ水力発電所設置は完了
浅麓水道企業団追分調整池(長野県北佐久郡軽井沢町)において進めております、未利用エネルギーを有効活用したマイクロ水力発電所は、システムの据付が完了し、現在試運転調整に入っております。
追分調整池マイクロ水力発電所の設置状況です。
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地下の送水管を地上に引き出し、地上に設置した収納箱の中にマイクロ水力発電システムが収まっています。
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電力会社および電気主任技術者の立会いの下、系統連系も行いました。
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追分調整池マイクロ水力発電所では1次圧制御
追分調整池マイクロ水力発電所の技術ポイントは、マイクロ水力発電システムの上流側の圧力(1次圧)を一定以上に保ちながら発電することです。
西区調整池から追分調整池に水は流入してきますが、マイクロ水力発電所の手前で分岐があり、御代田町への水の供給が行われています。この御代田町への流量を一定にするため、圧力を一定以上にする必要がありました。
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当社のマイクロ水力発電システムでは、こうした1次圧制御も可能となります。
現在、様々な運転状態(例えば、発電機が急に停止した場合など)において、1次圧が一定以上になることを確認しております。
こうした様々な試運転確認を経たのち、本格的な発電に入ります。
⇒ 「浅麓水道企業団追分調整池マイクロ水力発電所」関連記事へ -
東大阪市水走配水場での地盤調査2020-07-03
東大阪市水走配水場で地盤調査を実施しました
2020年6月30日の記事で導入予定をお知らせした東大阪市水走配水場マイクロ水力発電所ですが、地下ピット設置にあたり設置場所での地盤の調査を行いました。
土の締まり具合や強度を知るために標準貫入試験(JIS A1219)を実施しました。
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標準貫入試験は、「質量 63.5 kg のハンマーを 760 mm の高さからアンビルに落下させて,SPTサンプラーを打ち込む。N 値は,SPTサンプラーを(自重や予備打ちにより貫入させた後)300 mm 打ち込むのに必要な打撃回数である。」とJIS規格で定義されています。 測定用の鉄棒器具の先端に取り付けた63.5kgのおもりを、760 mm の高さから自由落下させ、土中のサンプラーを300 mm貫入させるのに何回落とす必要があったかということです。落とした回数が、N値となります。 地盤が柔らかければ、1回でも貫入します。N値が高い方が、地盤としては硬いということになります。
今回は、地下25mまでボーリングを行い、N値を計測しました。
今後、得られたデータから、地下ピットが沈降しないように地下ピットを作る場所での土質改良をするか、杭を打つかを決めていきます。
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水走配水場での地盤調査の必要性
東大阪市には、恩智川が流れています。1970年代くらいまでは、氾濫もあったようです。 そのため、大規模な治水工事が行われ、恩智川に沿っていくつかの治水緑地が整備されたそうです。 有名な花園ラグビー場がある花園中央公園も治水緑地のひとつです。台風などで恩智川が増水した際には、花園中央公園にも貯水ができるようになっています。最大32万トンの水を貯めることができるそうです。
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水走配水場は、恩智川のほとりにあり、花園中央公園からも近い位置です。つまり、地盤が柔らかい可能性があり、今回地盤調査を行ったわけです。
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高圧接続検討が完了(寝屋川市楠根配水場マイクロ水力発電所)2020-06-30
寝屋川市楠根配水場マイクロ水力発電所の高圧接続検討が完了
2020年6月1日の記事で導入の予定をお伝えした寝屋川市楠根配水場マイクロ水力発電所は、発電出力が50kWを上回るため、系統と高圧接続を行います。(50kWを下回る場合は、低圧接続となります。)
高圧接続を行う場合には、送配電会社への接続契約申込の前に、接続検討を行わなければなりません。接続検討は、低圧接続の場合は不要です。接続検討は、送配電会社へ申込み、送配電会社で有料で実施してもらいます。
高圧案件における系統連系を行うまでの流れを示します。
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寝屋川市楠根配水場マイクロ水力発電所では、接続検討を送配電会社に申し込んでいました。
このたび、送配電会社より検討結果として、当社希望の発電電力に対して系統への接続可能の判断が下りました。
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引き続き、接続契約の申し込みを行います。 技術検討を経て、接続契約案内が届けば、経済産業省への事業計画認定申請を行うことになります。
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水道施設での発電|東大阪市水走配水場にマイクロ水力発電所を導入いたします2020-06-23
東大阪市水走配水場にマイクロ水力発電を導入します
東大阪市は、大阪市の東隣にあり、人口約50万人の中核市です。花園ラグビー場が有名なラグビーのまちです。市内のマンホールにも、ラグビーがデザインされています。
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このたび、東大阪市水走配水場において、エネルギーの有効利用を進めることを目的とし、マイクロ水力発電を導入いただくこととなりました。
※「水走」は、大阪の難読地名の一つです。「みずはい」と読みます。
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東大阪市さまは、2020年3月策定の「東大阪市第3次地球温暖化対策実行計画(区域施策編)」において、あるべき将来像として「2050年温室効果ガス排出量実質ゼロ」を表明されています。「2050年温室効果ガス排出量実質ゼロ」を表明している自治体は、全国で100(2020年6月17日時点)であり、東大阪市さまも先進的な環境施策に取り組まれている自治体です。 そうした環境施策のひとつとして、東大阪市さまと当社は、水走配水場へのマイクロ水力発電の導入について協定を締結しました。民間活力を活用いただき、配水場へマイクロ水力発電設備を設置することにより、再生可能エネルギーの導入を推進し環境負荷低減を図ってまいります。
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水走配水場マイクロ水力発電の概要
上流の浄水場から水走配水場へ受水する際に発生する余剰エネルギーを有効活用し、発電いたします。 水走配水場は、4つの配水池があります。そのうち第1および第2配水池に流入する経路にマイクロ水力発電システムを設置します。
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発電出力は58kWで、年間発電量は480MWhを想定しております。一般家庭145世帯分の電力量を生み出します。電力のCO2排出係数を0.000518(t-CO2/kWh)とした場合、年間約250トンのCO2削減に貢献いたします。
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東大阪市長さまへの表敬訪問
2020年6月23日、水走配水場におけるマイクロ水力発電事業協定の締結に対し、東大阪市長・野田義和さまを表敬訪問いたしました。
当社より、マイクロ水力発電導入に対する市長さまをはじめとした関係各位に対するご理解とご協力に感謝をお伝えしました。
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右側が野田市長さまです。
市長さまからは、東大阪市での官民連携の成功事例をいくつかご紹介いただき、こうした提案はどんどん持ってきてほしいとのお言葉を頂戴しました。
水走配水場マイクロ水力発電所は、2020年度中の稼働を目指しています。
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浅麓水道企業団追分調整池でマイクロ水力発電機を据付2020-06-18
浅麓水道企業団追分調整池にてマイクロ水力発電機を据付けしました
浅麓水道企業団さまは、長野県内で初めて誕生(1967年4月1日創設)した水道用水供給事業団体です。浅間山麓の佐久市・小諸市・御代田町・軽井沢町の二市二町が共同で、水道用水の不足の解消と高原地帯の開発を目的に設立されました。
現在、浅麓水道企業団追分調整池(長野県北佐久郡軽井沢町)において、未利用エネルギーを有効活用したマイクロ水力発電所の工事を進めております。
追分調整池マイクロ水力発電所の設置イメージです。
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マイクロ水力発電機および電動弁、流量計などの機器を据付けました。
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系統電力網との接続のための引込柱も建てました。
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マイクロ水力発電機器を収納箱に納めます。
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収納箱に収まった状態です。
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今後、送水管とマイクロ水力発電システムのつなぎや電気配線を行っていきます。
2020年7月発電開始予定です。
⇒ 「浅麓水道企業団追分調整池マイクロ水力発電所」関連記事へ -
接続契約(丹羽広域事務組合河北配水場マイクロ水力発電所)2020-06-15
丹羽広域事務組合河北配水場マイクロ水力発電所での系統電力網との接続契約
丹羽広域事務組合河北配水場で導入を進めているマイクロ水力発電所では、中部電力パワーグリッド株式会社への接続申請を進めておりました。(電気事業法の改正に伴い、2020年4月に中部電力株式会社が行ってきた一般送配電事業は、中部電力パワーグリッド株式会社に移管されています。)
このたび、接続申請が無事認められ、接続契約および工事費負担金に関する通知が届きました。
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接続契約の次は、事業計画認定申請へ進みます。
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丹羽広域事務組合河北配水場マイクロ水力発電所は、2020年上期中の発電開始を目指しております。
⇒ 「丹羽広域事務組合河北配水場マイクロ水力発電所の関連記事」へ -
富田林市上原減圧水槽マイクロ水力発電所が地域コミュニティー誌で紹介されました2020-06-11
地元の『泉北金剛さやまコミュニティ』誌で紹介されました
2020年6月11日号にて富田林市上原減圧水槽マイクロ水力発電所が紹介されました。
「市の負担がゼロで、未利用のエネルギーを活用し環境に貢献できることに意義」という富田林市様のコメントも掲載されております。
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※『泉北金剛さやまコミュニティー』誌は、大阪府の泉北ニュータウンおよびその周辺地域に108,000部配布されているコミュニティ紙です。
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水道施設での発電|えびの市柿木原浄水場小水力発電所が稼働2020-06-08
水道事業では宮崎県で初となる官民連携による小水力発電システムの導入
2020年6月2日より、えびの市柿木原浄水場小水力発電所の運用を開始しました。又五郎谷水源から柿木原浄水場へ自然流下で流入する水の余剰圧力(落差)を利用して発電いたします。売電した利益の一部は、えびの市様に還元するとともに、えびの市様の二酸化炭素排出量の削減と環境負荷軽減に貢献してまいります。
なお、「柿木原」は、「かきのきばる」と読みます。 九州地方には、「原」という字で「はる」や「ばる」と読む地名が多いようです。
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自然豊かなえびの市
宮崎県えびの市は、南が霧島錦江湾国立公園の霧島連山、北が矢岳高原県立自然公園をはじめとする九州山地に囲まれ、市内の中心部を東西に流れる川内川の恵みを受けた田園 が広がる自然豊かなまちです。 そうした素晴らしい環境を次世代に引き継ぐ ため、えびの市様では「えびの市環境基本計画」を策定されています。 望ましい環境像を「水と空気が美味しい 安心して暮らせるまち えびの -自然の宝庫 を次世代に贈ろう-」と定め、共に学び、市民・事業者・市が一体となって環境保全活動に取り組むまちを目指されています。 えびの市様が自らも行う事業に関しても率先して環境負荷の 低減に努められており、今回の柿木原浄水場への小水力発電導入に至りました。
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柿木原浄水場小水力発電所の概要と外観
又五郎谷水源から導水され柿木原浄水場の着水池に流入する手前に小水力発電システムを設置しました。
年間発電量は約154MWhを想定しており、一般家庭43軒分の電気使用量に相当します。年間約75tの二酸化炭素排出量削減効果が期待できます。
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柿木原浄水場小水力発電所の外観
柿木原浄水場小水力発電所は、地上に設けた発電機室内に小水力発電機およびシステム制御盤(システム全体の制御と一般電力網との系統連系を行う)を設けています。
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発電機室内のようすです。
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今回の導入が、えびの市様の環境への取り組みの一助になるよう今後の安定運用に努めてまいります。
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6月5日は環境の日2020-06-05
6月5日は環境の日です
6月5日は、「環境基本法」(平成5年)の中で定められた『環境の日』です。 昭和47年6月5日からストックホルムで開催された「国連人間環境会議」を記念して定められたものです。 国連においても、日本からの提案を受け、6月5日を『世界環境デー』と定めています。
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寝屋川市環境フェア
『環境の日』に関して、関係府省庁や地方公共団体などにより全国で様々な行事が行われます。
先日楠根配水場へのマイクロ水力発電の導入をご紹介した寝屋川市様では、平成29年から毎年、市内の中央小学校を会場として、『寝屋川市環境フェア』を開催されています。日々の暮らしにおける環境問題や水資源の有効活用について、市民の理解を深めていただくための環境啓発イベントです。 「寝屋川エコの市」をテーマに、「環境のゾーン・みどりのゾーン・水環境のゾーン・くらしのゾーン」に分かれてワークショップが開催されたり、エコを考えたフリーマーケットが開かれ、たくさんの来場者でにぎわうようです。 残念ながら今年は新型コロナの影響で開催中止となっております。
来年には、新型コロナも収束し、こうしたイベントが開催されることを祈ります。
当社としても、楠根配水場マイクロ水力発電所での発電を今年度中に開始し、寝屋川市様の環境活動の一助になるよう努めてまいります。
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水道施設での発電|寝屋川市楠根配水場にマイクロ水力発電所を導入いたします2020-06-01
寝屋川市楠根配水場にマイクロ水力発電を導入します
寝屋川市は、大阪府の東北部にあり、人口約23万人の中核市です。
このたび寝屋川市様より、既存インフラを利用した環境貢献に対するご理解をいただき、楠根配水場にマイクロ水力発電を導入することとなりました。
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"寝屋川市環境基本計画″ では、めざすべき環境像を 『水と緑が奏でる、やさしさと循環のあるまち・ねやがわし』と定め、 基本目標として、 ■循環型社会実現に向けた仕組みづくりをするまち ■みんなが地球にやさしい行動を実践するまち を掲げられています。実現に向けては、市民・事業者・行政の3者が、自らの責任で、相互理解を深めながら、パートナーシップによって取組みを展開していくことが重要とされています。 今回の楠根配水場マイクロ水力発電所の導入決定は、上記の理念に沿ったものです。
楠根配水場マイクロ水力発電所は、大阪広域水道企業団から寝屋川市楠根配水場に流入する水の余剰圧力を利用して発電いたします。当社は水道施設の場所を一部借り受け、当社費用負担によるマイクロ水力発電設備の設置およびマイクロ水力発電事業運営を行います。売電した収益の一部を寝屋川市様に還元いたしますとともに、二酸化炭素排出量の削減と環境負荷軽減に貢献してまいります。
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楠根配水場マイクロ水力発電の概要
楠根配水場は、大阪広域水道企業団から受水した水道水を、寝屋川市内南部及び西部に配水しています。
今回のマイクロ水力発電は、受水池手前に設けられた受水弁のバイパス管部に設置いたします。
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設置予定箇所の写真です。
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2018年度実績で、流入流量は1710㎥/h(最大)で、流入圧力は45~54mです。 年間発電量は、約450MWhを想定しております。
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6月1日~7日は水道週間2020-05-29
「飲み水を 未来につなごう ぼくたちで」
毎年6月1日から7日は、「水道週間」です。水を利用するすべての人に対して、水道の現状や課題について理解を深め、公衆衛生の向上と生活環境の改善を図るための期間と位置付けられています。
1959年から始まり、今年は第62回となります。今回のスローガンは、「飲み水を 未来につなごう ぼくたちで」です。
毎年、この期間中は、厚生労働省および都道府県や各市町村の水道事業体等により、水道事業に対する啓発活動が実施されるのですが、今年は新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のために中止されるところが多いようです。
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浅麓水道企業団追分調整池マイクロ水力発電所の工事を始めました2020-05-27
浅麓水道企業団追分調整池にてマイクロ水力発電所の設置工事を始めました
未利用エネルギーを有効活用した水力発電事業を当社との官民共同で実施いただく浅麓水道企業団追分調整池マイクロ水力発電所では、事業計画認定も受けましたので、いよいよ発電所の設置工事を開始しました。
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まずは配管の不断水分岐工事から
追分調整池マイクロ水力発電所は、既設の埋設管から不断水分岐を行い、分岐管を地上へ立ち上げ、地上にて発電を行います。
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この不断水分岐工事のようすです。
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耐圧テスト(1.2MPa)も無事パスし、不断水分岐が完了しました。
この後、発電機器の納入から据付に入っていきます。
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⇒ 「浅麓水道企業団追分調整池マイクロ水力発電所」関連記事へ -
事業計画認定取得(浅麓水道企業団追分調整池マイクロ水力発電所)2020-05-22
固定買取価格制度を活用するには、経済産業省の「事業計画認定」が必要です
「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法(以下、FIT法)」を活用し売電を行う場合、経済産業省から再生可能エネルギー発電設備についての設備認定を受ける必要がありました。2017年(平成29年)4月に行われたFIT法の改正施行に伴い、新たに事業認定としての要件が加わったため、従来の「設備認定」に代わり「事業計画認定」を取得することになっています。
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「事業計画認定」の取得フローは
経済産業省から「事業計画認定」を取得するには、送配電事業者(電力会社)との「接続契約」の締結が認定に先立ち必要となっています。まずは、送配電事業者(電力会社)との協議を行い、送配電事業者(電力会社)に接続申込を行います。 先に「接続契約」が締結されないと「事業計画認定」の取得ができず、事業計画認定を受けた日付で売電単価が確定するため、「事業計画認定」が取得できないと、売電単価・調達期間が決まりません。 次に「事業計画認定」の申請を行います。2019年4月1日以降は、「事業計画認定」の申請時に「接続契約書」の提出が必須となっています。(2019年4月1日以前では、「事業計画認定」申請後の提出も認められていました。)
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浅麓水道企業団追分調整池マイクロ水力発電所の事業計画認定がおりました
上記手続きを行い、浅麓水道企業団追分調整池マイクロ水力発電所の事業計画認定をいただきました。
事業計画認定もおりましたので、発電所設置工事を進めてまいります。 2020年度上期中の竣工~発電開始を目指します。
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⇒ 「浅麓水道企業団追分調整池マイクロ水力発電所」関連記事へ -
豊田市高岡配水場マイクロ水力発電所のようす2020-05-20
豊田市高岡配水場マイクロ水力発電所は稼働1年経過
2019年5月10日の豊田市長さま出席による開所式以来1年が経過しました。 現在の高岡配水場マイクロ水力発電所のようすです。
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月別の発電量推移です。2019年7月には、落雷の影響による発電停止がありましたが、それ以外は順調に稼働を続けております。 1年間で125MWhの発電量が得られております。
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新型コロナ緊急対策で水道基本料を免除
豊田市さまでは、新型コロナの緊急対策として、市内の全17万5千件を対象に水道基本料金を4カ月分無償化されることになっています。一般家庭で口径20ミリの場合、4カ月で3,916円(税込)が免除されるそうです。
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新型コロナの影響?2020-05-15
新型コロナの影響で淡路島の観光客は激減
ゴールデンウイークには、毎年多くの観光客でにぎわう淡路島ですが、今年は新型コロナの影響で激減したようです。 本州から淡路島を訪問するための大動脈である明石海峡大橋の通行量は、前年比9割減だったようです。 人口13.5万人の淡路島において、例年であれば月100万人以上の来訪者があるところ、9割減となると水の使用量も減るようです。
淡路調整池マイクロ水力発電所は、本州から淡路島に送水された入口で発電しています。
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2020年1月以降の日別発電量推移を示します。3月後半から水の流入量が減っているため発電量も低下しています。
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淡路のGDPに占める観光の割合は15%程度と高く、来訪者の減少による島内経済の悪化が懸念されます。
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上水道の基本料金を3カ月免除
淡路広域水道企業団さまでは新型コロナの地域経済影響に対応するため、島内の家庭や企業(約6万5千件)を対象に上水道の基本料金を3カ月免除することになったと報道されています。
早期にコロナ収束してほしいものです。
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吹田市佐井寺配水場マイクロ水力発電所のようす2020-05-13
稼働開始から半年経過しました
吹田市佐井寺配水場マイクロ水力発電所は、発電開始となる火入れ式(2019年11月1日)から半年が経過し、順調に運転を続けています。
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月別発電量の推移です。半年間で87MWhの発電量が得られています。
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「太陽の塔」を利用した新型コロナ警戒信号
佐井寺配水場マイクロ水力発電所の近くには、有名な「太陽の塔」があります。1970年にアジア初の万国博覧会である日本万国博覧会(大阪万博)が開催され、建造されました。現在は、跡地である万博記念公園のシンボルとなっています。
現在、「太陽の塔」を使い、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う大阪府の休業要請などの解除基準いわゆる「大阪モデル」の達成状況を示すライトアップが行われています。
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現在は、3つのモニタリング指標全てが「自粛解除の基準」を満たしていますが、連続7日未満なので黄色です。7日達成すれば、緑色になります。 早期に収束してほしいものです。
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接続契約(香芝市今泉配水場マイクロ水力発電所)2020-05-07
香芝市今泉配水場マイクロ水力発電所での系統電力網との接続契約
香芝市今泉配水場で導入を進めているマイクロ水力発電所では、関西電力送配電株式会社への接続申請を進めておりました。(電気事業法の改正に伴い、2020年4月に関西電力株式会社が行ってきた一般送配電事業は、関西電力送配電株式会社に移管されています。) このたび、接続申請が無事認められ、工事費負担金に関する通知が届きました。
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この発電所では、系統電力網と発電所をつなぐための架空線工事および計量設備(柱上トランスの取り替えと電力計の新規設置)工事が必要とされています。ここに記載された工事費負担金額を振り込めば、接続契約は完了となります。 接続契約の次は、事業計画認定申請へ進みます。
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香芝市今泉配水場マイクロ水力発電所は、2021年3月の発電開始を目指しております。
⇒ 「香芝市今泉配水場マイクロ水力発電所の関連記事」へ -
水道産業新聞で紹介(香芝市今泉配水場マイクロ発電)2020-04-30
香芝市今泉配水場でのマイクロ水力発電事業が、水道産業新聞で紹介されました
2020年4月27日の水道産業新聞22面にて、香芝市今泉配水場マイクロ水力発電事業が紹介されました。 2020年2月18日に開催された香芝市今泉配水場マイクロ水力発電事業協定締結式のようすと2021年3月開始予定の発電事業内容が報じられました。
水道産業新聞社HPでは、2020年5月7日までの限定で、紙面PDF版が無料公開されています。ダウンロードしてご覧ください。
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接続契約(浅麓水道企業団追分調整池マイクロ水力発電所)2020-04-27
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丹羽広域事務組合河北配水場で配管分岐2020-04-23
マイクロ水力発電システム導入に配管を分岐
丹羽広域事務組合河北配水場にて、マイクロ水力発電システム導入のための配管分岐を行いました。
マイクロ水力発電システムの設置には、配水池への既存流入管にバイパス管路を設けます。既存流入管は、地下に埋まっています。
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丹羽広域事務組合河北配水場は、水田に囲まれています。田植えのシーズンに既存流入管部を掘り返すと、水がどんどん湧いてくるとのことでした。
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そこで、田植えで水張りをする前に、既存流入管の分岐工事を実施しました。5月に入ると水を張ってしまうので、4月下旬がギリギリのタイミングです。
耐震管にT字分岐部と仕切弁を設け、既設流入管に接続しました。
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この後、埋め戻しました。分岐部ができたので、そこにマイクロ水力発電システムをつなげていくことになります。
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⇒ 「丹羽広域事務組合河北配水場マイクロ水力発電」関連記事へ -
かずさ広域・中台浄水場マイクロ水力発電所は1年経過2020-04-15
かずさ水道広域連合企業団・中台浄水場マイクロ水力発電所は運転開始から1年経過しました
中台浄水場マイクロ水力発電所は、上烏田浄水場から送水されてくる水の余剰エネルギーを活用して発電を行っています。官民連携での小水力発電による資源・エネルギーが循環する地域づくりに寄与することを目的としています。
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1年間の稼働で168MWhの電力量を生み出しました。2019年9月には、落雷による部品の損傷と台風による交換作業遅延で1週間ほど発電が止まりましたが、それ以外は順調に発電が行われました。
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電力のCO2排出係数を0.000518(t-CO2/kWh)とすると、約87トンのCO2削減に貢献できたことになります。今後も安定稼働に努め、「資源・エネルギーが循環する地域づくり」に寄与してまいります。
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⇒ 中台浄水場マイクロ水力発電所の関連記事へ -
産経新聞で紹介(富田林市上原減圧水槽マイクロ水力発電)2020-04-10
富田林市上原減圧水槽マイクロ水力発電が産経新聞で紹介されました
2020年4月10日の産経新聞(大阪版20面)において、 『上水施設でマイクロ発電 富田林市が売電収入』と題し、上原減圧水槽のマイクロ水力発電事業が紹介されました。
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富田林市担当者様からは、「自然にやさしいまちづくりのアピールにつながる」とメリットをお話しいただいております。
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⇒ 富田林市上原減圧槽マイクロ水力発電の関連記事へ -
富田林市上原減圧水槽マイクロ水力発電所が本格稼働2020-04-09
緊急事態宣言に伴い富田林市上原減圧水槽マイクロ水力発電所の開所式は中止に
2020年4月9日に富田林市上原減圧水槽マイクロ水力発電所の開所式開催が予定されていましたが、新型コロナウイルス対応のための緊急事態宣言発令に伴い、中止となりました。
富田林市様は、2020年4月1日に市政70周年を迎えられました。市政70周年を記念して、「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に向けた取り組みも進められております。今回のマイクロ水力発電事業もその一つの取り組みとなり、市長からご挨拶もいただける予定でしたので、とても残念です。
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上原減圧水槽マイクロ水力発電所は運転中
開所式は、中止となりましたが、上原減圧槽マイクロ水力発電所は、2020年4月9日に本格稼働しました。
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富田林市上下水道部長様による発電システム起動のようすです。これで本格稼働が始まりました。
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2020年3月11日の系統電力網との連系以降、試運転調整を続けてきました。富田林市様の電動弁設備との連動に関する調整などを行い、問題がないことを確認しております。 試運転期間の日別発電量の推移を示します。
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31kW程度で安定的に発電をしております。 試運転が完了しましたので、今後は連続運転を続け、富田林市様の「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に寄与してまいります。
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⇒ 富田林市上原減圧槽マイクロ水力発電の関連記事へ -
丹羽広域事務組合河北配水場で試掘を実施2020-04-07
丹羽広域事務組合河北配水場のマイクロ水力発電導入予定位置での試掘
2020年3月3日の記事にて導入のご紹介をした丹羽広域事務組合河北配水場マイクロ水力発電所の工事着工前試掘を行いました。
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掘削作業を進めると、事前にいただいていた図面に記載されていない配管が見つかりました。 水道施設が古い場合、こうした図面との乖離がときどきあります。そのために試掘により、工事場所の埋設物を確かめておく必要があるのです。
そのままでは、マイクロ水力発電所の設置ができませんので、別ルートに管を移設させていただきました。
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これで工事ができるようになりましたので、5月から工事に入ることになります。
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神戸市福谷中層配水池マイクロ水力発電所は4年経過2020-04-04
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吹田市水道部広報誌「すいどうにゅーす」で紹介2020-04-02
吹田市佐井寺配水場マイクロ水力発電所が紹介されました
吹田市水道部様は、その活動の啓蒙のため広報誌「すいどうにゅーす」を定期的に発行されています。
令和2年2月1日発行の「すいどうにゅーす」55号にて、佐井寺配水場に小水力発電設備(再生可能エネルギー)を導入したことが報じられました。
https://www.city.suita.osaka.jp/var/rev0/0384/2740/120123112017.pdf
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⇒ 佐井寺配水場マイクロ水力発電所の関連記事はこちら -
浅麓水道企業団追分調整池で試掘を実施2020-03-27
浅麓水道企業団追分調整池マイクロ水力発電所は5月から工事を開始
2019年12月12日の記事にて導入のご紹介をした浅麓水道企業団追分調整池マイクロ水力発電所は、2020年5月から工事を開始いたします。
追分調整池マイクロ水力発電所は、浅麓水道企業団西区調整池から追分調整池へ流下する水の余剰エネルギーを有効活用し、発電いたします。
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工事に先立ち、試掘を実施
追分調整池マイクロ水力発電所は、既設の埋設管から不断水分岐を行い、分岐管を地上へ立ち上げ、地上にて発電を行います。
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マイクロ水力発電所設置位置の地下に埋設物がないか、不断水工事に支障がないかを工事前に確認するため、マイクロ水力発電所設置位置での試掘を行いました。
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試掘の結果、特に障害になるものはなく、予定通り5月から工事を開始いたします。
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2年経過の長岡京市北ポンプ場マイクロ水力発電所2020-03-25
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淡路調整池マイクロ水力発電所の年次点検2020-03-19
淡路調整池マイクロ水力発電所は発電開始から1年
淡路調整池マイクロ水力発電所は、発電開始から1年が経過しました。
淡路調整池マイクロ水力発電所は、本州から明石海峡大橋を渡り淡路調整池に流入する水の余剰エネルギーを利用して発電します。 (⇒ 「淡路調整池では本州からの送水で発電」)
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淡路調整池マイクロ水力発電所のシステム制御盤です。屋外に設けられています。
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淡路調整池マイクロ水力発電所の発電機です。淡路調整池への流入地下ピット内に設けられています。
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1年経過しましたので、年次点検を行いました。異常はなく、引き続き運転を継続します。
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1年間の発電実績です。設置当初は、系統電圧抑制のため発電量が抑えられています。電力会社との折衝を経て、トランスの増設工事を行い、系統電圧抑制に関わる整定値変更を実施しました。(⇒ 「淡路調整池マイクロ水力発電所 電圧上昇抑制の回避」) その後は、発電量が増加しています。 1年目は、140MWhの発電量が得られました。
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⇒ 淡路広域水道企業団淡路調整池マイクロ水力発電所の関連記事はこちらへ -
富田林上原減圧水槽マイクロ水力発電所で系統連系2020-03-11
富田林市上原減圧水槽マイクロ水力発電所で系統連系を実施
富田林市上原減圧水槽では、富田林市様による施設自体の更新工事が進んだため、マイクロ水力発電システムを系統電力網に連系しました。 これで、いよいよ発電が開始できるようになりました。
現在の上原減圧水槽とマイクロ水力発電所のようすです。
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電力会社の立会いの下、発電システムの整定値などをチェックいただき、無事、系統連系ができるようになりました。
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現在、試運転調整を行っており、想定通りの発電出力が得られています。 4月初旬には、富田林市様と開所式を行う予定です。
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⇒ 上原減圧水槽マイクロ水力発電所の関連記事へ -
水道施設での発電|丹羽広域事務組合河北配水場にマイクロ水力発電所を設置いたします2020-03-03
丹羽広域事務組合河北配水場にマイクロ水力発電を導入します
丹羽広域事務組合様は、愛知県丹羽郡(大口町と扶桑町の2町)に上水道を供給している一部事務組合です。丹羽郡は、名古屋市の北部に位置する人口5.8万人あまり(2020年1月時点)のまちです。
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このたび、丹羽広域事務組合様より既存インフラを利用した環境貢献に対するご理解をいただき、河北配水場にマイクロ水力発電を導入することとなりました。
丹羽広域事務組合様では、これまでも水道設備の省エネ化やハイブリッド車および電気自動車の導入など、地球温暖化対策として二酸化炭素排出量抑制に積極的に取り組んでこられました。今回の導入もその一環となります。
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河北配水場マイクロ水力発電の概要
丹羽広域事務組合様での水道水は、地下水(自己水)35%と愛知県水道用水供給事業の水道用水(県水)65%で賄っておられます。今回のマイクロ水力発電は、県水受水点である河北配水場で行います。
県水の供給元である犬山浄水場から河北配水場の約50mの落差を活用いたします。落差エネルギーのうち、河北配水場への流入に必要なエネルギーを除いた余剰エネルギーを有効活用し、マイクロ水力発電を行います。
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河北配水場への水の流入量580㎥/hを活用して発電します。総落差から管損失などを引いた有効落差は、32.5mを想定しております。発電出力は28.4kWの予定で、年間発電量は205MWhを計画しております。
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神戸市藤原配水場マイクロ水力発電所のようす2020-02-28
神戸市藤原配水場マイクロ水力発電所が運転開始から2年経過
神戸市藤原配水場マイクロ水力発電所は、上流の平田配水池から藤原配水場へ水が流入する際の余剰エネルギーを使って発電しています。稼働開始から2年が経過しました。
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配水池への流入弁室に発電機を設置し、屋外にシステム制御盤を設けています。
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流入弁室内の発電機のようすです。
定期点検を実施
マイクロ水力発電システムの安定と安全な稼働のため、定期点検は欠かせません。
電気主任技術者によるチェックです。
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2年経過での発電状況
神戸市藤原配水場マイクロ水力発電所の月別発電量の推移です。これまでに約260MWhの電力が生み出されました。今後も引き続き低炭素化に貢献してまいります。
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毎日新聞で紹介(香芝市今泉配水場マイクロ水力発電事業協定)2020-02-25
香芝市今泉配水場マイクロ水力発電事業協定締結式が毎日新聞で紹介されました
2020年2月18日に開催されました香芝市今泉配水場マイクロ水力発電事業協定締結式のようすが、2020年2月23日付の毎日新聞(奈良版)に掲載されました。
今回の事業スキームの紹介や吉田市長の「持続可能な開発という観点からの歓迎」意向が報じられています。
― 香芝市今泉配水場マイクロ水力発電事業の詳細はこちら(クリック) -
朝日新聞で紹介(香芝市今泉配水場マイクロ水力発電事業協定)2020-02-20
香芝市今泉配水場マイクロ水力発電事業協定締結式が朝日新聞で紹介されました
2020年2月18日に開催されました香芝市今泉配水場マイクロ水力発電事業協定締結式のようすが、2020年2月20日付朝日新聞朝刊の奈良版25面に掲載されました。
『マイクロ水力発電で協定 香芝市と大阪の会社』と題し、今回の事業スキームの紹介や吉田市長の官民連携への期待についてのコメントが掲載されています。
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水道施設での発電|香芝市今泉配水場にマイクロ水力発電所を設置いたします2020-02-18
香芝市今泉配水場にマイクロ水力発電を導入します
香芝市は、奈良県の北西部にあり、金剛生駒紀泉国定公園を挟んで大阪府に接する人口約8万人のまちです。
このたび、香芝市今泉配水場にマイクロ水力発電を導入することとなり、2020年2月18日に香芝市役所にて協定締結式を執り行いました。
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環境と共生したまちづくりを進める香芝市で奈良県内初の『場所貸しスキーム』
香芝市環境基本計画(第二次)では、「自然豊かな環境が人とともにめぐるまち ~市民と行政の『協働』で未来へつなぐ環境香芝市~ 」を将来の環境像とし、地球温暖化対策の推進に向け、公共施設の改修時には再生可能エネルギーの導入を検討されています。
水道事業においては、香芝市水道事業中期基本計画にて『地球環境に貢献するやさしい水道』を標榜され、水道施設への積極的な再生可能エネルギーの導入を検討されているところでした。
そうした環境に対する香芝市様の真摯な取組み推進のひとつとして、当社との官民協働による今泉配水場へのマイクロ水力発電導入を決定いただきました。
今回の協定では、香芝市様からは、市水道施設である今泉配水場の管路を流れる余剰エネルギーと土地を提供いただきます。当社は、マイクロ水力発電設備の導入費用およびメンテナンス費用をすべて負担の上、固定価格買取制度による売電を行います。売電で得られた収益の一部は、香芝市様に余剰エネルギーおよび土地の提供に対する対価として還元いたします。本取組みは、奈良県内において初めての 『マイクロ水力発電の場所貸しスキーム 』となります。
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香芝市今泉配水場マイクロ水力発電の概要
香芝市の水道水は、すべて奈良県営水道の御所浄水場からの受水でまかなわれています。その受水点のひとつが今泉配水場です。
奈良県営水道御所浄水場からは、西部調整池を経由し、今泉配水場に送水されています。西部調整池の標高は181mであり、今泉配水場(標高122m)とは、59mの総落差があり、この落差を使って送水されています。落差エネルギーのうち、今泉配水場への流入に必要なエネルギーを除いた余剰エネルギーを有効活用し、マイクロ水力発電を行います。
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今回のマイクロ水力発電の導入は、香芝市様の流量調整弁室の新設にあわせて実施されます。流量調整弁室は、2021年3月竣工ですので、マイクロ水力発電もその時期に発電を開始する予定です。
今泉配水場への送水量のうち発電に利用する水量は、平均687㎥/hです。総落差から管損失などを引いた有効落差は、42mを想定しております。結果、発電出力は49.9kWの予定で、年間発電量は353MWhを計画しております。これは、一般のご家庭108軒分に相当いたします。
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協定締結式のようす
香芝市吉田市長から今泉配水場マイクロ水力発電事業に対する期待が述べられました。その後、吉田市長と当社代表が協定書に署名を行い、協定が締結されました。
協定締結式では、複数のメディア取材もありましたので、記事などが掲載されれば順次お伝えいたします。
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■2020年2月18日にNHK奈良で協定締結式のようすが放送されました。
■2020年2月18日に奈良テレビ放送で協定締結式のようすが放送されました。
https://this.kiji.is/602434091750114401?c=476913576246887521
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吹田市水道部様による日本水道協会研究発表会でのご発表2020-02-11
吹田市佐井寺配水場マイクロ水力発電所について
令和2年1月23日に開催された日本水道協会関西地方支部第63回研究発表会にて、吹田市水道部様より「既設受水設備と新設発電設備の併用受水方式によるマイクロ水力発電の導入事例」が発表されました。
水道施設へのマイクロ水力発電の導入にあたって想定される水運用への影響とその解決策について述べられ、同形態の先進事例にない新しい制御方法として報告されています。
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吹田市佐井寺配水場マイクロ水力発電所は3ヵ月2020-02-04
火入れ式から3ヵ月経過
吹田市佐井寺配水場マイクロ水力発電所は、2019年11月1日の火入れ式から3ヵ月経過し、順調に発電を続けています。
佐井寺配水場マイクロ水力発電所の現在のようすです。
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3ヵ月間の日別発電量推移
この3ヵ月で44MWhの発電量が得られました。約23トンのCO2削減に貢献したことになります。
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たくさんの見学者にも来ていただいております
環境政策に先導的に取り組んでおられる吹田市水道部様では、佐井寺配水場マイクロ水力発電所において、他自治体からの見学者受け入れにも積極的に対応いただいております。
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⇒ 吹田市佐井寺配水場マイクロ水力発電所の関連記事はこちらへ -
空調業界の専門紙「空調タイムス」に当社記事が掲載されました2020-01-29
2020年1月29日号 「空調タイムス」
空調業界の専門紙「空調タイムス」の”省エネルギー特集”の中で、当社発電ビジネスが取り上げられています。なお、「空調タイムス」は、1月29日から東京ビッグサイトで開催の「ENEX2020」会場内で、無料配布されています。 当社発電ビジネスは、 ■自治体が運営する水道施設に当社費用負担によりマイクロ水力発電システムを設置 ■システムの設置や保守・メンテナンスも当社が費用負担 ■発電した電力は、再生可能エネルギーの固定価格買取制度によって売電 ■売電により得られた収益は、自治体と当社で分配 ■自治体は水道施設の一部で、費用負担なしで脱炭素化に貢献 であることが紹介されています。 -
「隔月刊 地球温暖化」で紹介(豊田市高岡配水場マイクロ水力発電所)2020-01-23
双方の役割分担による官民協働事業
「隔月刊 地球温暖化」1月号の≪連載 小水力発電の現場から≫で豊田市高岡配水場マイクロ水力発電システムが紹介されました。
導入の経緯やメリットについて豊田市上下水道局様へインタビューされた内容が掲載されています。
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富田林上原減圧水槽マイクロ水力発電所の水圧試験2020-01-21
富田林市上原減圧水槽マイクロ水力発電所での水圧試験
富田林市上原減圧水槽マイクロ水力発電所は、発電機などの機器据付が完了しております。今回、水道管に対する機器の取り付け部での漏れがないかをチェックするための水圧試験を実施しました。
上原減圧水槽マイクロ水力発電所の発電機は、地下ピットに収まっています。
地下ピット内の発電機のようすです。
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水圧試験のようすです。
水圧試験は、上下水道部の方の立会いの下、設置したマイクロ水力発電システムに対し、0.75MPaまで加圧を行い、1時間保持しました。1時間経過しても圧力の低下が見られず、問題なしと判断されました。
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富田林市の「水の神様」
富田林市には、美具久留御魂神社(みぐくるみたまじんじゃ)という水にまつわる神社があります。その名前は、水を司り、山からの水を土地に配分する神を祭るという意味の「水泳御魂(みくくるみたま)」から由来しているそうです。
神社の裏山が、ご神体となっています。
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富田林市上原減圧水槽マイクロ水力発電所の稼働が無事に進むように、お祈りしてきました。
大阪みどりの百選にも選ばれておりますので、近くにお越しの際にはお立ち寄りください。
⇒ 上原減圧水槽マイクロ水力発電所の関連記事へ -
淡路調整池マイクロ水力発電所のようす2020-01-15
淡路調整池マイクロ水力発電所の概要
淡路島は、1998年(平成10年)の明石海峡大橋開通に伴い、本州から水道水の送水が行われるようになりました。本州からの送水は、淡路調整池で一旦受水されます。
淡路調整池マイクロ水力発電所は、明石海峡大橋をわたり、淡路調整池に流入する水の余剰エネルギーを利用して発電しています。有効落差は約35mで、流量は250~750㎥/hr(日量約12,500㎥)です。
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淡路調整池は、明石海峡大橋を渡ってすぐのところにあります。
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淡路調整池マイクロ水力発電所の発電状況
淡路調整池マイクロ水力発電所の現在のようすです。安全稼働のため、法定の電気保安点検を毎月実施しております。
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淡路調整池マイクロ水力発電所の日別発電量を示します。2019年3月から発電を始めております。これまでに約107MWhの発電量を得ております。
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淡路調整池マイクロ水力発電所付近では、大型の風力やメガソーラーがあります。発電開始当初には、電圧上昇抑制が働いておりました。系統電圧が高くなってしまい、当発電所での発電が抑制せざるを得ない状況が続きました。
そこで、前報でお伝えした通り、電力会社との折衝を経て、柱上トランスを追加し、電圧の整定値を高めることで、電圧上昇抑制を回避しました。柱上トランスを追加工事後、ノイズの混入が大きくなったため、アースの強化工事を行うなどの対応も行いました。その結果、日別発電量を大きくすることができました。
上記の日別発電量で、この冬期に水量が減少して、発電量が低下している部分があります。水量が低下した原因をヒアリングすると淡路名産の海苔の生産が減少していることが要因ではないかということです。海苔の生産時に多くの水を使うそうです。
前年2018年度の全国的な海苔の生産量は、半世紀ぶりの不作であったそうです。海水温が高いことなどが原因のようですが、2019年度も不作が続いているのかもしれません。
⇒ 淡路調整池マイクロ水力発電所の過去記事へ -
豊田市高岡配水場マイクロ水力発電所のようす2020-01-08
豊田市高岡配水場マイクロ水力発電所のようす
高岡配水場マイクロ水力発電所は、愛知県営水道尾張東部浄水場から豊田市高岡配水場へ自然流下で流入する水の余剰圧力(落差)を利用して発電しております。
2019年5月10日の豊田市長さまによる開所式以来の発電のようすをお伝えします。
現在の高岡配水場マイクロ水力発電所です。
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開所式以来の発電状況
開所式以来の月別の発電量を示します。2019年7月には、落雷による配水場設備の不具合があったため、(その間発電を停止し)発電量が低下しました。8月には、お盆の休みがあり、その間発電量が低下しました。豊田市ですので、自動車工場が長期休業に入ると、帰省の影響で極端に給水量が減るようです。
それ以外は、月間10,000kWh強の発電量がコンスタントに得られております。
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これまで約80MWhの発電量が得られており、約42トンのCO2削減に貢献しております。
今後も発電システムの安定稼働に努め、CO2削減に貢献してまいります。
⇒ 豊田市高岡配水場マイクロ水力発電所の関連記事 -
富田林市上原減圧水槽でのマイクロ水力発電機器設置2019-12-24
富田林市上原減圧水槽での建柱のようす
富田林市上原減圧水槽マイクロ水力発電所の系統連系を行うための電柱を立てました。この電柱を経由して、電力会社の電力網につなぎこみます。
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システム制御盤の設置のようす
富田林市上原減圧水槽でのマイクロ水力発電機器を制御し、系統連系を行うためのパワーコンディショナーを内蔵したシステム制御盤を設置しました。
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マイクロ水力発電機の設置のようす
地下ピット内にマイクロ水力発電機を搬入し、設置しました。
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上原減圧水槽の更新工事と同時に進めておりますので、その完成に合わせ3月の発電開始を予定しております。
⇒ 上原減圧水槽マイクロ水力発電所の関連記事へ -
水道施設での発電|浅麓水道企業団追分調整池にマイクロ水力発電所を設置いたします2019-12-12
浅麓水道企業団追分調整池にマイクロ水力発電を導入します
浅麓水道企業団様では、環境にやさしい水道システムの構築を目指し、マイクロ水力発電の導入促進などの再生可能エネルギーの活用を検討されてこられました。
このたび、浅麓水道企業団追分調整池(長野県北佐久郡軽井沢町)において、未利用エネルギーを有効活用したマイクロ水力発電事業を当社との官民共同で実施いただくこととなりました。
当社は、追分調整池にマイクロ水力発電システムを設置した上で、「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法(平成23年法律第108号)」(再エネ特措法)に基づき、発電した電気を電気事業者に売却いたします。浅麓水道企業団様へは、発電量に応じた施設利用料をお支払いいたします。
マイクロ水力発電を導入する追分調整池のようすです。
追分調整池マイクロ水力発電の概要
追分調整池マイクロ水力発電所は、浅麓水道企業団西区調整池から追分調整池へ流下する水の余剰エネルギーを有効活用いたします。両調整池の間には、約80mの落差が存在します。管損失などを考慮すると約42mの有効落差があるものとみられます。
追分調整池への流入流量は、約10,230㎥/日(平成30 年3 月1 日から平成31 年2 月28 日までの平均値)で、時間当たりでは340~500㎥となります。
これらの有効落差と流入流量を利用して発電いたします。年間198MWhの発電量が期待でき、年間91トンのCO2削減を予想しています。
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追分調整池への流入管路から分岐して御代田町へ給水しているため、 御代田町への給水の圧力として0.3Mpa 以上確保することが条件となっております。 御代田町への給水圧力を確保するため、追分調整池マイクロ水力発電所では、発電システム上流の圧力を一定値以上に保つ、1次圧制御を導入いたします。これは、当社発電システムのインバータ制御を活かしたものです。
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追分調整池マイクロ水力発電所の完成イメージ
追分調整池マイクロ水力発電所の完成イメージです。地下の流入管を立ち上げ、地上に発電機室を設けます。発電機室には、当社22kWクラスの発電機を導入いたします。
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2020年度上期に竣工の予定です。
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吹田市佐井寺配水場マイクロ水力発電所のようす2019-12-09
火入れ式から1ヵ月経過しました
吹田市佐井寺配水場マイクロ水力発電所は、発電開始となる火入れ式(2019年11月1日)から1ヵ月が経過し、順調に運転を続けています。
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1ヵ月間の日別発電量推移
日による配水場への流入量変化はあり発電量は変化しますが、1日あたり450~500kWhを発電しております。火入れ式以降1か月間での発電量は、約14MWhとなりました。
⇒ 吹田市佐井寺配水場マイクロ水力発電所の関連記事はこちらへ -
エコプロ2019 開催中です (終了しました)2019-12-06
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読売新聞で紹介(吹田市佐井寺配水場マイクロ水力発電所)2019-12-05
上水道から再エネ 「マイクロ水力発電脚光」
2019年12月5日の読売新聞大阪版にて、
上水道の余剰エネルギー利用した「マイクロ水力発電」の自治体での採用が増えているとして、吹田市佐井寺配水場マイクロ水力発電所の取り組み事例が紹介されました。
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エコプロ2019に出展いたします2019-12-02
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富田林市上原減圧水槽マイクロ水力発電所の地下ピット工事2019-11-28
富田林市上原減圧水槽マイクロ水力発電所の地下ピット工事のようすです。
富田林市上原減圧水槽マイクロ水力発電所の工事が進み、発電機を設置する地下ピットができました。
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地下ピットへの配管や電線管の埋設も進みましたので、地下ピットを埋め戻ししました。
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地下ピットの横にマイクロ水力発電システムのシステム制御盤を設置するための基礎工事を行いました。
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今年度中の発電開始に向け、予定通り工事は進んでいます。
⇒ 上原減圧槽マイクロ水力発電所の関連記事へ -
北杜市須玉第二減圧槽マイクロ水力発電所のシステム設置2019-11-25
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相馬地方広域水道企業団大野台浄水場での発電再開2019-11-19
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水利権登録と事業計画認定(矢板市寺山浄水場マイクロ水力発電所)2019-11-12
矢板市寺山浄水場マイクロ水力発電には水利権の登録が必要
矢板市寺山浄水場マイクロ水力発電所は、寺山ダムからの導水を利用して発電します。
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発電施設の設置位置が、浄化設備の手前となるため、水利権登録が必要となります。
⇒ 2018年5月9日の記事(「水道施設での水力発電における「水利使用」手続き」)を参照ください。
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河川管理者である栃木県と協議の上、水利権登録申請を行い、登録されました。
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水利権登録が完了しましたので、引き続きマイクロ水力発電の事業計画認定の申請を行いました。
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固定買取価格制度を活用するには、経済産業省の「事業計画認定」が必要です
「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法(以下、FIT法)」を活用し売電を行う場合、経済産業省から再生可能エネルギー発電設備についての設備認定を受ける必要がありました。2017年(平成29年)4月に行われたFIT法の改正施行に伴い、新たに事業認定としての要件が加わったため、従来の「設備認定」に代わり「事業計画認定」を取得することになっています。
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「事業計画認定」の取得フローは
経済産業省から「事業計画認定」を取得するには、送配電事業者(電力会社)との「接続契約」の締結が認定に先立ち必要となっています。まずは、送配電事業者(電力会社)との協議を行い、送配電事業者(電力会社)に接続申込を行います。 先に「接続契約」が締結されないと「事業計画認定」の取得ができず、事業計画認定を受けた日付で売電単価が確定するため、「事業計画認定」が取得できないと、売電単価・調達期間が決まりません。 次に「事業計画認定」の申請を行います。2019年4月1日以降は、「事業計画認定」の申請時に「接続契約書」の提出が必須となっています。(2019年4月1日以前では、「事業計画認定」申請後の提出も認められていました。)
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矢板市寺山浄水場マイクロ水力発電所の事業計画認定がおりました
上記手続きを行い、矢板市寺山浄水場マイクロ水力発電所の事業計画認定をいただきました。
事業計画認定がおり、すぐにでも発電所を設置して発電開始したいところですが、寺山浄水場のある北関東では、再生可能エネルギー発電設備を接続するための送電容量に余裕がなく、送電網の増強工事が計画されています。その結果、発電所設置と発電開始は、2020年度となる予定です。
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北杜市須玉第二減圧槽マイクロ水力発電所の工事を始めました2019-11-06
北杜市須玉第二減圧槽にてマイクロ水力発電所の設置工事を始めました
当社マイクロ水力発電システムの導入が決まっている北斗市須玉第二減圧槽で、マイクロ水力発電所設置工事を始めました。
北杜市須玉第二減圧槽マイクロ水力発電所は、須玉第一減圧槽から須玉第二減圧槽に流入する水の残存エネルギーを利用して発電します。利用する落差は約36mで、流量は平均257㎥/hrです。予想される発電電力量は、年間148MWhとなります。
須玉第二減圧槽手前の地下弁室に設置します。施工前のようすです。
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地下弁室から外部に電線を通すための貫通穴をあけるのですが、その前に壁面内の埋設物をレントゲン撮影でチェックしました。
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埋設物のない部分を確認し、貫通穴をあけました。
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11月末をめどに設置工事を進めています。
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火入れ式を開催(吹田市佐井寺配水場マイクロ水力発電所)2019-11-01
吹田市佐井寺配水場マイクロ水力発電所が稼働しました
前回報告から試運転調整を経て、令和元年11月1日より佐井寺配水場マイクロ水力発電所がいよいよ発電を開始しました。
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吹田市水道部様による火入れ式を開催
発電開始に先立ち、吹田市水道部様による火入れ式が開催されました。
まずは、吹田市水道事業管理者様のご挨拶からスタートしましした。吹田市様の低炭素社会への転換に対する意気込みと本事業への期待をお話しいただきました。
当社としましても、地元である吹田市での発電システム導入に対し、感謝の意をお伝えしました。
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つづいて、発電システムの起動に移りました。
令和元年11月1日11時11分に水道事業管理者様が起動スイッチをONにし、発電が開始されました。今後、年間156MWhの発電量が期待されます。
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参加いただきました吹田市水道部職員の方々にも興味を持ってご覧いただきました。
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当社としては、吹田市の低炭素化に寄与できるよう、発電システムの維持管理に努めてまります。
⇒ 吹田市佐井寺配水場マイクロ水力発電所の関連記事はこちらへ -
富田林市上原減圧水槽マイクロ水力発電所の事業計画認定を取得2019-10-31
固定買取価格制度を活用するには、経済産業省の「事業計画認定」が必要です
「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法(以下、FIT法)」を活用し売電を行う場合、経済産業省から再生可能エネルギー発電設備についての設備認定を受ける必要がありました。2017年(平成29年)4月に行われたFIT法の改正施行に伴い、新たに事業認定としての要件が加わったため、従来の「設備認定」に代わり「事業計画認定」を取得することになっています。
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「事業計画認定」の取得フローは
経済産業省から「事業計画認定」を取得するには、送配電事業者(電力会社)との「接続契約」の締結が認定に先立ち必要となっています。まずは、送配電事業者(電力会社)との協議を行い、送配電事業者(電力会社)に接続申込を行います。 先に「接続契約」が締結されないと「事業計画認定」の取得ができず、事業計画認定を受けた日付で売電単価が確定するため、「事業計画認定」が取得できないと、売電単価・調達期間が決まりません。 次に「事業計画認定」の申請を行います。2019年4月1日以降は、「事業計画認定」の申請時に「接続契約書」の提出が必須となっています。(2019年4月1日以前では、「事業計画認定」申請後の提出も認められていました。)
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富田林市上原減圧水槽マイクロ水力発電所の事業計画認定がおりました
上記手続きを行い、富田林市上原減圧水槽マイクロ水力発電所の事業計画認定をいただきました。
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現在、発電システムを収めるピット工事中です。
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今年度中の竣工~発電開始を目指します。
⇒ 上原減圧槽マイクロ水力発電所の関連記事へ -
吹田市佐井寺配水場マイクロ水力発電所ー発電準備中2019-10-29
吹田市佐井寺配水場マイクロ水力発電所で水質検査適合
吹田市佐井寺配水場マイクロ水力発電所での機器設置が完了しました。
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いよいよ通水して、発電の試運転に移るのですが、その前に今回新設した管の洗浄を行った上、通水した水の水質検査を実施しました。新設した発電システム通過した水の採取のようすです。
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水道水は、水道法第4条の規定に基づき、厚生労働省の「水質基準に関する省令」で規定する水質基準に適合する必要があります。
採取した水に対し、規定された水質基準51項目のテストを行った結果、水質基準への適合が確認できました。
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系統電力網への連系
発電システムへの通水が可能となり、発電のテストができる状況になりました。そこで、電力会社による系統電力網への連系チェックを行っていただきました。
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これで系統電力網に発電した電力を流せるようになりました。
今後、試運転調整を行い、11月から運用を開始いたします。
⇒ 吹田市佐井寺配水場マイクロ水力発電所の関連記事はこちらへ -
長岡京市北ポンプ場マイクロ水力発電所は18ケ月経過2019-10-25
長岡京市北ポンプ場マイクロ水力発電所は、稼働開始から18ヵ月経過
長岡京市北ポンプ場マイクロ水力発電所は、稼働を開始してから18ヵ月が経過しました。
現在の長岡京市北ポンプ場マイクロ水力発電所のようすです。
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昨年度は、近畿地方での地震や台風直撃がありましたが、今年度は大きな災害にあうことなく順調に稼働しております。
稼働開始から18ヵ月間の月別発電量です。
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18ヵ月間の 総発電量は、約255MWhとなりました。電力のCO2排出係数を0.000518(t-CO2/kWh)として、CO2削減量は、132トンとなりました。
⇒ 長岡京市北ポンプ場マイクロ水力発電所の過去記事へ -
産経新聞で紹介(吹田市佐井寺配水場マイクロ水力発電所)2019-10-24
産経新聞で吹田市佐井寺配水場でのマイクロ水力発電事業が紹介されました
2019年10月24日付の「産経新聞」にて、吹田市佐井寺配水場でのマイクロ水力発電事業の11月からの開始について報道されました。
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富田林市上原減圧水槽マイクロ水力発電所の工事を始めました2019-10-23
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吹田市佐井寺配水場マイクロ水力発電所ー機器据付2019-10-16
吹田市佐井寺配水場マイクロ水力発電所の発電機およびシステム制御盤を据付けました
前報までにお伝えしておりました地下ピットにマイクロ水力発電システムの機器を据付けました。(前報はこちらへ)
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まずは、発電システム全体を制御するシステム制御盤の据付のようすです。佐井寺配水場には、2台のマイクロ水力発電機を設置しますので、システム制御盤も2台設置しました。トランスとシステム制御盤を設置し、上部から収納ボックスをかぶせて据付けました。
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システム制御盤の設置後のようすです。
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つづいて、ピット内でのマイクロ水力発電機、電動弁、流量計の設置のようすです。
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この後、電気配線などを行います。
また、配管洗浄を実施の上、水質検査も実施します。
⇒ 吹田市佐井寺配水場マイクロ水力発電所の関連記事はこちらへ -
木更津市中台浄水場マイクロ水力発電所は稼働6ケ月2019-10-11
木更津市中台浄水場マイクロ水力発電所が運転開始から6カ月経過しました
木更津市中台浄水場マイクロ水力発電所は、上烏田浄水場から送水されてくる水の余剰エネルギーを活用して発電を行っています。(詳細は、こちらから)
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2019年3月27日に発電を開始し、6カ月が経過しました。現在のようすです。
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中台浄水場マイクロ水力発電所の最大発電出力は、19.9kWとなっています。
発電開始から6カ月間の日別の発電量を示します。
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日々安定的な発電量が得られております。ただし、9月3日に発生した落雷で部品交換を行う必要があったため、9月4日~9月9日は発電を停止しました。
この6ケ月間の発電量は、82MWhでした。電力のCO2排出係数を0.000518(t-CO2/kWh)とすると、約42トンのCO2削減に貢献できたことになります。
⇒ 木更津市中台浄水場マイクロ水力発電所の過去記事へ -
矢板市付近では連系余力が無くなっています2019-10-08
矢板市寺山浄水場マイクロ水力発電所の接続契約を締結
矢板市様と協定を締結し進めております寺山浄水場マイクロ水力発電所での系統電力網への接続契約を2019年9月24日付にて東京電力との間で締結しました。
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系統連系は遅延
接続契約を締結しましたが、東京電力より系統連系遅延の連絡が届きました。理由は、栃木県北部地域での発電設備計画が増え、系統連系余力がなくなる見通しになったためです。
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寺山浄水場マイクロ水力発電所は、出力19.9kWで、低圧連系です。低圧についても余力がなくなったということです。今後、東京電力による連系余力増加ため配電線の太線化工事および設備工事を実施するとのことです。
寺山浄水場マイクロ水力発電所は、今年度中に発電開始する予定でしたが、来年度にずれ込むことになりそうです。
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追記2019年10月11日の日経新聞トップ記事でも、送電線の空き容量が不足していることが報じられています。日経新聞の調査では、東日本で5割の送電線が容量不足とのことです。
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神戸市福谷中層マイクロ水力発電所は42ヵ月経過2019-10-04
神戸市福谷中層配水池マイクロ水力発電所
神戸市福谷中層配水池マイクロ水力発電所は、有効落差41m、流量300㎥/hで最大発電電力24.1kWのシステムです。
マイクロ水力発電機は、流入弁室地下ピット内に設置されています。
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稼働開始から42ヶ月経過
神戸市福谷中層マイクロ水力発電所は、発電を開始してから42か月が経過しました。その間の総発電量は、約700MWhとなりました。
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電力のCO2排出係数を0.000518(t-CO2/kWh)とすると、発電開始からこれまでのCO2削減量は362トンとなりました。今後も維持管理に努め、CO2削減に貢献してまいります。
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⇒ 神戸市福谷中層配水池マイクロ水力発電所の関連記事へ -
吹田市佐井寺配水場マイクロ水力発電所の事業計画認定を取得2019-09-30
固定買取価格制度を活用するには、経済産業省の「事業計画認定」が必要です
「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法(以下、FIT法)」を活用し売電を行う場合、経済産業省から再生可能エネルギー発電設備についての設備認定を受ける必要がありました。2017年(平成29年)4月に行われたFIT法の改正施行に伴い、新たに事業認定としての要件が加わったため、従来の「設備認定」に代わり「事業計画認定」を取得することになっています。
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「事業計画認定」の取得フローは
経済産業省から「事業計画認定」を取得するには、送配電事業者(電力会社)との「接続契約」の締結が認定に先立ち必要となっています。まずは、送配電事業者(電力会社)との協議を行い、送配電事業者(電力会社)に接続申込を行います。 先に「接続契約」が締結されないと「事業計画認定」の取得ができず、事業計画認定を受けた日付で売電単価が確定するため、「事業計画認定」が取得できないと、売電単価・調達期間が決まりません。 次に「事業計画認定」の申請を行います。2019年4月1日以降は、「事業計画認定」の申請時に「接続契約書」の提出が必須となっています。(2019年4月1日以前では、「事業計画認定」申請後の提出も認められていました。)
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吹田市佐井寺配水場マイクロ水力発電所の事業計画認定がおりました
上記手続きを行い、当社も吹田市佐井寺配水場マイクロ水力発電所の事業計画認定をいただきました。
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2019年10月末での発電開始を予定しております。
⇒ 吹田市佐井寺配水場マイクロ水力発電所の過去記事へ -
「クリーンエネルギーフェア2019」に参加しました2019-09-22
山梨県エネルギー局・企業局による「クリーンエネルギーフェア2019」に参加
2019年9月20日に『やまなしプラザ』(山梨県甲府市丸の内1-6-1) にて、山梨県エネルギー局・企業局主催の「クリーンエネルギーフェア2019」が開催されました。
本イベントは、やまなしエネルギービジョンの実現に向け、クリーンエネルギー発電の導入促進を図ることを目的としたもので、様々な団体によるクリーンエネルギー関連の講演やパネル展示が行われました。
当社からもマイクロ水力発電のパネル展示を行いました。
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クリーンエネルギーに関心の高いお客様に多数ご来場いただきました。
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熱海市宮川浄水場マイクロ水力発電所のようす2019-09-18
宮川浄水場マイクロ水力発電所の3月~8月の発電
熱海市宮川浄水場マイクロ水力発電所は、2019年2月に試運転を完了し、発電を続けております。現在の熱海市宮川浄水場マイクロ水力発電所のようすです。
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流量は0.0955㎥/s、有効落差は33.2mが見込まれ、年間発電量は161MWhを想定しております。
2019年3月~8月までの6カ月間の発電量推移です。約78MWhの発電量が得られました。
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台風15号の影響
2019年9月9日に関東地方を直撃し大きな被害をもたらした台風15号により、取水河川である宮川も大幅な増水がありました。
マイクロ水力発電システムへのごみの流入が増えたため、一時発電を中断しました。下の写真は、台風通過後の取水口のごみ取り用ネット部分ですが、土砂等の堆積が見られます。通常の川の水位を大幅に越える増水の跡が垣間見られます。
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台風通過後、ネット部分の清掃および修復を行い、現在は発電を再開しております。
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⇒ 熱海市宮川浄水場マイクロ水力発電所についての記事はこちらから -
木更津市中台浄水場付近の落雷2019-09-11
木更津市中台浄水場付近での激しい落雷
横浜スタジアムでのDeNA―阪神戦が落雷により中断された9月3日の夜遅く、木更津市付近でも激しい落雷がありました。
雷サージが発生し、一部の部品に影響がありましたので、中台浄水場マイクロ水力発電所の発電を中断しました。
発電中止とともに水の流路がバイパス管に自動で切り替わりますので、水運用には支障はありませんでした。
その後、部品を取り換え、無事に発電を再開しております。
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台風15号の影響
部品交換は、当初9月9日に実施する予定でした。しかし、9月9日朝方に台風15号が関東地方を直撃し、東京から千葉への交通が遮断されたため、交換作業は一日ずれ込みました。
中台浄水場マイクロ水力発電所には、台風による被害はありませんでしたが、周辺には台風15号の爪痕が残っていました。
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千葉県内ではかなりの被害が出ているようですが、早期に復旧することをお祈りします。
⇒ 木更津市中台浄水場マイクロ水力発電所の過去記事へ -
神戸市藤原配水場マイクロ水力発電所のようす2019-09-04
神戸市藤原配水場マイクロ水力発電所が運転開始から18カ月経過しました
神戸市藤原配水場マイクロ水力発電所は、上流の平田配水池から藤原配水場へ水が流入する際の余剰エネルギーを使って発電しています。稼働開始から18ヵ月が経過しました。
■有効落差 約31m ■藤原配水池入水量 約7700㎥/日 ■最大発電出力 19.9kW
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18ヵ月経過での発電状況
神戸市藤原配水場マイクロ水力発電所の18ヵ月間にわたる月別発電量の推移を示します。
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18ヵ月間で約189MWhの電力量をうみだしています。
⇒ 神戸市藤原配水場マイクロ水力発電所の過去記事へ -
砺波市上中野配水場マイクロ水力発電所は、稼働30ヵ月2019-08-28
砺波市上中野配水場マイクロ水力発電所について
上中野配水場マイクロ水力発電所では、砺波広域圏事務組合・松島浄水場から砺波市・上中野配水場内の配水池への送水における余剰エネルギーを活用し、発電を行っています。
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浄水場から配水池までの有効落差は約41m、流量は10000㎥/日です。最大発電電力は26.6kWで、年間230MWhの発電量が期待されます。
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30ヵ月経過での発電状況
上中野配水場マイクロ水力発電所は、2017年3月から稼働しています。稼働から30カ月が経過しました。これまでの総発電量は580MWhとなり、想定通りの発電量が得られています。電力のCO2排出係数を0.000518(t-CO2/kWh)とした場合、300トンのCO2削減に寄与したことになります。
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⇒ 上中野配水場マイクロ水力発電所に関する記事はこちら -
吹田市佐井寺配水場マイクロ水力発電所の地下ピットができました2019-08-23
吹田市佐井寺配水場マイクロ水力発電所の地下ピットのコンクリート打設
2019年8月6日記事「吹田市佐井寺配水場マイクロ水力発電所の工事状況」の続きです。
発電機室用の地下ピット部分ができあがりました。
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以下、地下ピット工事のようすです。
配筋の終わった地下ピットに型枠を取り付け、生コンを流し込みました。
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仕上げのようすです。
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夏期休暇中にコンクリートを乾燥させ、型枠を取り外しました。
地下ピットが完成しました。
地下ピットの埋め戻し作業です。
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⇒ 吹田市佐井寺配水場マイクロ水力発電所の過去記事へ -
静岡市エネルギーの地産地消事業2019-08-21
西奈配水場マイクロ水力発電所で生み出された電力は地産地消されています
2018年10月15日記事(クリック)でもご紹介したように、西奈配水場マイクロ水力発電所は、静岡市様が進める「エネルギーの地産地消事業」と連携しております。
西奈配水場マイクロ水力発電所でつくられた電力は、静岡市様指定の地元電力小売り事業者を経由して、静岡市公共施設で消費されています。
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家庭での余剰太陽光電力も買い取りへ
西奈配水場での水力発電の他にも、市内ごみ焼却場で発電した電力が、公共施設で既に利用されています。
そうした中、地産地消事業のさらなる拡大を狙い、家庭における卒FITの太陽光発電余剰電力の買い取りを始めることが、静岡市様から発表されています。(クリック)
対象は、静岡市内の固定価格買取期間が満了した太陽光発電の余剰電力です。買い取り期間は、2019年11月〜2024年3月31日までとなっており、買取価格は、税込み10円/kWhとなっています。買い取った電力は、市内小中学校で活用するとのことです。
この取り組みにより、「環境負荷の低減」×「経済の地域内循環」×「市民参画機会の創出」の実現を目指しています。
電力の買い取りや配電の業務は、地元小売り電気事業者に委託して進めることになりますが、自治体先導による先端地産地消事例として注目されます。
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⇒ 静岡市西奈配水場マイクロ水力発電所の関連記事へ -
静岡市HPでも(西奈配水場マイクロ水力発電所)2019-08-16
西奈配水場マイクロ水力発電所は、静岡市HPでも紹介いただいております
2019年7月30日に発電開始式典を行いました静岡市西奈配水場マイクロ水力発電所は、静岡市のHPでもご紹介いただいております。
(http://www.city.shizuoka.jp/752_000008.html)
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徳川家康ゆかりの静岡市デザインマンホール
江戸幕府をおこした徳川家康が、将軍職を子の秀忠に譲った後に移り住んだのが、現在の静岡市にある駿府城です。隠居後も政治の実権を握り、駿府城をは”大御所政治”の舞台となりました。
西奈配水場マイクロ水力発電所がある静岡市では、家康入城四百年記念マンホール蓋や駿府城をデザインした仕切弁蓋を見ることができます。
家康の遺言により遺体が埋葬されたのが、久野山東照宮です。
久能山東照宮の社殿は、権現造、総漆塗りで国宝に指定されています。表参道からは、1159段の石段を登るので、ちょっとした運動になります。一度訪れられてはいかがでしょうか。
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⇒ 関連記事:ちびまる子ちゃんをあしらった「静岡市のデザインマンホール」へ -
砺波広域圏福野調整槽マイクロ水力発電所のようす2019-08-08
富山県・砺波広域圏福野調整槽マイクロ水力発電所は順調に稼働中
1年前(2018年8月記事)にもお知らせしました砺波広域圏事務組合福野調整槽マイクロ水力発電所は、その後1年間も順調に稼働を続けております。
年次点検を実施し、特に問題がないことを確認しました。
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福野調整槽マイクロ水力発電所では、有効落差33.9m、毎時259㎥の水のエネルギーを使い、最大15.3kWの発電を行っています。調整槽への水の流入は、下流側の水の需要に合わせ制御され、調整槽の水位を見ながら行っています(間欠運転)。
2018年8月~2019年7月までの月間発電量推移です。この1年間では、前年度と同じく76MWhの発電量を生み出しました。
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⇒ 砺波広域圏事務組合福野調整槽マイクロ水力発電所関連記事へ -
吹田市佐井寺配水場マイクロ水力発電所の工事状況2019-08-06
吹田市佐井寺配水場マイクロ水力発電所の配管工事
佐井寺配水場マイクロ水力発電所における発電機室用地下ピットを設営するための配管工事を行いました。下図のように既設配管から発電システムにつなぐための管路を立ち上げました。
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工事の様子です。
①既設管(元々のバイパス管)を切断し、②既設管のT字管部を90度ひねって、立ち上げました。
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続いて、縦向きにひねったT字管に③異径管ジョイントを取り付け、その先に④エルボーを取り付けました。最後に⑤仕切弁を接続しました。これを発電機室の両端で実施し、接続配管を立ち上げました。この配管部分に発電システムを取り付けていくことになります。
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吹田市佐井寺配水場マイクロ水力発電所の発電機室地下ピット工事
接続配管の立ち上げに続いて、現在、発電機室地下ピット工事を進めています。
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発電機室地下ピットの底板工事のようすです。
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10月の発電開始に向かい工事は予定通りに着々と進んでおります。
⇒ 吹田市佐井寺配水場マイクロ水力発電所の過去記事へ -
発電開始式典を開催(静岡市西奈配水場マイクロ水力発電所)2019-07-31
静岡市西奈配水場マイクロ水力発電所で発電開始式典を行いました
静岡市西奈配水場マイクロ水力発電所の試運転調整も完了し、2019年7月30日に発電開始式典が開催されました。
まずは、静岡市公営企業管理者様からの主催者挨拶です。静岡市水道施設ではじめての水力発電導入への期待を述べていただきました。
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つづいて、事業協力者として当社からもご挨拶させていただきました。
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いよいよ、発電開始セレモニーです。公営企業管理者様と当社代表により発電機の起動が行われました。
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今回の導入では、年間133MWhの発電量が得られるものと予想しております。住宅44軒分の電力量であり、年間57tのCO2の削減に寄与することになります。静岡市環境局様における「エネルギーの地産地消事業」とも連携し、発電された電力は、静岡市様施設で消費されることになっております。
⇒ 静岡市西奈配水場マイクロ水力発電所に関する過去記事はこちら -
水道施設での発電|矢板市寺山浄水場にマイクロ水力発電所を設置いたします2019-07-23
矢板市寺山浄水場にマイクロ水力発電を導入します
矢板市様と当社は、水道施設の落差による位置エネルギーを利用したマイクロ水力発電事業を矢板市寺山浄水場にて実施いたします。
矢板市環境基本計画では、循環型エネルギー社会の実現に向けた施策の一つとして「公共施設への再生可能エネルギー施設の導入によるやいた再生可能エネルギー都市の創造」が掲げられており、本取り組みはその一つとなります。
当社は、矢板市様より寺山浄水場の土地を一部借り受け、当社負担によるマイクロ水力発電設備の設置およびマイクロ水力発電事業運営を行います。当社から矢板市様へは、水の余剰エネルギーの使用および土地使用等に対する対価をお支払いいたします。
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寺山浄水場におけるマイクロ水力発電概要
上流の寺山ダムから寺山浄水場へ導水される水の余剰エネルギーを活用して発電を行います。寺山ダムと寺山浄水場には、64.6mの高低差があり、送水量により有効落差は変化しますが、30~50mの有効落差を利用します。水量は、200~360㎥/hとなります。
寺山浄水場マイクロ水力発電所での年間発電量は、140MWhを想定しております。電力のCO2排出係数を平成28年度全国平均係数(0.000518(t-CO2/kWh))として、年間72トンのCO2削減に貢献いたします。
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矢板市役所で協定調印式を行いました
2019年7月23日 矢板市役所にて「再生可能エネルギー導入(小水力発電)事業に関する協定」の調印式を行いました。
齋藤市長(写真左)からも、矢板市の負担なく再エネ導入できることや売電収益の還元への期待のコメントをいただきました。
当社としても、今回の取り組みを通して、矢板市様の環境将来像<環境文化都市やいた 人・自然・協働 みんなで創る 未来へつなげる>に寄与してまいります。
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2019年7月30日の毎日新聞地方版でも掲載されました。
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淡路調整池マイクロ水力発電所 電圧上昇抑制の回避2019-07-18
淡路調整池マイクロ水力発電所で電圧上昇抑制回避するための工事を行いました
2019年6月20日の記事(「淡路調整池マイクロ水力発電所は3カ月経過」)にてお伝えしていた淡路調整池マイクロ水力発電所での電圧上昇抑制を回避するための工事を実施しました。
淡路島は、2050年までにエネルギー(電力)自給率を100%にすることを目指しているだけに、すでに多くの再生可能エネルギー発電所が存在しています。結果、淡路調整池マイクロ水力発電所付近での系統電圧が高くなっており、当初の整定値216V(これ以下に発電機側電圧を抑えることが、系統電力網につなぐための条件)では、発電機の出力抑制が頻発する事態になっていました。
そこで、電力会社に相談の上、新たに柱上トランスを設置することで、整定値を224Vに高めることにしました。
淡路調整池マイクロ水力発電所は、明石海峡大橋を渡ってすぐの位置にあります。近辺の淡路島北端には、30MWのメガソーラーや12MWのウィンドファームが存在するため、系統接続容量の余裕が少ない状況となっています。
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淡路調整池マイクロ水力発電所の発電機のようすです。特にトラブルもなく、稼働を続けております。
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柱上トランスの増設工事のようす
2019年3月20日に電力会社へ整定値変更に関する申請を行い、6月7日付で変更可能の回答をいただき、7月17日に新たな柱上トランスの設置工事が実施されました。
電力会社による工事のようすです。1時間ほどで完了しました。
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柱上トランス増設工事による効果
柱上トランス増設工事前後における1時間ごとの発電量の変化を示します。増設工事前には電圧上昇抑制のため発電量がおさえられていましたが、増設工事後は21kW以上で安定して発電を続けていることがわかります。
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柱上トランス増設工事前後における系統電圧の変化を示します。工事前は、整定値216Vを超えそうになると発電出力抑制を行っているため、整定値内に電圧をおさめていることがわかります。工事後は、新しい整定値224V以下で余裕をもって発電されており、発電出力抑制がかかっていません。
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吹田市佐井寺配水場マイクロ水力発電所の建柱2019-07-12
吹田市佐井寺配水場で建柱を行いました
吹田市佐井寺配水場マイクロ水力発電所の工事状況です。
まずは、発電所の設置位置付近の埋設物を調べる試掘を行いました。水道局施設は、建造年月日が古いものも多いです。追加工事分が図面に反映されておらず、図面ではわからない埋設物があったりします。そのため、試掘を行い、地中の埋設物の存在と位置を把握しておくことが重要です。
掘削場所の埋設物位置が確認できたので、工事を進めます。まずは、発電所から系統電力網へ電力線をつなぐための建柱から実施しました。下の写真が、建柱のようすです。
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吹田市佐井寺配水場マイクロ水力発電所の工事2019-07-09
吹田市佐井寺配水場マイクロ水力発電所の工事が始まりました
発電所設置位置での整地作業から開始しました。今後、発電機室用地下ピットを作るための掘削作業を行っていきます。
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この場所に設置される吹田市佐井寺配水場マイクロ水力発電所の発電機室の完成予想図です。
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⇒ Next 「吹田市佐井寺配水場マイクロ水力発電所の建柱」へ
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吹田市佐井寺配水場マイクロ水力発電所設置工事を始めます2019-07-03
吹田市佐井寺配水場にてマイクロ水力発電所の設置工事を始めます
既報にてお知らせしておりました「吹田市佐井寺配水場マイクロ水力発電所」の設置工事を始めます。
(既報:「水道施設での発電|吹田市佐井寺配水場マイクロ水力発電所を設置いたします」
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マイクロ水力発電所を設置する場所の工事前のようすです。既設流量計と流調弁は、そのまま活用します。
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設置イメージを図面で示します。佐井寺配水場では、既設流調弁のバイパス回路部分を使ってマイクロ水力発電所を設置します。
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今週から工事用の測量を行った上、発電所設置位置の樹木の除去を行います。
10月の発電開始を予定しております。
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⇒ Next 「吹田市佐井寺配水場マイクロ水力発電所の工事」へ
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木更津市中台浄水場の発電状況2019-06-26
木更津市中台浄水場マイクロ水力発電所は発電開始から3カ月経過
木更津市中台浄水場マイクロ水力発電所は、2019年3月の竣工から3カ月経過し、順調に発電を続けております。
現在の様子です。3月には芝生が枯れていましたが、春から初夏にかけてのこの3カ月で緑色に生えそろってきました。発電機も順調に稼働しております。
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3カ月間の日別の発電量を示します。
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3カ月間で約42MWhの発電量が得られています。
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淡路調整池マイクロ水力発電所は3カ月経過2019-06-20
淡路調整池マイクロ水力発電所 3カ月経過の状況
淡路広域水道企業団様の淡路調整池に設置したマイクロ水力発電システムが、発電開始から3ヶ月が経過しました。
現在の発電システムの状況です。
発電開始以降3ヶ月間の日別の発電状況です。約30MWhの発電量が得られました。
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電圧上昇抑制の回避
淡路島では、太陽光発電や風力発電の導入に積極的に取り組んできました。島内の電力需要に対し、太陽光発電や風力発電の発電量がかなり多くなっています。その結果、系統電力網に再エネ電源をつなぐ余裕が少なくなっています。
淡路調整池マイクロ水力発電所でも、頻繁に電圧上昇抑制が働き、発電が抑制されている状況です。
電力会社と協議の結果、電圧上昇抑制がかかる電圧整定値を現状の216Vから224Vに上げることになりました。
電力会社からの回答書です。
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7月に必要な工事を行い、整定値の変更を行います。
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吹田市佐井寺配水場2019-06-18
吹田市佐井寺配水場
マイクロ水力発電設備の導入を予定しております吹田市佐井寺配水場は、平成3年に築造された配水場です。計画給水人口55,000人で、タンク容量は9000㎥(1池)となっています。平成23年には、耐震化工事も完了しています。
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佐井寺配水場は、災害時の給水拠点
佐井寺配水場は、災害時の給水拠点となっています。 大きな地震が発生し、断水になった場合にも、ここへ来れば、ペットボトルやポリバケツに応急給水を受けられるようになっています。
災害に伴う断水に備え、配水池は必ず一定量の飲料水を確保するように運用されています。 配水池から水を供給する配水管(流出側)には、緊急遮断弁がつけられており、地震により一定規模(震度5程度)以上の揺れを感知すると、自動的に緊急遮断弁が作動し、配水池から水が流出しないようになっています。
佐井寺配水場では、配水池水位が常に11~16mとなるように運用され、災害時の飲料水確保に努められています。
ちなみに吹田市全体では、災害時にも最大17,740㎥の水が確保されるようになっているそうです。
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水力発電に利用できる落差
海抜105mの位置にある浄水池から海抜63mの佐井寺配水場まで水は自然流下してきますが、配水池水位が、11~16mで運用されていますので、その分利用できる落差は減ります。 途中の管路損失などもありますので、最終的に水力発電に利用できる有効落差は21m程度となります。
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『エネルギー白書2019』では2019-06-13
国内での再生可能エネルギー比率を高めるために
2019年6月7日、経済産業省資源エネルギー庁が、『エネルギー白書2019』を発表しました。
これまでの政府方針では、再生可能エネルギーについて、2017年度電源構成で16%となっているところを、22~24%に高め、主力電源化を進めていくものとしています。 それ自体に変化はないのですが、今回の「エネルギー白書」では、再生可能エネルギーの比率を高めることの難しさが書かれています。
これは、例えば国土面積が大きく未利用地が豊富な国では、太陽光パネルなどを大規模に設置しやすいのに対し、日本では再生可能エネルギー導入の適地が限られる上に、他の国に比べて電力需要が大きいことが理由とされています。つまり、再生可能エネルギー導入量自体は増やしているが、比率が上がりにくいということです。
水力発電に関しても、国内での大規模開発は既に難しくなっており、「今後は、農業用水などを活用した小水力発電のポテンシャルを生かしていくことが重要」としています。
当社では、既に開発済みの水道インフラに対する水力発電の拡大で、再生可能エネルギー比率の増大に寄与してまいります。
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水道施設での発電|吹田市佐井寺配水場マイクロ水力発電所を設置いたします2019-06-07
民間活用による環境負荷低減
吹田市水道部様と当社は、吹田市佐井寺配水場へのマイクロ水力発電設備の導入について協定を締結しました。 上流の浄水池から佐井寺配水場へ受水する際に発生する余剰エネルギーを有効活用し、発電いたします。 本事業は、『民間活力を活用し、配水場へマイクロ水力発電設備を設置することにより、再生可能エネルギーの導入を推進することで環境負荷低減を図る』ことを目的としております。
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当社は、吹田市様よりの佐井寺配水場の土地を一部借り受け、当社負担によるマイクロ水力発電設備の設置およびマイクロ水力発電事業運営を行います。当社から吹田市市様へは、水の余剰エネルギーの使用および土地使用等に対する対価をお支払いいたします。 年間156MWhの発電量を想定し、年間約80トン(電力のCO2排出係数を0.000518(t-CO2/kWh)とした場合)のCO2削減に貢献いたします。
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みどりと水 光と風 地域からはぐくむ 環境先進都市すいた
吹田市環境基本計画では、 『地球温暖化をはじめヒートアイランド現象や生物多様性の衰退、深刻なエネルギー不足など様々な環境問題に直面する今、健全で豊かな環境を守り引き継ぎ、持続可能な社会を構築していくためには、市民、事業者、行政がそれぞれの立場での役割を果たすとともに、パートナーシップによる取組を積極的に進めていく』ことを理念とし、エネルギーに関しては、「限りあるエネルギーを大切に使う低炭素社会への転換」を標榜されております。
今回の佐井寺配水場へのマイクロ水力発電所の導入により、こうした吹田市様の理念や目標に寄与できるものと確信しております。
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静岡市西奈配水場マイクロ水力発電所の水質検査と系統連系2019-06-05
静岡市西奈配水場マイクロ水力発電所の状況
静岡市西奈配水場マイクロ水力発電所は完成間近です。
電力会社からの指示によるマイクロ水力発電設備周囲のフェンスも完成しました。
フェンス設置の理由は、「一つの需要場所で種類の異なる再生可能エネルギー発電設備を設置」へ。
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地下ピット内の発電機の設置状況です。
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水質検査も完了
静岡市上下水道局様による水質の検査も完了しました。これで発電システムを通した送水が可能となりました。写真は、採水のようすです。
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電力会社による系統連系も完了
電力会社による系統連系工事も完了しました。フェンス設置にかかわる交渉では、時間がかかりましたが、系統連系工事自体は短時間で完了しました。
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これでいよいよ送水の上、発電できる準備が整いました。今後試運転調整ののち、いよいよ発電開始します。
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6月1日~7日は水道週間2019-06-03
「いつものむ いつもの水に 日々感謝」
毎年6月1日から7日は、「水道週間」です。水を利用するすべての人に対して、水道の現状や課題について理解を深め、公衆衛生の向上と生活環境の改善を図るための期間と位置付けられています。
1959年から始まり、今年は第61回となります。今回のスローガンは、「いつものむ いつもの水に 日々感謝」です。
期間中は、厚生労働省および都道府県や各市町村の水道事業体等により、水道事業に対する啓発活動が実施されています。
地ウォーターカフェ 2019 〜おいしい⽔道⽔を「てんしば」で!〜
啓発活動の事例をご紹介します。大阪広域水道企業団により天王寺公園で2019年6月1日に開催された『地ウォーターカフェ 2019』 です。
大阪広域水道企業団の高度浄水処理水をはじめ、安全でおいしい水道水をPRするため、大阪府内、近鉄・阪神沿線の自治体のボトル水の試飲や当企業団の備蓄水の無料配布が実施されました。
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ブースでは、11種類の水道水の飲み比べが可能となっていました。各事業体の水ごとに特徴があり、舌触りの違いが良くわかりました。
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大阪広域水道企業団では、毎年、水道水と市販のミネラルウォーターの利き水会を実施しているそうです。それぞれ「美味しかった」と答えた割合が、水道水71%、ミネラルウォーター77%(平成29年度調査)ということで、大きな差はなくなっているようです。
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大阪広域水道企業団の水道水は、硬度40程度の軟水ということです。大阪の昆布やかつおによるだし文化には、合っているようです。ちなみに水道水500mlで約0.07円(府内平均)ということで、100円あれば、ペットボトル約1400本分にもなります。
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大阪府広報担当副知事の”もずやん”もPRに一役かっていましした。
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四方よし”未来の水車” (新三河タイムス)2019-05-30
新三河タイムス 第4780号にて
2019年5月30日発行の 『新三河タイムス』 第4780号にて、豊田市高岡配水場マイクロ水力発電所が紹介されました。
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「水道本管を使ったミニ発電が高岡配水場で運用開始された」と報じられ、自治体、水道設備業者、当社に加え、環境にもメリットのある”四方よし”の「未来の水車」として紹介いただきました。
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一つの需要場所で種類の異なる再生可能エネルギー発電設備を設置2019-05-28
一つの需要場所において、種類の異なる発電設備を併設することは可能
再生可能エネルギーの固定価格買取制度は、 「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法」に基づいて実施されています。 その中で、一つの需要場所において、種類の異なる発電設備を併設すること(例えば、太陽光発電と水力発電を行う)が認められています。 併設する場合には、各発電設備ごとに事業計画認定を取得する必要があります。
各発電設備ごとに売電できます
系統電力網への接続にあたり、電気事業法施行規則附則第17条の特例需要場所として、1需要場所2引き込みが可能であれば、種類の異なる2つの設備について、売電が可能となります。
1需要場所2引き込みとは、同じ敷地内に設置される複数の発電設備について、系統線からの引き込みをそれぞれ別に設けるということです。
1需要場所2引き込みの要件は、 ■新規に設置する発電設備であること(既存設備の増設はNG) ■再生可能エネルギー特措法の認定設備であること ■再生可能エネルギー発電設備の稼働とは関係のない相当規模の電力需要があること ■一般送配電事業者が検針、保守、保安等の業務のための立ち入りが容易に可能であること ■保安上の支障がないこと ■専用線に係る工事費について、専用線の引き込みを求めた需要家側が負担すること をすべて満たす必要があります。
これらの要件を満たした上で事業計画認定を受けた場合には、それぞれの発電設備ごとの調達価格・調達期間が適用されることになります。つまり、太陽光は太陽光の調達価格、水力は水力の調達価格で買取されます。
静岡市西奈配水場では、種類の異なる発電設備を併設
現在工事中の静岡市西奈配水場では、既に静岡市様設置の太陽光発電設備が稼働しております。そこに今回新たにマイクロ水力発電システムを設けております。
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電力会社からの指示で、太陽光発電設備と今回のマイクロ水力発電設備を明確に分けるために、マイクロ水力発電設備の周囲にフェンスを設けることになりました。
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豊田市高岡配水場マイクロ水力発電所の発電状況と流量制御技術2019-05-23
豊田市高岡配水場マイクロ水力発電所は順調に発電しています
2019年5月10日に豊田市長に視察および稼働開始いただいた高岡配水場マイクロ水力発電所は、その後順調に発電を続けております。
発電所の状況です。
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5月10日~21日までの発電状況です。日ごとに流量変動がありますので、日別発電量が変化しています。
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導入のポイントは、流量制御技術
豊田市高岡配水場マイクロ水力発電所では、水道局様から流量指令を受ける代わりに、流量調整状況に自動的に追従して発電を行っております。
下図は、豊田市高岡配水場マイクロ水力発電所の構成図です。既設流量調整弁の開度変化(もっと、流量が必要なのか、逆に不要なのか)を見ながら、発電機側電動弁およびバイパス側電動弁の開度を調整する制御を新たに採用しました。この方法により水道局様と流量指令をやり取りをする設備を新たに構えることなく、発電システムの導入が可能となりました。
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「公営企業」4月号で神戸市事例の紹介2019-05-20
月刊「公営企業」2019年4月号にて
先進事例紹介
「神戸市水道局におけるマイクロ水力発電システムの取り組み」
の中で、
当社マイクロ水力発電所(福谷中層配水池と藤原配水場への設置事例)を紹介いただきました。
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水道産業新聞で紹介(富田林市上原減圧水槽マイクロ水力発電所)2019-05-18
水道産業新聞で富田林市上原減圧水槽でのマイクロ水力発電事業が紹介されました
2019年5月13日付の「水道産業新聞」にて、富田林市上原減圧水槽でのマイクロ水力発電事業の実施に向け、富田林市上下水道部様と当社の間で協定が締結されたことが報じられました。
富田林市上下水道部様では、未利用エネルギーを活用した環境貢献策を進めておられ、その一環として民間活力によるマイクロ水力発電の導入することが報じられています。
さらに、富田林市上下水道部様からのコメントとして、「人口減で給水収益が落ち込んでおり、マイクロ水力発電事業は給水外収益を目指した取り組みとなる」ことも掲載されています。
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新エネルギー新聞に当社記事が掲載されました2019-05-17
新エネルギー新聞で当社事業が紹介されました
2019年5月13日付の「新エネルギー新聞」にて、
『 上水道管を活用する 「マイクロ水力発電」 推進 』と題し、当社事業に関する記事が掲載されました。当社ビジネスモデルなどが紹介されています。
当社発電ビジネスは、 ■自治体が運営する水道施設に当社費用負担によりマイクロ水力発電システムを設置 ■システムの設置や保守・メンテナンスも当社が費用負担 ■発電した電力は、再生可能エネルギーの固定価格買取制度によって売電 ■売電により得られた収益は、自治体と当社で分配 ■自治体は水道施設の一部で、費用負担なしで脱炭素化に貢献 となっております。
⇒ 新エネルギー新聞の記事掲載HPへ -
豊田市ケーブルテレビで紹介されました2019-05-15
豊田市高岡配水場マイクロ水力発電所が地元CATVで紹介されました
2019年5月10日に行われました市長視察のようすが、地元CATVのひまわりチャンネル「とよたNOW」で紹介されました。
録画映像が、豊田市HP(http://www.city.toyota.aichi.jp/)にてご覧いただけます。
もしくは、こちら (クリック) から
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当日の撮影のようすです。
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⇒ 豊田市高岡配水場マイクロ水力発電所の関連記事へ -
静岡市西奈配水場マイクロ水力発電所の工事進行中(2)2019-05-13
静岡市西奈配水場マイクロ水力発電所の工事状況
2019年4月25日付の記事にてお伝えしていた静岡市西奈配水場マイクロ水力発電所の工事状況の続きをお伝えします。
前回は、レジンコンクリートピットによる発電機室および電動弁室の製作および機器取付けなどをお伝えしておりました。その後、10連休をはさんで工事は進み、ほぼ完成に近づいております。
現在の静岡市西奈配水場マイクロ水力発電所のようすです。
写真手前が発電機室ピットで奥側が電動弁室ピットです。さらに奥側にシステム制御盤が配置され、その後ろに構内電柱を立てております。
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水圧試験も実施し、問題がないことを確認しました。0.6MPaの水圧を10分間保持し、圧力低下がないことを確認しております。
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この後は、水質試験を実施します。水質試験の合格後、系統連系を行い、発電所の試運転調整に入っていくことになります。
⇒ Next 「静岡市西奈配水場マイクロ水力発電所の水質検査と系統連系」へ -
中部経済新聞で紹介(豊田市高岡配水場マイクロ水力発電)2019-05-10
豊田市高岡配水場マイクロ水力発電が中部経済新聞で紹介されました
2019年5月9日の中部経済新聞にて「官民連携で小水力発電 豊田市 配水場の水位差活用」と題し、豊田市高岡配水場でのマイクロ水力発電事業が紹介されています。
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豊田市長のご視察(高岡配水場)2019-05-10
マイクロ水力発電所を豊田市長にご視察いただきました
令和元年5月10日、豊田市高岡配水場マイクロ水力発電所を豊田市・太田市長にご視察いただきました。暑い中、熱心にご視察いただきました。
まずは、豊田市上下水道局様から市長に事業についての背景や概要についてご説明いただきました。
その後、弊社よりマイクロ水力発電所の詳細について、説明させていただきました。市長は、こうした新しい取組みには積極的ということで、興味深くいろいろな質問をいただきました。
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市長によりマイクロ水力発電所が稼働
そしていよいよ、市長に起動スイッチを入れていただき、発電が開始されました。
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起動後、モニター画面で発電の状況をご確認いただきました。今後、年間154MWhの発電を行う予定です。
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メディアの取材もあり、地元のケーブルテレビ局である「ひまわりネットワーク」(5月14日(火)18:30~ 番組名「トヨタNOW」にて放映予定)、地元紙の「新三河タイムス」で来週報道される予定です。
⇒ 豊田市高岡配水場についての記事へ -
電波新聞に当社記事が掲載されました2019-05-07
2019年4月30日発行の「電波新聞」にて
当社マイクロ水力発電事業が紹介されました。
自治体様への導入状況などが紹介されています。
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豊田市高岡配水場マイクロ水力発電所の工事2019-05-01
豊田市高岡配水場マイクロ水力発電所の工事
豊田市高岡配水場マイクロ水力発電所が、2019年5月10日より運用が開始されます。これまでに行われた工事のようすについてお知らせします。
下図に設置位置を示します。豊田市高岡配水場内の送水管にバイパス管路を新設し、マイクロ水力発電所を設置いたしました。
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既設の送水管に不断水工事により下図のようなバイパス管路を設け、マイクロ水力発電所を設置いたしました。マイクロ水力発電機器は、地下ピットに収めました。
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地下ピット建設と水力発電機器設置工事のようす
工事着工前のようすです。ここを掘削し、工事を進めていきます。
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掘削中のようすです。
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地下ピット用の基礎工事のようすです。
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地下ピット用の基礎完成後、ボックスカルバートで地下ピットを構成していきました。
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建設途中の地下ピットです。地下ピット内に発電機器を取り付けるための基礎が用意されています。
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用意された基礎部分に水力発電機を設置しています。
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電動弁や流量計も設置しました。
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送水管の不断水分岐工事と機器への接続のようす
既存送水管に不断水分岐工事によりバイパス管路を設けました。不断水工事用の仕切弁を取り付けたのち、既設送水管の穿孔作業を行っているようすです。
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地下ピット内の水力発電機器に取り付けられた配管とバイパス管の接続です。
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電気工事のようす
地下ピット建設~配管土木工事と並行して、系統連系のための電気工事も行いました。
高岡配水場内での電柱の建柱のようすです。
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マイクロ水力発電システムを制御し、系統連系を行うシステム制御盤の設置も行いました。
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すべての機器との電気配線の接続、系統電力網との電力線の接続を行い、電力会社様による系統連系立会も完了しました。
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完成後のようす
配管を埋設し、地下ピットのふたを取り付けた完成後のようすです。
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水道施設での発電|豊田市高岡配水場マイクロ水力発電所の稼働2019-04-27
水道事業では愛知県で初となる官民連携によるマイクロ水力発電システムの導入
2019年5月10日より、豊田市高岡配水場マイクロ水力発電所の運用を開始します。愛知県営水道尾張東部浄水場から豊田市高岡配水場へ自然流下で流入する水の余剰圧力(落差)を利用して発電いたします。売電した利益の一部は、上下水道局様に還元いたします。豊田市様の二酸化炭素排出量の削減と環境負荷軽減に貢献してまいります。
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豊田市高岡配水場マイクロ水力発電所の概要
愛知県営水道尾張東部浄水場から豊田市高岡配水場へ自然流下で流入する水道管路にマイクロ水力発電システムを設置しました。
年間発電量は約154MWhを想定しており、一般家庭43軒分の電気使用量に相当します。年間約75tの二酸化炭素排出量削減効果が期待できます。
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豊田市高岡配水場マイクロ水力発電所の外観
豊田市高岡配水場マイクロ水力発電所では、場内に新たに地下ピットを設け、マイクロ水力発電機などをそのピット内に収めています。地上には、システム全体の制御と一般電力網との系統連系を行うシステム制御盤を据付けています。
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ピット内部の様子です。
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豊田市は、自治体「SDGs未来都市」
豊田市様は、環境取組みを積極的に進められています。2018年6月には、内閣府より持続可能な開発目標(SDGs)達成に向けた取組を先導的に進めていく自治体「SDGs未来都市」としても選定されています。
今回の導入が、こうした取り組みの一助になるよう今後の安定運用に努めてまいります。
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静岡市西奈配水場マイクロ水力発電所の工事進行中2019-04-25
静岡市西奈配水場マイクロ水力発電所の工事が進んでいます
静岡市西奈配水場でのマイクロ水力発電所据付工事は、どんどん進んでおります。
静岡市西奈配水場マイクロ水力発電所では、レジンコンクリートピットを使って地下ピットを作ります。まずは、レジコンピット据付個所の掘削を行い、基礎工事を行いました。その後、大型クレーンを使ってレジンコンクリートピットを据付けました。
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マイクロ水力発電に関わる機器の設置
据付けが終わったレジンコンクリートピットに、発電機や電動弁を取り付けました。
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2つのレジンコンクリートピット間の配管接続の様子です。
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既存水道配管への発電システムのつなぎ込み
マイクロ水力発電システムからの配管を既設配管に取り付けるため、不断水分岐工事を行いました。まずは、既設配管にネックフランジを溶接して取り付けました。
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ネックフランジに不断水工事用の仕切弁を取り付けたのち、不断水分岐工事(穿孔機により既設配管に穴を開ける)を行いました。下の右側写真が穿孔中の様子です。穿孔後は、仕切弁を閉じ、水を止めます。
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不断水分岐ができたので、マイクロ水力発電システムからの配管を仕切弁部につなぎこみました。
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レジンコンクリートピット上部を据付け
レジンコンクリートピットの上部を据付けました。
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水道施設での発電|富田林市上原減圧水槽マイクロ水力発電所を設置いたします2019-04-23
地域の未利用エネルギーを活用し、環境貢献
富田林市様と当社は、富田林市水道施設の上原減圧水槽において配水池間を結ぶ送水管の高低差を利用したマイクロ水力発電事業の協定を締結しました。
『民間活力を活用した富田林市施設の利用により、地域社会におけるマイクロ水力発電を実施し、エネルギーの有効活用を進めることを目的とする』 ものです。
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日野浄水場からの落差で発電
富田林市には、大阪府河内長野市の滝畑ダムから取水された水が供給されています。滝畑ダムから日野浄水場に導かれた後、富田林市内の配水池へ送水されます。その途中で送水配管への負担を減らすため、上原減圧水槽が設けられています。
上原減圧水槽で、一旦水の持つエネルギーを捨てることになりますので、そのエネルギーを用いて発電を行います。日野浄水場から上原減圧水槽までの総落差は39mで、流量は平均800㎥/hで、平均33.9kWの発電が期待できます。
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上原減圧水槽でのマイクロ水力発電システムの構成
日野浄水場から上原減圧水槽に流入する手前でバイパス管を設けて、マイクロ水力発電システムを設置いたします。
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当社は富田林市様より上原減圧水槽施設の場所を一部借り受け、当社費用負担によるマイクロ水力発電設備の設置およびマイクロ水力発電事業運営を行います。富田林市様へは、売電による収益の分配を行います。
今年度中の竣工~発電開始を目指します。
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木更津市中台浄水場マイクロ水力発電所は順調に発電中2019-04-19
木更津市中台浄水場マイクロ水力発電所
2019年3月末に竣工し、発電を開始した木更津市中台浄水場マイクロ水力発電所の様子です。
上烏田浄水場から中台浄水場へ流入する水の残存圧力で発電しています。
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3月末の発電開始から4月18日までで順調に発電を続けており、10MWhの発電量が得られております。
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木更津市の「水の神様」
中台浄水場から西へむかって2.6kmほどの木更津市小浜という場所に「水神社」があります。
水の神様である罔象女神(みずはのめのかみ)が祀られています。もともと木更津は、江戸時代には「木更津船」と呼ばれる商船で、江戸と房総をつなぐ交通の要衝であり、海上安全、船中無難が祈願されてきたようです。
中台浄水場マイクロ水力発電所がこのまま安全に稼働を続けることを祈願してきました。
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⇒ 木更津市中台浄水場マイクロ水力発電所の過去記事へ -
静岡市西奈配水場マイクロ水力発電所の工事スタート2019-04-16
静岡市西奈配水場マイクロ水力発電所の工事が始まりました
静岡市西奈配水場でのマイクロ水力発電システムの設置工事が始まりました。
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西奈配水場の上流にある門屋浄水場からの送水残存圧での発電です。有効落差34.5m、流量347㎥/hで、年間発電量は133MWhを想定しています。
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静岡市西奈配水場マイクロ水力発電所の設置位置
門屋浄水場から西奈配水場の受水槽へは、下図のように送水されています。下図赤点線部で示される受水槽手前にある流入弁付近に発電所を設置します。
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既存流入弁に対し、バイパス管路を新たに設置し、発電機を据付けます。発電機室と電動弁室を分けて、2つの地下ピットを設けます。
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マイクロ水力発電所設置のための樹木伐採からスタート
マイクロ水力発電所を設置するため、設置場所の樹木の伐採から始めました。
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⇒Next 「静岡市西奈配水場マイクロ水力発電所の工事進行中」へ -
FIT認定審査が一部変更されます2019-04-13
経済産業省がFIT認定審査を変更
2019年4月1日、経済産業省・資源エネルギー庁は、「2019 年度の FIT 認定審査に係る運用変更について」を発表しました。 提出書類不足を防ぎ、審査期間の短縮化を図ることを狙いとしています。
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申請者の添付書類が不足している場合の対応
2019年4月より以下のとおりの対応となります。 ①申請・届出時に必要な添付書類が不足している場合は、期限を定めて必要書類が依頼されます。 ②補正期限までに必要な添付書類が提出された場合は、申請・届出の内容の審査を行われます。(審査時点で追加書類の確認が生じた場合は、追加で書類の提出依頼があります。) ③補正期限までに必要な添付書類が提出されなかった場合は、行政手続法第7条に基づき書類一式を返却されます。
書類が返却された場合は、当初の申請・届出は無効となってしまいます。
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新規申請への接続同意書類の添付必須化
これまで追加提出が認められていた「電力会社との接続同意書類」は、申請時の提出が必須となります。電力会社の接続に関する審査を受けながら、FIT認定審査も同時に進めることができていましたが、今回の改定でそれらを同時進行で進めることは難しくなりました。
資源エネルギー庁によるFIT認定審査負荷は少なくなりますが、事業者側のFIT認定までの実質期間は伸びる可能性があり、注意が必要です。
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「権利者の証明書」が廃止
新規認定申請には、①土地の売買契約書もしくは賃貸契約書と②契約当事者双方の印鑑証明書が必要ですが、①および②がそろわない場合には、仮の「権利者の証明書」での申請で一旦認定されていました(認定日から180日以内に①および②を提出すればよい)。 しかし、指定された期間内に必要な書類を提出できず、認定が廃止されるケースが多数報告されているため、「権利者の証明書」による申請のしくみは、2019年6月1日以降廃止されます。
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⇒ 固定価格買取制度に関する過去記事はこちら -
長岡京市北ポンプ場マイクロ水力発電所は1年経過2019-04-11
長岡京市北ポンプ場マイクロ水力発電所は、稼働開始から1年経過
長岡京市北ポンプ場マイクロ水力発電所は、稼働を開始してから1年を経過しました。
2018年6月に発生した大阪北部地震では、震源に近いこともあり、震度5強に見舞われました。2018年7月には西日本豪雨、さらに2018年9月の台風21号に伴う大停電にも遭遇しました。こうした災害に伴う発電停止もありましたが、本発電所は大きな被害を受けることなく稼働を続けてきました。
長岡京市北ポンプ場マイクロ水力発電所の現在の様子です。
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長岡京市北ポンプ場マイクロ水力発電所における1年間の発電量
この1年間での総発電量は、約170MWhとなりました。電力のCO2排出係数を0.000518(t-CO2/kWh)として、CO2削減量は、88トンとなりました。
2018年度の月ごとの発電量です。
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春の長岡天満宮
長岡京市の名所である長岡天満宮の桜です。
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長岡天満宮では、このあと5月初旬にかけて、つつじがきれいに咲きそろいます。
⇒ 長岡京市北ポンプ場マイクロ水力発電所の過去記事へ -
新千葉新聞で中台浄水場マイクロ水力発電所が紹介2019-04-09
2019年3月30日 『新千葉新聞』にて
木更津市中台浄水場にて、官民連携による再生可能エネルギーの活用を図るため、水道施設の高低差を利用した『小水力発電』を開始したことが紹介されています。
記事詳細は、こちらへ
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木更津市でも水道広域化が始まりました2019-04-07
水道法の改正
1)老朽化した水道施設の改修、2)人口減少に伴う水需要減少による収入減、3)水道事業を担う職員数の減少という問題に対応するため、平成30年12月12日に水道法の改正が公布されました。 前記諸問題に対応するため、水道事業の広域連携や官民連携を進めることが企図されたものです。
木更津市でも広域化が始まりました
当社がマイクロ水力発電所の設置を進めさせていただいた「木更津市中台浄水場」を所管する木更津市様でも、過去より広域化検討が進められてきました。 そして、2019年1月に「かずさ水道広域連合企業団」を設立し、4月より業務開始されました。
「かずさ水道広域連合企業団」は、木更津市、君津市、富津市、袖ケ浦市の水道事業を統合の上、君津広域水道企業団が行ってきた水道用水供給事業と経営についても一体化したものになります。
この広域化で経営を効率化し、安定的な事業運営をめざすとのことです。
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熱海市宮川浄水場マイクロ水力発電所は、順調に発電中2019-04-04
熱海市宮川浄水場マイクロ水力発電所
2月に試運転を完了した熱海市宮川浄水場マイクロ水力発電所は、その後順調に発電を続けております。
河川から取水し、導水管を通して、宮川浄水場沈砂池まで水が運ばれます。沈砂池手前にマイクロ水力発電所を設置しました。
流量は0.0955㎥/s、有効落差は33.2mが見込まれ、年間発電量は161MWhを想定しております。
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河川から取水する際に、枯葉などが一緒に運ばれます。発電システム保護のため、発電機手前にストレーナーを設置していますが、想定より早いスピードで枯葉などが堆積しました。
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あまり堆積するとストレーナーを通る水(=発電機で利用する水)の量が低下しますので、取水口にも枯葉などを取り除くメッシュを取り付けました。ストレーナーへの流入物堆積を抑えることで、流量の低下もなく、安定に発電を続けております。
2019年3月の発電状況です。
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一日当たり450kWhの発電量が安定的に得られています。1カ月で約14MWhを発電しました。
⇒ 熱海市宮川浄水場マイクロ水力発電所についての記事はこちら -
3年経過の神戸市福谷中層配水池マイクロ水力発電所2019-04-01
神戸市福谷中層配水池マイクロ水力発電所は、稼働開始から3年間経過
神戸市福谷中層マイクロ水力発電所は、発電を開始してから3年が経過しました。
現在の様子です。
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神戸市福谷中層配水池マイクロ水力発電所での発電量
神戸市福谷中層配水池マイクロ水力発電所は、有効落差41m、流量300㎥/hで最大発電電力24.1kWのシステムです。
この3年間での総発電量は、約590MWhとなりました。電力のCO2排出係数を0.000518(t-CO2/kWh)として、CO2削減量は、305トンとなりました。
3年間の月ごとの発電量です。
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神戸市の春
神戸市の桜は、3月31日時点で三分咲といったところでしょうか。
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神戸市の「竹中大工道具館」では、木製水車の展示を見ることができました。2019.5.12まで展示されているそうです。かつて日本の各地で利用されていた動力としての木製水車の構造を知ることができます。水力に興味のある方は、訪問されてはいかがでしょうか。
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木更津市中台浄水場マイクロ水力発電所がいよいよ発電へ2019-03-26
木更津市中台浄水場マイクロ水力発電所の据付工事が完了
木更津市中台浄水場マイクロ水力発電所の据付工事が完了しました。12月末から工事に入り、約3カ月で竣工しました。
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電力会社による系統連系立会も完了
系統電力網への接続のため、電力会社による立会検査を実施しました。系統電力網に影響を与えないための保護装置整定値のチェックをいただき、無事系統連系が可能となりました。
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試運転調整を経て、いよいよ発電を開始します。
発電の状況
3月27日~28日における24時間分の発電状況です。グラフは、1時間ごとの発電量です。この発電所における最大発電出力は、19.9kWです。グラフからも19kW前後で稼働していることがわかります。
⇒ 木更津市中台浄水場マイクロ水力発電所に関する記事へ -
2021年度の中小水力買取価格2019-03-24
『再生可能エネルギーの固定価格買取制度』における 中小水力の2021年度の買取価格が決定されました
既に2020年度までの買取価格は決定されていましたが、新たに2021年度分の決定が行われました。中小水力発電では、全区分で調達価格を据え置かれました。 新設200kW未満では、税別34円/kWhです。 既設導水路活用型200kW未満では、税別25円/kWhです。 平成31年3月22日(金)に公表されました。 ― 詳細は、経済産業省HPへ -
木更津市中台浄水場マイクロ水力発電所の工事ー水圧試験など2019-03-22
木更津市中台浄水場マイクロ水力発電所で水圧試験
水道管への発電用機器接続が完了しましたので、水圧試験を行いました。
木更津市様の規定により、0.75MPaで5分保持の条件で実施し、配管および機器の接続に問題がないことを確認しました。
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引込線工事が完了
系統電力網と発電所をつなぐための引込線工事が完了しました。系統電力からの引き回しが、比較的長距離となり、電柱も立てる必要がありました。結果、電力会社への費用支払は、他所の倍以上必要でした。
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この後、電力会社による系統連系立会を行い、発電可能となります。
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マイクロ水力発電所の外観
木更津市中台浄水場マイクロ水力発電所の工事後の外観です。
発電機器取付後の管洗浄も行いました。
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⇒ Next「木更津市中台浄水場マイクロ水力発電所がいよいよ発電へ」へ -
しが地域エネルギーフォーラム2019-03-20
「SDGs×エネルギー ~持続可能な未来に向けた地域デザイン~」
滋賀県 県民生活部 エネルギー政策課主催の 「SDGs×エネルギー ~持続可能な未来に向けた地域デザイン~」フォーラムが開催されました。
当社からも 『ダイキン工業の管水路用マイクロ水力発電事業の展開』 と題し、マイクロ水力発電導入事例のご紹介を行いました。
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フォーラムの様子です。大変盛況で200名以上の方が参加されました。
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【日 時】 平成31年3月20日(水曜日) 13時30分~16時40分 【会 場】 ピアザ淡海 大会議室 (滋賀県大津市におの浜一丁目1-20) 交通アクセスはこちらへ(http://www.piazza-omi.jp/access/index.html)
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淡路調整池マイクロ水力発電所の工事ー系統連系完了2019-03-15
マイクロ水力発電システムの据付工事が完了
淡路調整池マイクロ水力発電所では、発電システム関連機器の据付工事が完了しました。淡路調整池手前の流入弁室(地下ピット)内の発電システムと地上に設けたシステム制御盤の様子です。
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電力会社による系統連系立会を実施
系統電力網への接続を実施する前に、電力会社による立会検査を実施しました。系統電力網に影響を与えないための保護装置整定値のチェックをいただきました。
特に問題点はなく、系統電力網への連系が可能となりました。これで発電を開始できるようになりました。
この後、発電システムの調整を行い、試運転を行います。
⇒ 淡路調整池マイクロ水力発電所に関する記事へ -
木更津市中台浄水場マイクロ水力発電所の工事ー発電機据付2019-03-12
中台浄水場マイクロ水力発電所の発電機を据付けました
前回お伝えした地下ピットに発電機、電動弁、流量計、配管を据付けました。
前回記事はこちらへ
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この後、システム制御盤を地上設置し、発電機・電動弁・流量計との信号線や電力線のつなぎこみを行っていきます。
システム制御盤基礎
木更津市中台浄水場マイクロ水力発電所でのシステム制御盤は、地上の下図の位置に設けられます。基礎工事が完了し、システム制御盤を設置していきます。
システム制御盤も取付完了
上記の基礎にシステム制御盤を取り付けました。
⇒ Next 「木更津市中台浄水場マイクロ水力発電所の工事―水圧試験など」へ -
2年経過の砺波市上中野配水場マイクロ水力発電所2019-03-08
砺波市上中野配水場マイクロ水力発電所 稼働開始から2年間経過
砺波市マイクロ水力発電所は、発電を開始してから2年が経過しました。
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2年目の定期点検を実施
2年目の定期点検を行いました。特に異常個所もなく、問題なく発電を続けております。
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この2年間での総発電量は、約460MWhとなりました。電力のCO2排出係数を0.000518(t-CO2/kWh)として、CO2削減量は、238トンとなります。
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⇒ 上中野配水場マイクロ水力発電所に関する記事はこちら -
淡路調整池マイクロ水力発電所の工事ーシステム制御盤据付など2019-03-05
システム制御盤の据付
淡路広域水道企業団淡路調整池で導入工事中のマイクロ水力発電システムにおいて、システム制御盤の据付工事を行いました。
システム制御盤の設置位置は、地上で次の図のようになります。システム制御盤設置のための基礎工事は、既報で報告した通りです。(記事へリンク)
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システム制御盤据付工事
まずは、システム制御盤設置用のベース板を基礎に取り付けます。ベース板の上にシステム制御盤およびトランスを取り付けます。
さらに、システム制御盤用の収納ボックスを被せて取り付けます。
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システム制御盤用の収納ボックスをベースに固定して据付は完了です。
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今後、システム制御盤と各機器との結線を行います。
系統電力網からの引込線工事
系統電力網への売電および買電を行うための引込線工事を行いました。予定されている電力会社による系統連系の立会検査をパスすれば、売電が可能になります。
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引込開閉器と売電および買電用のスマートメータも設置されました。
発電機器とシステム制御盤の結線作業
発電機・電動弁・流量計・システム制御盤・引込開閉器盤・トランスをつなぐ結線工事を行いました。
結線工事の様子です。
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機器間の結線が完了しました。
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木更津市中台浄水場マイクロ水力発電所の工事ー地下ピット完成2019-03-01
中台浄水場マイクロ水力発電所の地下ピットが完成しました
中台浄水場にマイクロ水力発電システムを設置するためのバイパス工事についてお伝えしていました。(リンクはこちら)
工事は進み、バイパス部に発電機などを設置するための地下ピットが完成しました。
上図中の地下ピット1に発電機が取り付けられます。
地下ピット2は、水道水に次亜塩素酸ナトリウムを注入する場所になります。下写真の水道管分岐部に次亜塩素酸ナトリウム注入管を接続します。
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※後日、次亜塩素酸ナトリウム注入管を接続しました。接続後の様子です。
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工事のため水道管を露出させていた地下ピット周囲の埋戻しを行いました。
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地下ピットが完成しましたので、この後、ピット内での発電機・電動弁・流量計の設置を行います。
⇒ Next 「木更津市中台浄水場マイクロ水力発電所の工事ー発電機据付」へ -
淡路調整池マイクロ水力発電所の工事ー発電機据付2019-02-26
発電機の据付
淡路広域水道企業団淡路調整池の流入弁室内でマイクロ水力発電機の据付工事を行いました。―
門型クレーンを使って基礎アングルの上に発電機を据付けました。
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青いビニールカバーをかぶせた部分の空間に、電動弁を据付けました。
バイパス側電動弁の据付です。
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発電用機器接続が完了したので、圧力試験を行いました。新設したマイクロ水力発電システムに0.44MPaの動水圧をかけ、1時間保持しました。水漏れもなく、機器接続に問題がないことが、確認できました。
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発電機および電動弁を設置するための基礎をコンクリートで固めました。さらに、水道管分岐部分の防護用コンクリートも打ちました。
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工事は、計画通り進んでおり、3月発電開始予定です。
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神戸市藤原配水場マイクロ水力発電所の年次点検2019-02-23
神戸市藤原配水場マイクロ水力発電所での年次点検
神戸市藤原配水場マイクロ水力発電所の年次点検を実施しました。下図が神戸市藤原配水場マイクロ水力発電所の概要です。(詳細は、こちらへ)
上流の平田配水池から藤原配水場へ水が流入する際の余剰エネルギーを使って発電しています。
■有効落差 約31m ■藤原配水池入水量 約7700㎥/日 ■最大発電出力 19.9kW
ちなみに平田配水池のさらに上流には、登録有形文化財で大変美しい千苅ダムがあります。(千苅ダムについてはこちらへ)
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藤原配水場の流入弁室内(地下ピット)に設置されたマイクロ水力発電システムと地上に設置されたシステム制御盤の様子です。
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運転時の異音発生もなく、発電機の巻線および軸受の温度も正常です。
電気主任技術者による接地抵抗 、絶縁抵抗の測定を行いました。発電機・システム制御盤・トランス・引込開閉器盤・電動弁モーター・流量計・その他について測定を実施し、規定値内であることを確認しました。
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神戸市藤原配水場マイクロ水力発電所は再エネ発電中
2018年3月以降の発電量を示したグラフです。1月までの11ヶ月で約115MWhの電力を生み出しました。
今後も神戸市様とともに低炭素社会推進に寄与してまいります。
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⇒ 神戸市藤原配水場マイクロ水力発電所の記事へ -
熱海市長のご視察2019-02-21
マイクロ水力発電所を熱海市長にご視察いただきました
平成31年2月19日、熱海市宮川浄水場マイクロ水力発電所を熱海市・齊藤市長にご視察いただきました。当日は、あいにくの雨にもかかわらず、熱心にご視察いただきました。
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齊藤市長からは、
「水を作る浄水場で電気を作れるとは思っていなかった。既存のインフラを活用できて良い取組み」であり、「市の持ち出しゼロで環境貢献できる点も良い」との評価をいただきました。
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静岡新聞、伊豆新聞にも掲載
当日はメディアの取材もあり、内容は静岡新聞、伊豆新聞でも紹介されております。
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⇒ 熱海市宮川浄水場マイクロ水力発電所についての記事はこちら -
長岡京市北ポンプ場マイクロ水力発電所の年次点検2019-02-19
長岡京市北ポンプ場マイクロ水力発電所での年次点検
長岡京市北ポンプ場マイクロ水力発電所の年次点検を実施しました。下図が長岡京市北ポンプ場マイクロ水力発電所の概要です。(詳細はこちらへ)
京都府乙訓浄水場から長岡京市北ポンプ場へ水が流入した際の余剰エネルギーで発電します。
■有効落差 約41m ■北ポンプ場平均入水量 292㎥/h ■最大発電出力 25kW
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発電機と流量計を収納した地下ピットのようすです。運転時の異音発生もなく、発電機の巻線および軸受の温度も正常です。
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電動弁を収納したピットです。長岡京市北ポンプ場マイクロ水力発電所では、機器収納のピットを2つに分けています。
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電気主任技術者による接地抵抗 、絶縁抵抗の測定を行いました。発電機・システム制御盤・トランス・引込開閉器盤・電動弁モーター・流量計・その他について測定を実施し、規定値内であることを確認しました。
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長岡京市北ポンプ場マイクロ水力発電所は再エネ発電中
2018年4月以降の発電量を示したグラフです。1月までの10ヶ月で約140MWhの電力を生み出しました。
今後も長岡京市様とともに低炭素社会推進に寄与してまいります。
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⇒ 長岡京市北ポンプ場マイクロ水力発電所の記事へ -
淡路調整池マイクロ水力発電所の工事ー発電用管路2019-02-13
既設配管の切断
過去記事(「淡路調整池マイクロ水力発電所の工事」)の一番最後において、地下ピット内で発電機を設置する配管の防護コンクリート撤去を行ったことを報告しておりました。
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この真ん中の配管を切断し、マイクロ水力発電機を取り付けます。作業箇所は、地下ピット内の下図赤線部分です。
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切断の様子です。下の写真の真ん中に見える四角穴は、発電機用基礎を打つためのものです。
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発電機設置用管路の敷設
配管接続用のフランジを溶接しました。溶接部には、X線検査も実施し、欠陥がないことを確認しました。
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続いて、発電機とつなぐための配管を取り付けました。今後この配管の先に発電機、流量計、電動弁を取り付けます。
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マイクロ水力発電機を地下弁室ピット内に搬入しました。
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配管の状況です。発電機を取り付けるのが写真中央の管で、左側がバイパス管となります。
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工事は、計画通り進んでおり、3月発電開始予定です。
⇒ Next 「淡路調整池マイクロ水力発電所の工事ー発電機据付」へ -
木更津市中台浄水場マイクロ水力発電所の工事ー分岐工事つづき2019-02-08
中台浄水場マイクロ水力発電所のバイパス管敷設工事
2月5日記事(「木更津市中台浄水場マイクロ水力発電所の工事ー不断水分岐工事」)にて木更津市中台浄水場マイクロ水力発電所のバイパス管敷設用の不断水分岐工事をお伝えしました。
引き続き、バイパス管敷設のための上流側分岐工事を行いましたので、その様子をお伝えします。
今回の分岐工事箇所
図の青線で囲った部分が、今回お伝えする既設本管からマイクロ水力発電システムを取り付けるためのバイパス管分岐工事個所です。今回は、数時間にわたり送水を停止いただき分岐工事を実施いたしました。既設本管の電動弁を止め、分岐箇所上流の仕切弁を閉めて工事を行いました。
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分岐工事の様子
まずは、既設本管を切断します。
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続いて、準備しておいたT字管を取り付けました。その後、T字分岐部に仕切弁を取り付けました。
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仕切弁取付後の状況です。
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この後、地下ピットの工事に取り掛かります。
⇒ Next 木更津市中台浄水場マイクロ水力発電所の工事ー地下ピット完成 -
木更津市中台浄水場マイクロ水力発電所の工事ー不断水分岐工事2019-02-05
中台浄水場マイクロ水力発電所のバイパス管敷設用不断水分岐工事を行いました
木更津市中台浄水場マイクロ水力発電所の工事を進めています。(前回記事はこちら)
中台浄水場内の配水池への送水流入管部にバイパス管を新たに設け、発電システムを据付けます。今回、バイパス管敷設のために不断水分岐工事を行ったので、その様子をご報告します。
不断水分岐工事は、配水池への水の流入を止めることなく(つまり、断水することなく)、既設本管に穴を開け、分岐する工事です。今回は、下図の水色で囲った部分で、バイパス管敷設用の不断水分岐工事を行いました。写真中の黒い管が、送水中の既設本管です。
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不断水分岐工事の様子
(1)送水中の既設本管に割T字管を取り付け固定します。
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(2)割T字管に仕切弁を取り付けます。
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(3)仕切弁を開けた状態で穿孔機を取り付けます。図のような状態になります。
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(4)穿孔機のカッターを前進させ、既設本管に穴を開けます。
―穿孔の際の切屑は、既設本管側が有圧であるため、外部に排出されます。
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(4)貫通したら、カッター部を戻し、仕切弁を閉じます。その後、穿孔機を取り外します。右写真は、切り取られた既設本管です。
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これで不断水分岐工事は完了です。この仕切弁を開けると通水します。
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不断水分岐工事により取り付けた仕切弁に配管を取り付けた様子です。
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⇒ Next 「木更津市中台浄水場マイクロ水力発電所の工事ー分岐工事つづき」へ -
空調業界の専門紙「空調タイムス」に当社記事が掲載されました2019-02-01
2019年1月30日 空調タイムス10面
空調業界の専門紙「空調タイムス」の”省エネルギー特集”の中で、当社発電ビジネスが取り上げられています。
当社発電ビジネスは、 ■自治体が運営する水道施設に当社費用負担によりマイクロ水力発電システムを設置 ■システムの設置や保守・メンテナンスも当社が費用負担 ■発電した電力は、再生可能エネルギーの固定価格買取制度によって売電 ■売電により得られた収益は、自治体と当社で分配 ■自治体は水道施設の一部で、費用負担なしで脱炭素化に貢献 となっております。
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淡路調整池マイクロ水力発電所の事業計画認定を取得2019-01-29
固定買取価格制度を活用するには、経済産業省の「事業計画認定」が必要です
「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法(以下、FIT法)」を活用し売電を行う場合、当該再生可能エネルギー発電設備による発電事業についての「事業計画認定」を経済産業省から受ける必要があります。
「事業計画認定」の取得フローは
経済産業省から「事業計画認定」を取得するには、送配電事業者(電力会社)との「接続契約」の締結が認定に先立ち必要となっています。まずは、送配電事業者(電力会社)との協議を行い、送配電事業者(電力会社)に接続申込を行います。 先に「接続契約」が締結されないと「事業計画認定」の取得ができません。事業計画認定を受けた日付で売電単価が確定するため、「事業計画認定」が取得できないと、売電単価・調達期間が決まりません。 「接続契約」に続き、「事業計画認定」の申請を行います。これまでは「接続契約」が結ばれていない段階でも「事業計画認定」申請は可能でしたが、2019年4月1日以降は、「事業計画認定」の申請時に「接続契約書」の提出が必須となります。 申請してから認定まで3ヶ月程度が目安です。「事業計画認定」を受けた日をもって、売電単価・調達期間が決定されます。
淡路調整池マイクロ水力発電所の事業計画認定
既に送配電事業者との接続契約を行っており、その後、経済産業省の事業計画認定を取得いたしました。申請から認定までは、やはり3カ月かかりました。
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熱海市宮川浄水場マイクロ水力発電所の工事(7)試運転中2019-01-25
系統連系が完了
宮川浄水場マイクロ水力発電所で発電した電気を送るために電力会社の送配電網に接続しました。パワーコンディショナーの整定値等をチェックし、いわゆる「系統連系」が完了しました。これで発電できる状態になりました。
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各機器の設定値調整
系統連系が完了し、発電できる状態になりましたので、試運転調整を行いました。マイクロ発電システムの制御パラメーターの調整や電動弁の開度設定などを行いました。
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いよいよ発電
当社の「見える化システム」で見た発電の状況です。リアルタイムで遠隔地からも運転状況を監視できます。
想定通りの流量が確保され、発電されています。
今後、この状態で連続運転を行い、問題が発生しないことを確認します。
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熱海市宮川浄水場マイクロ水力発電所の工事(6)工事完成検査2019-01-21
水利権従属発電手続きに伴う工事完成検査
熱海市宮川浄水場に設置予定のマイクロ水力発電所は、宮川からの導水が浄水場の沈砂池に入る手前で発電を行います。発電施設の設置位置が、浄化設備の手前となるため、水利権登録を既に行っています。
今回、登録後の工事完成に伴い、河川管理者による完成検査を受けました。
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静岡県(河川管理者)による検査を無事通過
水利使用登録申請書に記載された図面を元に施工内容をチェックいただきました。特に問題はなく、検査合格となりました。
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今後、電力会社立会による系統連系を行い、試運転調整を実施後、連続的に発電を開始いたします。
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淡路調整池マイクロ水力発電所の工事2019-01-16
淡路調整池マイクロ水力発電所の工事を進めています
淡路調整池マイクロ水力発電所の工事を進めています。 ⇒発電所の概要は、「水道施設での発電|淡路調整池にマイクロ水力発電所を設置いたします」 へ
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まずは、地上に設置するシステム制御盤用の基礎工事および売買電用の引込柱の設置などを行いました。
システム制御盤の設置位置の写真です。
システム制御盤の設置位置を図面で見ると次の図のようになります。マイクロ水力発電機を設置する地下ピットから電力会社の電柱に近い位置にシステム制御盤は設置されます。
システム制御盤の基礎工事
システム制御盤設置位置の基礎工事の様子です。
基礎コンクリートの仕上げです。
基礎コンクリートが乾き、型枠を撤去しました。
基礎コンクリート周囲の舗装も完了しました。
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接地抵抗測定
接地抵抗は、D種基準を満たしていることを確認しました。
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建柱工事
電力会社への売電を行うための電力線引込柱も立てました。
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地下ピット内配管防護コンクリート撤去
地下ピット内では、発電機を設置する配管の防護コンクリート撤去を行いました。
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熱海市宮川浄水場マイクロ水力発電所の工事(5)受電検査2019-01-15
発電システムの工事状況
2019年1月15日時点での発電システム工事状況です。水道管の地上立上部分のコンクリート巻きも完了しました。
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電気保安協会による受電検査
電気保安協会による受電検査を実施しました。接地抵抗、メーター検査、系統連系インバータ型式を確認いただきました。
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2019年1月22日に系統連系
今後、工事完成検査を経て、2019年1月22日に系統連系を行います。その後、発電システムの試運転調整を行い発電を開始いたします。
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⇒Next 「熱海市宮川浄水場マイクロ水力発電所の工事(6)工事完成検査」へ
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木更津市中台浄水場マイクロ水力発電所の工事ー地耐力の測定2019-01-10
中台浄水場マイクロ水力発電所の工事を進めています
12月20日記事(クリック)にて木更津市中台浄水場マイクロ水力発電所における発電システム収納用地下ピットの掘削を開始したことをお伝えしました。
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地下ピット設置前の地耐力測定を実施しました
地下ピットを設置するために、設置場所における地耐力の測定を実施しました。衝撃加速度測定器を用いて測定しました。
設計上の地盤反力に対し、安全係数3倍を大きく超える許容支持力が計測されました。十分な地耐力が確認できたので、地下ピットの設置工事に入ります。
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水道施設での発電|北杜市須玉第二減圧槽にマイクロ水力発電所を設置いたします2019-01-04
「環境日本一の潤いの杜づくり」を目指して
北杜市様は、「人と自然と文化が躍動する環境創造都市」を基本理念に掲げておられます。 その実現策として「環境日本一の潤いの杜づくり」を目指し、豊富な水資源を活用した小水力発電をはじめとしたクリーンエネルギーの率先導入及び積極的な普及啓発活動にも取り組んでおられます。
今回、その取り組みの一環として、北杜市須玉第二減圧槽にマイクロ水力発電システムを導入することになりました。
北杜市須玉減圧槽マイクロ水力発電システム概要
須玉第一減圧槽から須玉第二減圧槽に流入する水の残存エネルギーを利用して発電します。利用する落差は約36mで、流量は平均257㎥/hrです。予想される発電電力量は、年間148MWhとなります。
発電システムを設置する須玉第二減圧槽手前の地下弁室です。青い配管側に設置します。狭小な場所になりますが、当社発電機の特長であるフットプリントの小ささが役立ちます。
この導入により北杜市様の「環境日本一の潤いの杜づくり」に貢献いたします。
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竣工は2019年12月予定
竣工は、2019年12月を予定しております。
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熱海市宮川浄水場マイクロ水力発電所の工事(4)発電システム設置2018-12-27
発電機を設置しました
前回記事(クッリク)では発電機室の基礎打ちまでをお伝えしました。
基礎の上に発電機を始めとする機器の設置を行いました。熱海市宮川浄水場マイクロ水力発電所では、沈砂池手前に発電機を設置するため、上流側にストレーナーを設置しています。
各機器の設置風景です。
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発電システムの機器配置が完了
12月21日時点での工事状況です。赤枠で囲った部分の機器配置が完了しました。
今後、発電システム部分に収納ボックスを被せて設置します。
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発電システムの収納ボックスを設置
12月27日時点での工事状況です。発電システム部分に収納ボックスを被せて設置しました。ストレーナー部・発電機部・電動弁部に分けて、3つのボックスを取り付けました。
3つの収納ボックスが取り付けられた様子です。扉を開ければ、各機器のメンテナンスができるようになっています。
システム制御盤の設置
マイクロ水力発電システム全体を制御し、系統連系のためのパワコン機能を備えたシステム制御盤を設置しました。
設置工事後の全体の様子です。
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発電は2019年1月末を予定
計画通り工事は進んでいます。、熱海市宮川浄水場マイクロ水力発電所は、2019年1月末までに竣工~発電の予定です。
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木更津市中台浄水場マイクロ水力発電所の工事を開始2018-12-20
木更津市中台浄水場マイクロ水力発電所の工事を開始しました
12月12日記事のとおり、再生可能エネルギー事業計画認定を経済産業省よりいただきましたので、中台浄水場マイクロ水力発電所の工事に着手しました。
⇒発電所の概要は、 水道施設での発電|木更津市中台浄水場にマイクロ水力発電所を設置いたしますへ
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木更津市中台浄水場マイクロ水力発電所の設置イメージ
中台浄水場マイクロ水力発電所の設置イメージです。上流の上鳥田浄水場から中台浄水場内4号配水池へ流入する経路に設置します。既設の流入弁室をバイパスする形になります。流入管は、地下に埋まっているため、発電機設置のための地下ピットを新設いたします。
地下ピット用の掘削を開始
地下ピット用の掘削を開始しました。
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熱海市宮川浄水場マイクロ水力発電所の工事(3)導水管敷設2018-12-17
マイクロ水力発電設置のための導水管敷設工事
11月27日記事(クリック)にて熱海市宮川浄水場マイクロ水力発電所の導水管分岐工事をお伝えしました。
続いて、分岐部からマイクロ水力発電システムに引き込むまでの導水管敷設工事の様子です。
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その後、砕石を敷いた上に、捨てコンクリートを打ちました。この上に発電機室ができます。(12月14日)
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鉄筋を組んだ上、コンクリートを流し込み、基礎をつくりました。
12月17日時点での工事状況です。
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発電は2019年1月末を予定
予定通り工事が進めば、熱海市宮川浄水場マイクロ水力発電所は、2019年1月末までに竣工~発電の予定です。
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「安定電源開発が進む」/日経産業新聞で掲載2018-12-13
2018年12月13日 日経産業新聞12面
天候に左右されない『再生可能エネルギー安定電源』の事業化進展に期待がかかるとして、小水力発電事業事例で弊社取組みが紹介されました。
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第5次エネルギー基本計画でも
第5次エネルギー基本計画でも水力発電は、安定供給性に優れたエネルギー源としての役割を果たしていると評価され、中小水力発電の普及拡大を推進するものとしています。
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木更津市中台浄水場マイクロ水力発電所の事業計画認定を取得2018-12-12
固定買取価格制度を活用するには、経済産業省の「事業計画認定」が必要です
「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法(以下、FIT法)」を活用し売電を行う場合、経済産業省から再生可能エネルギー発電設備についての設備認定を受ける必要がありました。2017年(平成29年)4月に行われたFIT法の改正施行に伴い、新たに事業認定としての要件が加わったため、従来の「設備認定」に代わり「事業計画認定」を取得することになりました。
「事業計画認定」の取得フローは
経済産業省から「事業計画認定」を取得するには、送配電事業者(電力会社)との「接続契約」の締結が認定に先立ち必要となっています。まずは、送配電事業者(電力会社)との協議を行い、送配電事業者(電力会社)に接続申込を行います。 先に「接続契約」が締結されないと「事業計画認定」の取得ができず、事業計画認定を受けた日付で売電単価が確定するため、「事業計画認定」が取得できないと、売電単価・調達期間が決まりません。 次に「事業計画認定」の申請を行います。2019年4月1日以降は、「事業計画認定」の申請時に「接続契約書」の提出が必須となります。(これまでは、申請後の提出が認められていました。) 申請してから認定まで3ヶ月程度が目安です。認定を受けた日をもって、売電単価・調達期間が決定されます。
木更津市中台浄水場マイクロ水力発電所の接続契約と設備認定
上記手続きを行い、当社も木更津市中台浄水場マイクロ水力発電所の接続契約および事業計画認定をいただきましたので、今後、発電所工事~発電開始へと進んでまいります。
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今回は、「再生可能エネルギー発電事業計画の認定について」の認定者が、経済産業大臣臨時代理で国務大臣になっています。認定日が、G20の時期で経済産業大臣がアルゼンチンに出張されていたためと思われます。
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⇒ Next 木更津市中台浄水場マイクロ水力発電所の工事を開始へ
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「京都環境フェスティバル2018」でパネル展示しました2018-12-10
「京都環境フェスティバル2018」でマイクロ水力発電についてPR
京都府主催の「京都環境フェスティバル2018」は、環境について楽しみながら、学び・考えることができる参加・体験型イベントです。「楽しく学んで考えよう。~京のこと・環境のこと~」と題し、12月8日、9日に京都府総合見本市会館(京都パルスプラザ)にて開催されました。
当社からは、ダイキン工業株式会社のブース内にてマイクロ水力発電に関するパネルを展示させていただきました。
「京都環境フェスティバル2018」は、お子様がたくさん来場されますので、お子様にも「マイクロ水力発電」を理解いただけるようなパネルをご用意しました。
京都府内では、長岡京市様に導入いただいていますので、京都府でも既に導入が始まっていることをPRいたしました。
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~エコプロ2018~ へ出展しました2018-12-08
エコプロ2018 [第20回] SDGs時代の環境と社会、そして未来へ
持続可能な開発目標(SDGs)とは、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された国際目標です。持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成され、国連加盟193か国が、2016年から2030年までの15年間で達成することになっています。
今後世界において、SDGs達成に向けた政策が逐次導入されることになります。日本においても、2016年12月に政府が「持続可能な開発目標実務指針」を決定し、2018年6月の第5回持続可能な開発目標推進本部では、「SDGsを日本の未来をつくる国家戦略の主軸に据える」と首相が述べています。
エネルギーに関するゴール(目標7)は、「すべての人々に手ごろで信頼でき、持続可能かつ近代的なエネルギーへのアクセスを確保する(エネルギーをみんなに そしてクリーンに)」です。
当社もマイクロ水力発電の普及でこのゴールに寄与してまいります。
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【開催概要】
■ 2018年12月6日(木)~8日(土) 10:00~17:00 ■ 東京ビッグサイト 東ホール ■ 無料(登録制)
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当社展示ブースでは、マイクロ水力発電機の実機、設置事例、遠隔監視システムによる各サイトのリアルタイム運転状況をご覧いただきました。
来場者数は、三日間で162,217人
1日目54,071人、2日目61,014人、3日目47,132人でした。
たくさんの方にご来場いただきました。ありがとうございました。
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熱海市宮川浄水場マイクロ水力発電所の工事(2)2018-11-30
電力線埋設管工事を行いました
11月27日記事(クリック)にて熱海市宮川浄水場マイクロ水力発電所の工事開始をお知らせしました。 工事は進み、マイクロ水力発電システムと系統電力網をつなぐ電力線用の埋設管工事を行いました。(図の赤線部です。)
アース棒の打設も行いました。打設後の接地抵抗値は、84Ωで基準値を満たしていることを確認しました。
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熱海市宮川浄水場マイクロ水力発電所の工事を開始2018-11-27
熱海市宮川浄水場マイクロ水力発電所の工事を開始しました
熱海市宮川浄水場マイクロ水力発電所の工事に着手しました。従属発電水利権登録ルールに従い、工事着手届を事前に河川管理者に提出しております。
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河川取水口からの既設導水管の分岐工事
宮川浄水場マイクロ水力発電所は、図のレイアウトのように発電システムを地上設置いたします。宮川の取水口から浄水場までの導水管は、浄水場内の地下に埋まっております。そこで沈砂池手前の導水管を掘り出し、地上へ引き出すための分岐工事を行いました。
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⇒ Next 「熱海市宮川浄水場マイクロ水力発電所の工事(2)」へ
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京都環境フェスティバル20182018-11-22
「京都環境フェスティバル2018」にてマイクロ水力発電のパネル展示をいたします。
「京都環境フェスティバル2018」は、京都府主催の環境について楽しみながら、学び・考えることができる参加・体験型イベントです。 「多様な生きものとの共生」と「エコな住まいと暮らし」をテーマとして、生きものなりきり体験や、VRを利用した生きもの目線による自然の世界の体験ができます。最新省エネ・エコ住宅・エコカーの紹介もあります。 当社からは、お子様にもわかりやすい「水道施設での水力発電」の紹介パネルを展示いたします。
さらに、ウルトラマンロッソとウルトラマンブルが登場するショー&握手会が8日に、 気象予報士 正木 明さんによる環境トークショー「なんでこんなに災害が多いの?」が9日に開催されます。 入場は、無料です。
開催日時 - 平成30年12月8日(土)、9日(日) - 午前10時から午後4時まで
開催場所 - 京都府総合見本市会館(京都パルスプラザ)
※マイクロ水力発電のパネルは、ダイキン工業株式会社ブースにて展示しております。
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水道施設での発電|木更津市中台浄水場にマイクロ水力発電所を設置いたします2018-11-19
木更津市中台浄水場にマイクロ水力発電を導入します
木更津市様と当社は、水道施設の落差による位置エネルギーを利用したマイクロ水力発電事業を木更津市中台浄水場にて実施いたします。
この取り組みは、「木更津市人と自然が調和した持続可能なまちづくりの推進に関する条例」(2016年12月15日木更津市条例第28号)に基づき官民連携での小水力発電による資源・エネルギーが循環する地域づくりに寄与することを目的としたものです。
当社は、木更津市様より中台浄水場の土地を一部借り受け、当社負担によるマイクロ水力発電設備の設置およびマイクロ水力発電事業運営を行います。当社から木更津市様へは、水の余剰エネルギーの使用および土地使用等に対する対価をお支払いいたします。
中台浄水場におけるマイクロ水力発電概要
木更津市上烏田浄水場から中台浄水場へ送水される水の余剰エネルギーを活用して発電を行います。送水量により有効落差は変化しますが、最大21.7mの圧力を利用いたします。発電システムで利用する水量は、最大482㎥/hとなります。それ以上の水量が必要なときは、並列する管にも水を流して運用いたします。年間発電量は、132MWhを想定しております。電力のCO2排出係数を平成28年度全国平均係数(0.000518(t-CO2/kWh))として、年間69トンのCO2削減に貢献いたします。
「オーガニックなまちづくり」へ貢献
「木更津市人と自然が調和した持続可能なまちづくりの推進に関する条例」は、通称「オーガニックなまちづくり条例と呼ばれているそうです。
「オーガニックなまちづくり」とは、「オーガニック」を「持続可能な未来を創るため、地域、社会、環境等に配慮し、主体的に行動しようとする考え方」と捉え、これをまちづくりの視点として、人と自然が調和した持続可能な都市を構築し、次世代に継承しようとする取組みということです。
当社としても、地域資源を活かしたマイクロ水力発電の導入により、木更津市様の「オーガニックなまちづくり」に貢献してまいります。
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エコプロ2018に出展いたします2018-11-15
エコプロ2018で実機がご覧いただけます
今年度も環境関連の展示会であるエコプロ展に参加いたします。今年度は、持続可能な開発目標(SDGs)がテーマとなっています。 ぜひ、弊社展示サイトへお立ち寄りください。
【開催概要】
エコプロ2018 [第20回] SDGs時代の環境と社会、そして未来へ
■ 2018年12月6日(木)~8日(土) 10:00~17:00 ■ 東京ビッグサイト 東ホール ■ 無料(登録制)
[caption id="attachment_893" align="aligncenter" width="300"]↑ 昨年度の出展風景 ↑[/caption]
持続可能な開発目標(SDGs)
持続可能な開発目標(SDGs)とは、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された国際目標です。持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成され、国連加盟193か国が、2016年から2030年までの15年間で達成することになっています。
今後世界において、SDGs達成に向けた政策が逐次導入されることになります。日本においても、2016年12月に政府が「持続可能な開発目標実務指針」を決定し、2018年6月の第5回持続可能な開発目標推進本部では、「SDGsを日本の未来をつくる国家戦略の主軸に据える」と首相が述べています。
エネルギーに関するゴール(目標7)は、「すべての人々に手ごろで信頼でき、持続可能かつ近代的なエネルギーへのアクセスを確保する(エネルギーをみんなに そしてクリーンに)」です。
当社もマイクロ水力発電の普及でこのゴールに寄与してまいります。
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熱海市宮川浄水場マイクロ水力発電所の事業計画認定を取得2018-11-13
固定買取価格制度を活用するには、経済産業省の「事業計画認定」が必要です
「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法(以下、FIT法)」を活用し売電を行う場合、経済産業省から再生可能エネルギー発電設備についての設備認定を受ける必要がありました。2017年(平成29年)4月に行われたFIT法の改正施行に伴い、新たに事業認定としての要件が加わったため、従来の「設備認定」に代わり「事業計画認定」を取得することになりました。
「事業計画認定」の取得フローは
経済産業省から「事業計画認定」を取得するには、送配電事業者(電力会社)との「接続契約」の締結が認定に先立ち必要となっています。まずは、送配電事業者(電力会社)との協議を行い、送配電事業者(電力会社)に接続申込を行います。 先に「接続契約」が締結されないと「事業計画認定」の取得ができず、事業計画認定を受けた日付で売電単価が確定するため、「事業計画認定」が取得できないと、売電単価・調達期間が決まりません。 次に「事業計画認定」の申請を行います。2019年4月1日以降は、「事業計画認定」の申請時に「接続契約書」の提出が必須となります。(これまでは、申請後の提出が認められていました。) 申請してから認定まで3ヶ月程度が目安です。認定を受けた日をもって、売電単価・調達期間が決定されます。
熱海市宮川浄水場マイクロ水力発電所の接続契約と事業計画認定
上記手続きを行い、当社も熱海市宮川浄水場マイクロ水力発電所の接続契約および事業計画認定をいただきましたので、今後、発電所工事~発電開始へと進んでまいります。
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長岡京市でガラシャ祭(11月11日)2018-11-10
長岡京ガラシャ祭が11月11日に開催されます
長岡京市様では、北ポンプ場にマイクロ水力発電を導入いただいております。
その長岡京市で「長岡京ガラシャ祭り」が、2018年11月11日に開催されます。
1992年長岡京市では、歴史遺産である勝竜寺城跡を整備し、勝竜寺城公園として完成させました。勝竜寺城(しょうりゅうじじょう)は、細川忠興と明智光秀の娘「玉」(後の細川ガラシャ)が盛大な結婚式を挙げ、新婚時代を過ごした場所と言われています。
その完成を記念して、今から約400年前に「玉」の輿入れの様子を再現する行列巡行を開催し、以後「長岡京ガラシャ祭り」として、継続されています。2018年で27回目を迎えます。
行列巡行では、約1,000人が長岡第六小学校をスタートし、勝竜寺城公園までの約3キロメートルを行進します。模擬店会場やステージショーもあり、約5万人の観客が来訪されるとのことです。
追記 : 11月11日 ガラシャ祭りが開催されました
お輿入れ行列の最終ゴールとなるのは、勝竜寺城(しょうりゅうじじょう)です。場内には、細川ガラシャの像もあります。
お玉のお輿入れ行列です。お天気も良く、無事輿入れできました。
お祭りでは、ご当地キャラクターのお玉ちゃんも活躍していました。
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静岡新聞に当社記事が掲載されました2018-11-09
2018年11月7日 静岡新聞にて
熱海市宮川浄水場へのマイクロ水力発電導入について紹介されています。 熱海市水道温泉課様からのお話なども掲載されています。
(リンク先 http://www.at-s.com/news/article/local/east/562773.html)
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- 現在、水利使用登録も完了し、年内に工事に入ります。
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熱海市宮川浄水場における水力発電のための水利権登録が完了2018-11-07
熱海市宮川浄水場でのマイクロ水力発電には水利権の登録が必要です
2018年9月28日の記事(「水道施設での発電|熱海市宮川浄水場にマイクロ水力発電所を設置いたします」)でご紹介した熱海市宮川浄水場に設置予定のマイクロ水力発電所は、宮川からの導水が浄水場の沈砂池に入る手前で発電を行います。
発電施設の設置位置が、浄化設備の手前となるため、水利権登録が必要となります。 ⇒ 2018年5月9日の記事(「水道施設での水力発電における「水利使用」手続き」)を参照ください。
既に水利権のある用水を利用して発電を行う場合(従属発電)
熱海市宮川浄水場は、水道用としての水利権が与えられています。既に水利権がある場所に新たに水力発電を導入することを従属発電と言います。小水力発電の拡大を狙い、河川法改正による水利使用手続の簡素化が行われた結果、今では従属発電での水利使用については登録制が導入されています。(従来は、従属発電でも水利使用は許可制となっていたため、手続きが大変で、行政審査の時間もかかっていました。登録制であれば、法律に記載された拒否要件に該当しなければ、登録されます。)
現在の河川法を見ると、
(流水の占用の許可) 第二三条 河川の流水を占用しようとする者は、国土交通省令で定めるところにより、河川管理者の許可を受けなければならない。ただし、次条に規定する発電のために河川の流水を占用しようとする場合は、この限りでない。
(流水の占用の登録) 第二三条の二 前条の許可を受けた水利使用(流水の占用又は第二十六条第一項に規定する工作物で流水の占用のためのものの新築若しくは改築をいう。以下同じ。)のために取水した流水その他これに類する流水として政令で定めるもののみを利用する発電のために河川の流水を占用しようとする者は、国土交通省令で定めるところにより、河川管理者の登録を受けなければならない。
となっており、法律改正により従属発電のための規制緩和がはかられています。
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従属発電の登録手続き
従属発電を行う場合の登録手続きは、従属元水利使用者と河川管理者との事前協議から始まります。 宮川浄水場における従属元水利使用者は、熱海市様です。河川管理者は、静岡県様です。今回の登録でも熱海市様および静岡県様には多大なご協力をいただき、事前協議を重ねた上登録申請を行いました。 登録申請までに、従属元水利使用者との間で水力発電を実施のための契約を結んでおく必要があります。河川管理者への登録申請には契約書を一緒に提出します。 申請書提出からは、約1カ月で登録書をいただきました。従来の許可制では、半年以上かかっていたようなので、かなりのスピードアップになっています。
登録が完了しましたので、これで工事に着手できるようになりました。今後、設置工事を進め、より早期の発電開始を目指します。
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淡路調整池では水位制御を行いながら発電2018-11-05
淡路調整池では水位に応じて流入水量を変化させて発電
10月26日記事にてお伝えしたように淡路広域水道企業団淡路調整池にマイクロ水力発電システムを導入いたします。 ⇒「水道施設での発電|淡路調整池にマイクロ水力発電所を設置いたします」
淡路調整池では、調整池タンク内の水位センサー情報にしたがい、3段階で調整池タンクへの流入量を変化させています。
①流入量を通常より減らす - 調整池タンクが満水位に近くなると、調整池タンクへの流入量を減らします
②流入量は通常 ― 事前に決めておいた量で調整池タンクへ水を送ります
③流入量を通常より増やす ― 調整池タンク内の水が無くなってくると、調整池タンクへの流入量を増やします
流量制御の結果として、比較的大きな流量変化(250~750㎥/hr)が起こります。当社マイクロ水力発電システムでは、こうした流量変化にも対応いたします。
調整池タンクの水位が低下した場合はバイパス管を使って増量
調整池タンクの水位が一定値以上ある場合(①,②)には、電動弁Bを閉じておくことでバイパス管を使わず、マイクロ水力発電機を設置した管路のみに水を流します。 調整池タンクが満水位に近くなる(①)と、電動弁Aを絞り調整池タンクへの流入流量を減らします。 調整池タンクの水位が一定値以下になる(③)と、電動弁Bを開けることで調整タンクへの流入流量を増加させます。 マイクロ水力発電機では、処理できる水量が落差により決まってしまうため、処理できる水量以上の水が必要な場合はバイパス管を使い、必要流量を賄います。
このようにバイパス管路を含めた流量制御を行い、水の安定供給を優先しながら発電いたします。 もちろん、停電などにより発電機を停止させる必要がある場合にも、発電機側の電動弁Aを閉じ、バイパス管路の電動弁Bを開くことで、必要流量を確保いたします。
このような水位制御を行うことで、流量変動の大きい淡路調整池でもマイクロ水力発電を導入し、できるだけ多くの発電量とCO2削減量を得られるようになります。
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なお、配水池の水位制御は、過去、砺波広域圏事務組合の福野調整槽でも実施しておりますので、過去記事をご参照ください。 水位制御による水力発電(砺波広域圏事務組合福野調整槽)へ
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淡路調整池では本州からの送水で発電2018-11-02
淡路島へは明石海峡大橋を越えて本州から送水
淡路島は、降水量が少ない地域です。さらに大きな河川がなく、島の65%を山地や丘陵が占めているため、地形的に水の確保も難しい地域です。そのため日照りにより水が不足することが多く、昔から多くのため池やダムをつくって凌いできました。それでも少雨が続くと対応できず、1994年(平成6年)にはなんと299日間もの給水制限が続きました。
そんな中、1998年(平成10年)の明石海峡大橋開通に伴い、本州から水道水の送水も行われるようになりました。それ以降、給水制限が行われることはなくなったということです。
送水は、本州側の高所から流下して、明石海峡大橋をわたり、今回マイクロ水力発電を行うことになった淡路調整池に届けられています。
明石海峡大橋は44mの高低差
明石海峡大橋は、全長3991mの世界最長のつり橋です。橋の両端は、海面(東京湾平均海面)からの高さ53mですが、中央部では高さ97mとなります。つまり、44mもの橋の高低差を越えて送水されています。
明石海峡大橋を下から見上げると、直径450mmの送水管2条が確認できます。
淡路調整池では、この本州から流下してきた水の流れと残存圧力を活用した水力発電を行うのです。
⇒ 淡路調整池での発電については、「淡路調整池にマイクロ水力発電所を設置いたします」へ
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明石海峡大橋から見た淡路調整池
淡路調整池は、淡路島の北端(本州に最も近いところ)にあり、明石海峡大橋からも見ることができます。下の写真が明石海峡大橋から淡路島を見たものです。
近くには、神戸淡路鳴門自動車道の淡路サービスエリアがあり、絶景スポットとして有名な大観覧車が写っています。淡路島へお越しの際は、お立ち寄りください。
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日刊工業新聞に当社記事が掲載されました2018-10-31
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日経産業新聞に当社記事が掲載されました2018-10-29
2018年10月29日 日経産業新聞7面
当社マイクロ水力発電システムと自治体様の費用負担ゼロでの導入方法について記事が掲載されました。
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【関連記事】
水道施設での発電|熱海市宮川浄水場にマイクロ水力発電所を設置いたします
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水道施設での発電|淡路調整池にマイクロ水力発電所を設置いたします2018-10-26
環境にやさしい水道システムの構築
淡路広域水道企業団様では、環境にやさしい水道システムの構築を目指し、再生可能エネルギーの活用を進められてきました。
今回、淡路広域水道企業団淡路調整池にて、企業団の公有財産の活用を図るとともに未利用エネルギーの有効利用を目的としたマイクロ水力発電事業を実施することで合意いたしました。
当社は、淡路広域水道企業団様からマイクロ水力発電事業実施に必要な場所および管路を流れる水の余剰エネルギーの提供を受け、当社負担による水力発電設備の設置および水力発電事業運営を行います。当社から淡路広域水道企業団様へは、貸付けいただいた土地・設備等の使用料および水の余剰エネルギー提供に対する施設利用料をお支払いいたします。
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淡路広域水道企業団淡路調整池におけるマイクロ水力発電概要
淡路調整池に流入する水の余剰エネルギーを利用して発電します。発電した電気は、固定価格買取制度により電気事業者へ全量売電いたします。有効落差は約35mで、流量は250~750㎥/hr(日量約12,500㎥)の幅の中で発電いたします。
年間発電量は184MWhを想定しております。電力のCO2排出係数を平成28年度全国平均係数(0.000518(t-CO2/kWh))として、年間95トンのCO2削減に貢献できます。
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マイクロ水力発電システムは、既設電動弁室内に設置
淡路調整池マイクロ水力発電システムは、調整池への流入量を制御するために設けられている電動弁室内に設置いたします。右写真の中央に見える管路(現行のバイパス)に発電機を取り付けます。
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あわじ環境未来島構想
淡路島では、豊富な地域資源を活かし、住民主体・地域主導による生命つながる「持続する環境の島」の実現をめざしておられます。
エネルギー分野では、 2050年までに電力自給率を100%にすることを目標とし、先駆的取組を推進されており、2011年には国の地域活性化総合特区の指定も受けています。
当社としましても、今回の事業がそうした取り組みの一助となるよう推進してまいります。
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神戸市のデザイン消火栓蓋2018-10-25
消火栓は水道施設です
消火栓は、その設置について水道法第24条に規定されており、水道を管轄する水道事業管理者が設置し、維持し及び管理することになっています。
水道法 第24条
1.水道事業者は、当該水道に公共の消防のための消火栓を設置しなければならない。
2.市町村は、その区域内に消火栓を設置した水道事業者に対し、その消火栓の設置及び管理に要する費用その他その水道が消防用に使用されることに伴い増加した水道施設の設置及び管理に要する費用につき、当該水道事業者との協議により、相当額の補償をしなければならない。
3.水道事業者は、公共の消防用として使用された水の料金を徴収することができない。
なんとこの法律では、消防に使用された水の料金は請求できないようです。 一方、東京都では、地方公営企業法第17条の2などの法令に基づいて、火災現場等で使用した水の料金が、東京消防庁から水道局に支払われているそうです。 消防に使用された水の料金支払については、自治体により対応が分かれているようです。
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神戸市の消火栓蓋には神戸の名所がたくさん
水道施設である消火栓ですが、その蓋のデザインには凝ったものも見られます。
その一例として、当社マイクロ水力発電システムを2か所導入いただいている神戸市の消火栓蓋のデザインをご紹介します。神戸市の名所をちりばめてデザインされています。
過去の記事(「神戸市のよいところ ~布引の滝~」へリンク)でご紹介した布引の滝もデザインに入っています。
神戸市福谷中層配水池マイクロ水力発電所近くにある神戸ワイナリーの”神戸ぶどうと神戸ワイン”もデザインされています。
神戸ワイナリーでは、2018年10月27日(土)・28日(日) に、「神戸ワイン 新種まつり」が開催され、試飲や購入が可能なようです。入場は無料(飲食などは有料)です。
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静岡市のデザインマンホール2018-10-23
静岡市はちびまる子ちゃんのふるさと
西奈配水場でのマイクロ水力発電を進めている静岡市に行くと、人気アニメ「ちびまる子ちゃん」の原作者さくらももこさんから寄贈された「ちびまる子ちゃん」マンホールを見ることができます。
新静岡駅(新静岡セノバ けやき通り口前)の近くにあります。
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静岡市上下水道局庁舎でもご覧いただけるようになりました
2018年12月3日より静岡市葵区の上下水道局庁舎で常設展示されています。上記でご紹介した新静岡駅前のデザインと一緒にJR清水駅西口のバスターミナルに設置されたものもご覧いただけます。ぜひ、お立ち寄りください。
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神戸市藤原配水場マイクロ水力発電所の水源は文化遺産(千苅ダム)2018-10-21
藤原配水場マイクロ水力発電所は、千苅ダムから流下した水で発電しています
神戸市藤原配水場マイクロ水力発電所は、千苅ダムを水源とし、千苅浄水場~平田配水池を経て藤原配水場へ流入する水の余剰エネルギーを使って発電しています。また、上流側にある千苅浄水場の流入口でも、神戸市水道局様による小水力発電がおこなわれており、CO2削減に貢献されています。
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千苅ダムは登録有形文化財
水源である千苅ダムをご紹介します。
千苅ダムは、神戸市水道局様の利水専用ダムです。正式には”千苅貯水池えん堤”と呼ばれ、大正3年(1914年)から大正8年(1919年)にかけて建設された水道専用の重力式コンクリートダムです。神戸市の人口増加に対応するため、昭和4年(1929)から昭和6年(1931)には追加工事を行い、ダムの高さを6mかさ上げしています。
ダムの高さは42.4m、ダムの幅は106.6mです。ダム上部には17門のゲートバルブがあり、武庫川水系羽束川(はつかがわ)への放水をコントロールしています。約1160万立方メートルの水をためておくことができ、神戸市北区を中心に給水されます。下のダム写真で中央にアーチ状の水管が見えますが、この水管を通って千苅浄水場へと水は送られています。
千苅ダムは、平成10年(1998年)に文化庁の登録有形文化財に登録、平成13年(2001年)に土木学会の「日本の近代土木遺産~現存する重要な土木構造物2000選 」に選定、平成21年(2009年)には経済産業省「近代化産業遺産」に認定されています。
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一見の価値のある大変美しいダムです
ダムを流れ落ちる水が、まるで”白いレースカーテン”のようです。こうしたレースのような縞模様は、水流の不安定性に起因するもので、「転波列」と呼ばれるそうです。
西日本旅客鉄道(JR
西日本)福知山線の道場駅(どうじょうえき)からも2kmと近く、周辺はトレッキングコースにもなっています。ぜひお立ち寄りください。 -
静岡市西奈配水場マイクロ水力発電所の水源は伏流水2018-10-19
静岡市西奈配水場の水源は安倍川
マイクロ水力発電所の導入を予定している静岡市西奈配水場へは、安倍川で取水された水が流れ込んでいます。静岡地区の水道創設期からある牛妻水源地にて取水されています。1日当たり55,600㎥の取水ができ、静岡地区の水道水の約3分の1の水量をまかなっています。取水された水は、門屋浄水場で浄化され、その一部が西奈配水場へ送られます。
安倍川は 「平成の名水百選」のひとつ
安倍川は、2008年(平成20年)6月に環境省の「平成の名水百選」に選定されています。地域の生活に溶け込んでいる清澄な水や水環境のなかでも特に地域住民等による主体的かつ持続的な水環境の保全活動が行われているものが選ばれています。
安倍川の下流には、東アジア地域で最初に発見された水田遺構の「登呂遺跡」があり、太古より生活利用されていたことがわかります。
牛妻水源地では水質の良い伏流水から取水
河川の流水には、地上を流れる表流水と地下を流れる伏流水があります。水がしみ込みやすい土地に川が流れると、表流水が一部地中にもぐりこんで流れます。この水のことを伏流水といいます。安倍川は、川上から運ばれて堆積した土砂の下に表流水がもぐりこんでおり、豊かな伏流水の層を形成しています。伏流水は、水がもぐりこむ際に砂などで濾過されており、水質が良好なのが特長です。
牛妻水源地では、この水質が良好な伏流水から取水をしているそうです。
伏流水の取水は、地下に多孔管(管に穴のあいたもの)を埋めて行っているとのこと。
また、伏流水は表流水と密接なつながりがあるため、その使用は「河川法」の対象になるということです。
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10月17日は上水道の日2018-10-17
10月17日は上水道から給水が始まった日
当社がマイクロ水力発電所を設置させていただいている上水道のはじまりについての話題です。
日本初の近代水道は、明治20年(1887年)に横浜市でイギリス陸軍のヘンリー・スペンサー・パーマー(Henry Spencer Palmer)によって作られたそうです。相模川と道志川の合流地点にあった三井用水取入所から野毛山配水池までの50km弱の水道でした。蒸気駆動の揚水ポンプで川から水を汲み上げ送水していたとのことです。
10月17日は、上水道による給水が始まった日として記念日になっています。
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静岡市西奈配水場の水力発電で地産地消を2018-10-15
静岡市西奈配水場での水力発電電力は地産地消されます
西奈配水場でのマイクロ水力発電は、静岡市様が進める「エネルギーの地産地消事業」と連携することになっております。
同事業により静岡市様は、エネルギーの地産地消・それに伴う市域経済循環・地球温暖化対策推進・防災機能の拡充・市役所における電力調達コスト削減をはかる予定です。
今回の西奈配水場へのマイクロ水力発電導入では、地球温暖化対策推進はもちろん、エネルギーの地産地消の仕組みも構築いたします。
FIT法改正以降、再エネ電力の買い取り先は「送配電事業者」
西奈配水場へ導入するマイクロ水力発電所でつくられる電力は、固定価格買取制度(いわゆるFIT)で売電いたします。
2017年4月の改正FIT法施行以降、再生可能エネルギーで発電した電気の買い取り先は「送配電事業者」となりました。 電力全面自由化によって、2020年には従来の一般電力会社が「発電」「送配電」「電力小売り」の3事業で分割され、別々の会社になります。(静岡市エリアであれば、中部電力が該当します。) その中で「送配電事業者」が買い取り義務と接続義務の両方を担うことによって、再生可能エネルギーの供給バランスを安定させることになっています。
マイクロ水力発電所でつくられる電力は、このエリアの送配電事業者である中部電力へ売電いたします。
地域の新電力会社(電力小売り事業者)を介して地産地消
マイクロ水力発電所でつくられる電力を送配電事業者である中部電力へ売電するだけでは、中部電力エリア内のどの地域で消費されているかがわかりません。そこで今回は、静岡市様指定の地域の新電力会社(電力小売り事業者)と契約を別途結びます。その契約は、西奈配水場のマイクロ水力発電所でつくる電力を特定して販売することを承諾するものです。
この承諾の上、静岡市様指定の地域の新電力会社は、発電所を特定した再生可能エネルギー電気を卸供給してもらう契約(再生可能エネルギー電気特定卸供給契約)を送配電事業者との間で結びます。
静岡市様指定の地域の新電力会社は、静岡市様の施設に電力供給しています。これらの契約を結ぶことで、西奈配水場のマイクロ水力発電所でつくる電力を静岡市様の施設で消費していること(エネルギーの地産地消)となります。
FIT法の改正により、FITを利用した再生可能エネルギー電力の地産地消には、こうした方法が採用されるようになりました。
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水道施設での発電|静岡市西奈配水場にマイクロ水力発電所を設置いたします2018-10-11
地球温暖化対策のための水道施設での水力発電事業
静岡市様では、「しずおか水ビジョン第3次中期経営計画」に基づき、平成27年度から水道施設での水力発電導入可能性を検討されてこられました。
このたび、地球温暖化対策として自然エネルギーを活用し温室効果ガスの排出量の低減を図るため、静岡市西奈配水場の「受水槽」流入部の残存圧力を使用した水力発電事業を実施することで静岡市様と当社で合意いたしました。
当社は、静岡市様より西奈配水場配水場の土地を一部借り受け、当社負担によるマイクロ水力発電設備の設置およびマイクロ水力発電事業運営を行います。当社から静岡市様へは、水力発電設備の設置及び埋設管等の布設に係る貸付料をお支払いいたします。
静岡市西奈配水場におけるマイクロ水力発電概要
西奈配水場の上流にある門屋浄水場からの送水残存圧を使用して発電します。有効落差34.5m、流量347㎥/hで、受水槽の水位を制御しながら発電します。
年間発電量は133MWhを想定しております。静岡市様でのCO2排出係数0.000485(t-CO2/kWh)を用いると、年間約65トンのCO2削減に貢献いたします。
今年度中に発電を開始し、静岡市様とともに低炭素社会の推進に寄与してまいります。
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神戸市の花時計 10月にも撤去2018-10-09
日本初の花時計 現在は”イニエスタ”デザイン
当社マイクロ水力発電システムは、神戸市に2か所設置させていただいております。
その神戸市の名所の一つに日本初の花時計として知られる「こうべ花時計」があります。神戸市役所敷地内にあります。季節ごとに花の植え替えが行われており、現在はサッカーJリーグ1部ヴィッセル神戸に加入した元スペイン代表のアンドレス・イニエスタ選手を歓迎する図柄となっています。イニエスタ選手の背番号8のユニフォームとサッカーボールがあしらわれています。赤と黄のアキランサス、白いシロタエギク、緑のタマリュウの合計約3千株が使われています。
2018年10月末にも撤去されるようです
「こうべ花時計」は、1957年から稼働し、現在は1976年に改装した2代目のものということです。花の植え替えも500回以上行われています。
神戸新聞などの報道によると、神戸市役所2、3号館の建て替えに伴い、この花時計が10月末にも撤去されるそうです。
移設を想定しているそうですが、具体的な場所や時期はまだ決まっていないようです。
2018年10月18日からは、「茜離宮(あかねりきゅう)」
現在の場所での花時計最終デザインとして、2018年10月18日から「茜離宮(あかねりきゅう)」が採用されています。
須磨離宮公園開園50周年を記念した須磨離宮公園オリジナルローズであり、その名前の「茜離宮(あかねりきゅう)」は、市民公募により決まったそうです。
こうべ花時計は庁舎の立替工事に伴ない移転するため、今回の「茜離宮」を最後に休止するということです。平成31年春頃には、移転先での再開を予定しているそうです。
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水の豊富な熱海市2018-10-04
水が豊富な熱海市
先日ご紹介したように熱海市の水道施設において今年度中のマイクロ水力発電システム導入を目指しております。
(記事:「熱海市宮川浄水場にマイクロ水力発電所を設置いたします」へ)
熱海市の水道水源は、丹那隧道(湧水)・宮川(表流水)・泉川(表流水)など市内で15箇所あり、豊富な水を有しています。
昔は山から温泉も噴き出していた
熱海市には、めずらしい横穴式の源泉「走り湯」が史跡として残っています。約1300年前に発見されたそうで、山から噴き出した湯が海に向かって走り落ちる様子から「走り湯」と名付けられたとのこと。水の豊富な土地柄を反映しています。
源泉の乱掘が続いた結果、現在では噴出量は毎分100リットル程度にまで下がっているようです。それでも横穴の中は、湯気でもうもうとしています。
その昔は、源頼朝も入浴したそうです。
足湯もあったりするので、熱海市にお越しの際は、一度お立ち寄りいただければと思います。
住所:静岡県熱海市伊豆山604-10
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台風24号の影響2018-10-02
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水道施設での発電|熱海市宮川浄水場にマイクロ水力発電所を設置いたします2018-09-28
「資源・エネルギー循環システム」による地域づくりを目指して
熱海市様と当社は、協働して水道水の安定供給を行なうとともに、マイクロ水力発電事業による地域エネルギーの自給率の向上を図り、低炭素社会の推進に寄与する「資源・エネルギー循環システム」の構築を行うことで合意いたしました。
この合意に基づき、熱海市宮川浄水場にマイクロ水力発電所を設置いたします。
当社は、熱海市様より宮川浄水場の管路を流れる水の余剰エネルギーと同浄水場に所在する土地を借り受け、当社負担によるマイクロ水力発電設備の設置およびマイクロ水力発電事業運営を行います。当社から熱海市様へは、余剰エネルギーの使用及び土地使用等に対する対価をお支払いいたします。
今年度中に発電を開始し、熱海市様とともに低炭素社会の推進に寄与してまいります。
熱海市宮川浄水場におけるマイクロ水力発電概要
宮川の取水口から浄水場までの導水を利用して発電します。流量は0.0955㎥/s、有効落差は33.2mが見込まれ、年間発電量は161MWhを想定しております。
電力のCO2排出係数を平成28年度全国平均係数(0.000518(t-CO2/kWh))として、83.4トンのCO2削減に貢献できます。
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長岡京市北ポンプ場マイクロ水力発電所 6か月経過2018-09-26
長岡京市北ポンプ場マイクロ水力発電所が運転開始から6カ月経過しました
発電所の概要はこちら
長岡京市北ポンプ場に設置したマイクロ水力発電システムが発電開始から6ヶ月が経過しました。
3月27日~9月25日までの日別発電状況です。
稼働後6カ月で約85,000kWhの電力量を生み出しました。
今年は自然災害が多い年です。6月18日の大阪北部地震、7月初旬の西日本豪雨、9月4日の台風21号がありました。
6月18日の大阪北部地震発生時および9月4日の台風21号襲来時には系統電力網での停電が発生したため、マイクロ水力発電機を自動停止しました。
いずれも停電復帰後、現場での点検で問題がないことを確認し、再稼働しております。
なお、停電に伴う発電機停止の際には、水の流路を自動的にバイパス流路に切替えるため、水の運用を妨げることはありませんでした。
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今後も長岡京市様とともに低炭素社会推進に寄与してまいります。
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IWA世界水会議・展示会は20日まで2018-09-19
展示会は20日まで 最終日は15:00終了です。
9月16日の開会式に続き、17日以降IWA世界水会議・展示会が盛況に行われてきました。
いよいよ20日が展示会の最終日です。
水道関連の情報を得られる貴重な機会ですので、まだご参加いただけていない方は、ぜひ足をお運びください。
当社ブースでは、水道施設向けのマイクロ水力発電システム導入に向け専門の説明員が技術~ビジネスまでを丁寧にご説明いたします。
IWA世界水会議・展示会は終了しました
当社ブースにもたくさんのお客様にお立ち寄りいただき、ありがとうございました。
当社マイクロ水力発電機は、引き続き ”フーハ東京” にてご覧いただけます。今回参加できなかった方は、ぜひお越しください。
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2018年IWA世界水会議・展示会が始まりました2018-09-17
開会式が、9/16(日)に東京ビッグサイトで行われました
9/17(月)からは、会議・展示会がスタートしました。
水についての最先端の取り組みが紹介されれおりますので、ぜひご参加ください。
展示会は、無料(要登録、当日可)でご覧いただけます。
詳細はウェブサイト” http://www.iwa-jnc.jp/custom4.html”をご覧ください。
小池東京都知事は、2025年をめどに水道使用量を遠隔検針する「スマートメーター」を試験的に導入する方針。
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当社ブースにも多くのご来場をいただいております
当社ブースでは、水道施設用のマイクロ水力発電機の実機展示を行い、導入事例についても詳細資料をご用意しております。
自治体様の費用負担なく、マイクロ水力発電システムが導入できるスキームを説明員がご説明させていただきます。
現在開発中の超小型小容量マイクロ水力発電システムの最新情報もご紹介しておりますので、ぜひお立ち寄りください。
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いよいよ17日から “国際水協会 世界会議&展示会”2018-09-16
展示会では、当社マイクロ水力発電システムの最新情報をご覧いただけます
国際水協会(IWA)世界会議&展示会が、東京ビッグサイトで開催されます。
IWA世界会議・展示会は、産学官の水分野の専門家が一堂に会し、世界の水問題の解決に向けて新たな知見や最先端の技術を共有する国際会議です。今回日本初開催となります。
展示会開催期間は、平成30年9月17日(月曜日)~9月20日(木曜日)です。
展示会は、無料(要登録、当日可)でご覧いただけます。
展示会入場登録についての詳細はウェブサイト” http://www.iwa-jnc.jp/custom4.html ”をご覧ください。
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開発中の超小型小容量マイクロ水力発電システムのご紹介も
当社ブースは、西1会場の27番です。
現在開発中の超小型小容量マイクロ水力発電システムの最新情報もご紹介しておりますので、ぜひお立ち寄りください。
峯岸 みなみさん参加の一般向けサイドイベントも
サイトイベントとして『世界と日本の水事情』と題し、水道水について海外で困った経験、水道や下水道に関する素朴な疑問、世界と日本の違いなどに関するトークセッションも開催さます。
【日時】平成30年9月17日13時~14時30分【実施場所】TFT(東京ファッションタウン)ビル2階 ホール500
【ゲスト】 ・峯岸 みなみ さん ・和田 桂子 さん (公財) 琵琶湖・淀川水質保全機構 琵琶湖・淀川水質浄化研究所 副所長 【司会】浦底 里沙 さん ミス日本「水の天使」
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上中野配水場マイクロ水力発電所の発電状況2018-09-14
富山県砺波市・上中野配水場マイクロ水力発電所は稼働から18カ月
富山県砺波市の上中野配水場マイクロ水力発電所の状況についてご紹介します。
砺波地域の2市(砺波市、南砺市)には、砺波広域圏事務組合から水道用水が供給されており、砺波市・上中野配水場内の配水池には、砺波広域圏事務組合・松島浄水場から送水されています。
浄水場から配水池までの有効落差は約41m、流量は10000㎥/日です。この落差と流量の余剰エネルギーを使い、発電がおこなわれています。最大発電電力は26.6kWで、年間発電量は230MWhが期待されます。
上中野配水場マイクロ水力発電所では、発電システム側だけでは要求流量をまかなえない場合や発電システムの異常時に、バイパス側の電動弁を制御することで要求流量を確保するようになっています。
稼働から18カ月で340MWhの発電量
上中野配水場マイクロ水力発電所は、2017年3月から稼働しています。稼働から18カ月が経過しました。これまでの総発電量は340MWhを超えており、想定通りの発電量が得られています。電力のCO2排出係数を平成28年度全国平均係数(0.000518(t-CO2/kWh))として、176.1トンのCO2削減に寄与したことになります。
水に恵まれた富山
富山地方は、豪雪地帯です。北アルプス・立山連峰の標高3000m級の山々に冬の間雪が積もります。これが雪のダムとなり、豊富な水源となっています。
水が豊富で、山々から海へ向かって比較的急な勾配で水が流れるため、富山では水力発電が盛んです。県内発電量の7割が水力ということです。
砺波市の「市の花」は、チューリップです。チューリップの球根生産量は、砺波市が日本一です。チューリップの球根栽培には、大量の水が必要となりますので、水が豊富な地方の特長が現れているようです。
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固定価格買取制度(FIT)がルール変更2018-09-12
申請時に接続同意書類の提出が必須となりました
当社マイクロ水力発電でも活用させていただいている固定価格買取制度を規定している法律は、「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法(FIT法)」です。FIT法をめぐっては、その運用の見直しが盛んにおこなわれています。
そうした中、経済産業省・資源エネルギー庁は、2018年8月31日に『FIT 制度に係る標準処理期間及び運用ルールの一部見直し』を発表しました。
2017年4月1日に施行された改正FIT法における大きな変更点の1つが、「電力会社の接続の同意を得ていること」が認定条件に加わったことでした。しかし、電力会社と系統接続の同意を得ていることを示す接続同意書類の提出は、申請時点での提出が必須ではありませんでした。申請の後、申請者から当該書類が提出されれば認定が行われていました。
こうした運用は、接続同意書類が提出されていない申請案件の管理や接続同意書類が最終的に提出できない申請案件の不要な審査を発生させ、審査期間が長期化する要因となっているとして、接続同意書類の申請時点での提出を必須とするものとされています。
中小水力に関しては、2019年4月1日以降の申請案件から適用されますので、ご注意ください。
標準処理期間も長くなります
2017年 4月1日に施行された改正FIT 法では、認定基準が厳格化されました。その結果、申請項目や添付書類が増加し、また申請不備が増加したことで、審査期間が標準処理期間を超えている状況ということです。
中小水力の新規認定申請および変更認定申請(FIT 法第9条第1項及び第 10 条第1項))については、これまで1~2カ月が標準処理期間とされていましたが、3ヶ月に延長されることになりました。
こちらについても発電計画に影響が出ますので、ご注意ください。
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その他の固定価格買取制度に関する記事はこちら -
台風21号の影響2018-09-06
近畿地方は大きな被害
9月4日の台風21号により近畿地方は、平成になってからは阪神淡路大震災に次ぐ被害が発生しました。すさまじい風により建物の倒壊、倒木が多くの地点で発生しています。大阪市内で最大瞬間風速47.4メートルが観測され、45メートル以上を観測するのは半世紀ぶりということでした。
信号の倒壊や南海電鉄・尾崎駅では火災も発生しました。
電柱の倒壊も多く、関西電力管内では218万戸以上が停電しました。(関西電力9月5日10:00発表データ)
当社発電所では
長岡京市の停電に伴い、長岡京市北ポンプ場マイクロ水力発電所の発電システムが自動停止しました。(9月4日 14時過ぎ)
停電時には、発電システムを系統電力網から切り離すことがルールとなっているための処置です。
(参考リンク:停電時には、発電システムを系統電力網から切り離します)
ただし、発電システムが停止しても、もう一本の経路に自動切り替えするため水の供給に支障はきたしません。
当社システムでは停電が発生しても、無停電電源装置(UPS)により電動弁が動作し、自動切り替えが行われます。
停電で止めた発電所は点検の上、すぐに再稼働発電中
台風が過ぎ去り安全になった翌日(9月5日)には、長岡京市北ポンプ場マイクロ水力発電所の再稼働を行いました。現在、順調に発電を続けています。
長岡京市は竹林で有名です。(このあたりがかぐや姫伝説の発祥とも言われています。)
発電所の周囲も竹林です。
台風の影響で竹が倒れて、道路は通行しにくい状態でした。発電所でも葉っぱが散乱していました。
ピット内を点検し、特に浸水もなく異常はありませんでした。システム制御盤も異常は認められず、再稼働を行いました。
なお、当社のその他5カ所のマイクロ水力発電所では幸い停電もなく、発電を続けております。
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有名クリエータ―から見たDK-Power2018-09-04
DK-Powerの世界観をHPでどう表現するか
当社HPのキービジュアル~HPの作成でご協力いただいたクリエイティブ集団『monopo』様、 グラフィックとモーションのデザインスタジオ『Beach』様へのインタビュー記事が ダイキン工業のHPにて掲載されました。
インタビューには、『monopo』様から代表の岡田様、デザイナーの奥間様、『Beach』様から代表の浜名様に参加いただきました。
先鋭クリエーターの方々が、当社マイクロ水力発電に代表される分散電源がちりばめられる近未来社会をどうとらえて、キービジュアルやHPデザインに落としていったのかをお話しいただいております。
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Beach
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神戸市藤原配水場マイクロ水力発電所 6か月経過2018-08-30
神戸市藤原配水場マイクロ水力発電所が運転開始から6カ月経過しました
神戸市藤原配水場マイクロ水力発電所は、神戸市水道局様の『環境にやさしい水道システムの構築』に応えるべく、平田配水池から藤原配水池へ自然流下する水の落差エネルギーを電力変換しています。
2018年3月より本格稼働し、発電を開始しました。
有効落差31m、流量約6200㎥/日を水車に流して発電を続けています。
6カ月後の発電状況は
稼働後6カ月経過しましたが、日約350kWhの発電を続け、6カ月で約64,000kWhの電力量を生み出しました。
3月1日~8月28日までの日別発電状況を示します。
電力のCO2排出係数を平成28年度全国平均係数(0.000518(t-CO2/kWh))として、33.2トンのCO2削減に寄与したことになります。
今後も安定稼働を継続し、脱炭素社会の実現に寄与してまいります。
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CO2排出量ゼロの電気をつくるしくみ2018-08-27
固定価格買取制度(FIT制度)を使うと非化石価値が国民に還元されます
マイクロ水力発電システムのような再生可能エネルギー源を用いて発電された電気は、CO2排出量がゼロです。
しかし、再生可能エネルギー源を用いて発電された電気は、固定価格買取制度(FIT制度)を使って売電されることが現在一般的です。その場合は、電気が持っている非化石価値(発電に際しCO2排出量がゼロだという環境価値)は国民に還元されます。
皆さんがお使いになっている電力会社からの請求書「電気ご使用量のお知らせ」には、「再生可能エネルギー発電促進賦課金」なる項目が記載されており、料金が徴収されています。FIT制度は、この徴収されたお金で維持されており、再生可能エネルギー源を用いて発電された電気の買い上げにこのお金が使われます。したがって、電気が持つ非化石価値はこのお金を支払っている国民に還元されるのです。
再生可能エネルギー源を用いて発電された電気は、FIT制度を利用して売電すると、非化石価値をもたない電気とみなされることになります。
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非化石価値を市場調達すれば、CO2排出量ゼロの電気ができる
平成30年5月より再生可能エネルギー源を用いて発電された電気から切り離された非化石価値が市場取引されるようになりました。取引された非化石価値の売却収入は、FIT賦課金の原資に充てられます。FIT制度による国民負担の軽減につながるものと期待されています。
取引は、日本卸電力取引所において電力小売事業者を対象に行われます。この取引により電力小売事業者は、需要家に対して環境価値の高い電力を販売していることをPRできるようになります。また、「エネルギー供給高度化法」に基づく非化石電源の調達義務量も達成できるようになります。
下図のように電力小売事業者は、市場から調達もしくは自社で所有する化石燃料による発電所で発電した電力に対し、取引調達した非化石価値を組み合わせることで、需要家に対しCO2排出量ゼロの電気として販売できるようになりました。
再生可能エネルギー源を用いて発電された電気のうち、FIT制度を利用して売電された電気をFIT電気と呼びます。このFIT電気に非化石価値を組み合わせると、元のCO2排出量ゼロの再生可能エネルギー電気として扱うことができるようになります。
非化石価値の価格は
平成30年5月に第1回目の非化石価値取引が実施され、約定量加重平均価格は1.3円/kWhとなりました。今後も3カ月ごとに非化入札が実施される予定です。
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四国電力管内で再エネ電力供給が100%超2018-08-24
四国電力管内で再生可能エネルギーによる電力供給量が、需要の100%を超過
徳島新聞の8月17日の記事では、「四国電力管内で太陽光や水力発電など自然エネルギーによる電力供給量が、5月20日午前10時から正午にかけ、需要の100%を超えた」そうです。
5月20日午前11~12時では、需要223万キロワットに対し、供給が226万キロワットであったとのことです。
もちろんこれ以外にも火力発電は稼働しており、午前11~12時においては153万キロワットが余ったとのこと。
余った電力は、電力市場での売却と揚水発電(水力発電用のダムに余った電力を使って水を汲みあげておき、電力需要が増えたときに発電させる)に使ったそうです。
再生可能エネルギーによる供給が需要を上回るのは、国内10電力会社管内では初めてのことです。
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IWA World Water Congress & Exhibition 20182018-08-20
「IWA(国際水協会)世界会議・展示会」
に展示参加いたします IWA世界会議・展示会は、世界100カ国以上から水ビジネスに携わる専門家や企業関係者らが一堂に会し、上下水道や水環境分野に関する知見を共有します。日本では初開催となります。
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展示会では、当社マイクロ水力発電システムの最新情報をご覧いただけます。
ぜひ、弊社ブース(#27)にお立ち寄りください。
【出展期間】 2018年9月17日~20日
【開催場所】 東京ビッグサイト(東京都江東区有明三丁目11-1)
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ダイキン工業からのマイクロ水力発電に関するプレゼンテーションもあります
9月17日 10:30~10:45 room10
Session Title TS: Utilities Striving Towards Energy/Carbon Neutral Urban Water Service
において、
‘’Development of an Innovative Micro Hydropower System
and Field Tests at the Waterworks Facilities in KOBE’
がダイキン工業㈱より発表されますので、こちらも合わせてご参加ください。
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8月18日は『打ち水の日』2018-08-18
水の使用量が最も増える8月
雨水や下水再生水などの二次利用水を活用した「打ち水」でヒートアイランド対策を行う試みが行われています。
民間団体が中心となり2003年(平成15年)から実施され、8月18日は「打ち水の日」として設定されています。その前後の7月23日~8月23日を「打ち水強化月間」とし、「打ち水大作戦」などの打ち水に関するイベントが全国で実施されています。
夏休みの課題学習にも
「打ち水」が蒸発する際の気化熱で地面が冷却され、気温の低下が期待できます。
この冷却効果の測定は、夏休みの課題学習としても面白いのではないでしょうか。
ダイキン工業のHPでも具体的な方法(クリック)が示されていますので参考にされてはいかがでしょうか。
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また、マイクロ水力発電機を展示しているフーハ東京でも自由研究に役立つイベントを行っております。
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FIT制度における廃棄費用の報告義務化2018-08-15
運転費用についての定期報告で廃棄費用に関する項目が追加されました
2018年7月23日より廃棄費用の積立計画・進捗報告の毎年の報告が義務化されました。
10kW 未満の太陽光発電設備以外はすべて対象となっています。
FIT認定の発電事業では、発電設備の年間の運転に要した費用の報告を行うことが義務付けられていますが、その中に「廃棄費用」が追加されます。
当社マイクロ水力発電システムが該当する中小水力においても、「再生可能エネルギー発電設備設置・運転費用定期報告」のフォーマットに下記が追加されています。
必要に応じて報告徴収・指導・改善命令も行われるようです。
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月刊「電気計算」誌に掲載されました2018-08-13
月刊 電気計算 2018年8月号で
当社マイクロ水力発電システムおよび設置事例が紹介されました。
記事は、こちら → 月刊電気計算 2018年8月号(電気書院)
発行元:電気書院(https://www.denkishoin.co.jp/)
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富山県・砺波地方の風景(散居村)2018-08-11
自給自足の精神が宿る砺波
砺波広域圏福野調整槽マイクロ水力発電所、砺波市上中野配水場マイクロ水力発電所のある砺波地方についての話題です。
砺波平野は、平野庄川と小矢部川により作られた約220k㎡の扇状地です。
この平野では特徴的な「散居村」と呼ばれる景色が見られます。「散居村」では、水田地域の中で家々が100mほどの間隔で分散しています。約1万戸の農家が点在しているそうです。
扇状地であるため、地下への水の浸透が激しく、水田耕作のためには一日に何度も水の管理をする必要があり、家の周囲に水田を確保したのが家々が分散した一つの理由として考えられているようです。
砺波平野における散居村(夢の平散居村展望台より)
各家々も特徴的で、屋敷林(かいにょ)と呼ばれる木々に囲まれています。砺波は風の強い地域であり、風雨や吹雪から家を守るために原生林を残したのが起源ということです。過去には、屋敷林の大きさで家柄も示されていたようです。
屋敷林(かいにょ)
また、屋敷林の木材は、新築・改築する際に建材として利用され、その落葉や枝木は、毎日の炊事や風呂焚きの燃料 として利用されていたそうです。家の周囲の田畑と屋敷林により、食料とエネルギーの自給自足生活を送っていたそうです。
こうした自給自足の精神が、この地における福野調整槽(砺波広域圏事務組合)や上中野配水場(砺波市)でのマイクロ水力発電システム導入にもつながっているのかもしれません。
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砺波広域圏福野調整槽マイクロ水力発電所は順調に稼働中2018-08-09
富山県・砺波広域圏福野調整槽マイクロ水力発電所の運転状況
砺波広域圏水道事業所は、昭和48年に市町村合併前の1市5町1村(砺波市・庄川町・井波町・城端町・福野町・福光町・井口村)で設立した砺波広域水道事業団を前身とし、現在、砺波地域の2市(砺波市、南砺市)に水道用水を供給しています。
その送水先である福野調整槽(@南砺市)に設置されたマイクロ水力発電所の年次点検を今年も行いました。
福野調整槽
福野調整槽マイクロ水力発電所概要
福野調整槽では、水位を見ながらタンクへの水の流入を制御しています。夜間の水の需要が少ないときは、停止していることが多くなります。流入が停止している間は、発電も停止します。(関連ページへ)
2017年8月~2018年7月までの月間発電量推移です。この1年間では、76MWhの発電量を生み出し、稼働率としては、約57%でした。
この1年間の月別発電量
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福野調整槽マイクロ水力発電所の定期点検のようす
発電機・システム制御盤などチェックを行い、問題のないことが確認できました。
今年は、水車部と発電機ローター間のメカニカルシールの交換も実施しました。
メカニカルシール交換のようす
マイクロ水力発電システムの点検
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サスティナビリティをデザインする時代へ2018-08-06
若林恵氏が語る『プロダクトデザインの未来』
DK-Powerのブランディングを一緒に作り上げて頂いた、元WIRED編集長 若林恵氏へのインタビュー記事です。
DK-Powerについて語っていただいてます。
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ダイキン工業『サステナビリティレポート2018』での紹介2018-08-03
2017年度のダイキングループの持続可能(サステナブル)な成長に向けた取り組みをまとめた「サステナビリティレポート2018」
「新価値創造」の事例として、当社マイクロ水力発電ビジネスが紹介されています。
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レポートでは、ダイキングループを取り巻く2050年の社会予測と進むべき方向性を示しています。
2050年の社会予測から特定した環境課題は次の3つです。
■気候変動
温室効果ガス排出量が2010年比50%増
■エネルギー需要の拡大
世界のエネルギー使用量が2010年比80%増
■大気汚染
大気汚染による早期死亡者が400万人超
当社としてもマイクロ水力発電の普及により、
エネルギー需要の拡大への対応はもちろん、非化石電源であることによる大気汚染および気候変動の抑制にも貢献してまいります。
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ご存知ですか 今日は『水の日』2018-08-01
8月1日は『水の日』
水資源の有限性、水の貴重さ及び水資源開発の重要性について国民の関心を高め、理解を深めるための記念日です。8月が年中で水使用量がもっとも増える月ということで、8月1日を『水の日』、8月1日~7日を『水の週間』として制定されました(昭和52年の閣議了解)。平成26年に施行された水循環基本法において、国民の間に広く健全な水循環の重要性についての理解や関心を深める日として、法定化もされています。
2014年度国土交通省データによると、日本国内では取水量ベースで、生活用水約148億㎥・工業用水111億㎥もの水が年間で利用されています。
生活用水や工業用水を送る水道施設では、水を届けるためにポンプ等で膨大なエネルギーが使用されており、年間約80億kWhもの電力が消費されているそうです。これは、国内における全電力消費量の0.8%に相当します。
当社としては、この大きな電力消費に対して、少しでも余剰エネルギーを電力として回収できるよう水道施設向けマイクロ水力発電システムの普及を進めてまいります。
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山梨小水力発電フェア2018は盛況でした2018-07-28
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「創 省 蓄エネルギー時報」に記事掲載されました2018-07-27
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猛暑になると水使用量が増える2018-07-25
気温が高くなると配水量は増える
環境省HPで公開されているのですが、気温と水道配水量には相関関係があり、気温が高くなると配水量は増えるようです。
特に暑い季節に、相関が強いそうです。
https://www.env.go.jp/air/report/h21-06/02.pdf (クリック)
暑い季節には、商業ビルやオフィスビルにおける冷却塔で消費される水が増えることが要因として指摘されています。
また一般家庭では、汗をかくのでお風呂やシャワー回数がふえ、洗濯回数も増えるからと考えらえています。
長岡京市北ポンプ場での日別流入量と気温にも相関関係がみられました
今年は、猛暑なのでやはり水の使用量が多いのでしょうか?
当社がマイクロ水力発電所を設置した中で、長岡京市北ポンプ場では、水の配水量に応じて日別の配水池流入量を変化させています。そこで長岡京市北ポンプ場での京都府営水道から配水池への日別流入量と最高気温の関係を調べました。
分析に使用したデータは、5月1日~7月24日までのものです。決定係数で0.4582となり、やはり相関関係が見られました。猛暑により水の使用量は増えているようです。
最高気温の上昇で日別流入量が多くなると発電量も増える
この発電所では、配水池への日別流入量が多くなると発電機の稼働率が上がります。その結果、日別発電量も増えています。
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市民のご意見(@長岡京市)2018-07-21
長岡京市北ポンプ場マイクロ水力発電所の見学会を行いました
水道施設を活用した水力発電に対する市民の生の声を聴く機会として、「長岡京市環境の都づくり会議」の皆様への長岡京市北ポンプ場マイクロ水力発電所見学会を平成30年7月19日に開催しました。
※「長岡京市環境の都づくり会議」は、長岡京市で環境保全活動に取り組んでおられる市民団体です。
最高気温39℃となる猛暑の中、「長岡京市環境の都づくり会議」からは5名、長岡京市環境政策室から3名の方が参加され、熱心にご見学いただきました。
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市民の方のご感想
長岡京市上下水道部様が主体となった本環境貢献取組みに対し、
「普段見る機会がない水道施設と小水力発電施設を見られて貴重な機会になった。」
「限られたスペースで設置できていることに驚いた。」
「音や振動が、ピット蓋を閉めるとほとんど感じられず静か。」
「滞留水対策、地震のときの対応など水運用に対する配慮も細やかにできており、先日の大雨の影響も見られず安心できた。」
「FITに頼らないビジネスモデルが理想。災害時に給電できるなどBCP的な付加価値もあればもっとよい。」
といった好意的なご感想をいただきました。
特に”BCP(事業継続計画)に対する付加価値”については、当社も検討してまいります。
※BCPとは、自然災害、大火災、テロ攻撃など緊急事態に遭遇した場合を想定し事前に決めた対応計画のことです。
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猛暑における発電機ピット内温度は?2018-07-19
独自の水冷機構で外気より低い温度になっています
長岡京市北ポンプ場マイクロ水力発電所の定期点検(7月19日)の際に、温度を計測しました。記録的猛暑のため14:00時点で外気温度は39℃でした。
長岡京市北ポンプ場マイクロ水力発電所の発電機用地下ピットは、狭小です。ピット内がどのくらいの温度になっているのかが気になるところです。
同じ時間にピット内温度を計測しました。外気温度より大幅に低い30℃でした。
7月19日の0時から15時までの1時間ごとの発電状況を示します。連続的に発電が続いていることがわかります。通常なら発電機からの放熱でピット内温度も上昇するはずですが、低下しています。
これは、当社独自の発電機冷却機構に訳があります
以前、ご紹介したのですが、当社の発電機には水道水の冷熱を使って発熱部を冷却する機構があります。発電に伴う放熱は、水の流れに乗ってピット外部へ放出されるので、これだけの猛暑下でもピット内温度が上昇しないというわけです。高温にならないので、発電機の故障も少なく安心です。
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広報誌PALに記事掲載されました(閲覧可能)2018-07-16
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7/27 山梨小水力発電フェア20182018-07-13
『山梨小水力発電フェア2018』にてパネル展示します
当社マイクロ水力発電システムのパネルをご用意し、説明員が応対いたしますので、ぜひご参加ください。
■開催日時:平成30年7月27日(金曜日)
■開催場所:山梨県庁防災新館1Fオープンスクエア
甲府市丸の内1-6-1 JR中央線甲府駅より徒歩約5分
■参加費:無料
参加申し込みが必要です。
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西日本豪雨(2)2018-07-12
豪雨の影響
当社マイクロ水力発電システムが稼働中の長岡京市は、昔から水の美味しい所で有名だったそうです。市内には、天然水を使うビール工場もあるほどです。
水道水にも、京都府営水道の水と長岡京市の地下水をブレンドして供給しています。
今回の西日本豪雨により地下水の送水管で漏水があったようです。長岡京市上下水道部の懸命な努力により断水は、免れ、7月10日に緊急工事が実施されました。
次の図は、長岡京市の水道を簡単に示したマップです。漏水個所を×印で示しています。マイクロ水力発電所のある系統とは異なる東配水池への地下水送水ルートで発生しました。緊急工事の完了までは東配水池への地下水供給(ルート①)ができないため、東配水池へは京都府営水道からの水(ルート②)で供給が賄われました。
京都府営水道からの長岡京市への水供給量には上限があるため、北ポンプ場には府営水道からの供給(ルート③)を一時的に減少させ、地下水の供給(ルート④)を増やすことで対応されました。このように長岡京市では、複数の水の供給源を用意し、不測の事態でも断水を起こさずに市民生活を守っておられます。
マイクロ水力発電所は府営水道から北ポンプ場への送水ルート(ルート③)に設置されているため、緊急工事に伴う府営水道水供給量の低下により一時的に発電量は低下しました。他方、豪雨後の定期点検では、今回の豪雨による発電システム(機器)へのダメージはありませんでした。マイクロ水力発電システムは、順調に運転を続けています。
今後も長岡京市様と連携しながら水道施設によるCO2削減貢献を続けてまいります。
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西日本豪雨2018-07-11
神戸市福谷中層配水池前の県道も通行止め
西日本豪雨により被災された方に心よりお見舞い申し上げます。
神戸市西区にある福谷中層配水池マイクロ水力発電所前の県道でも法面崩壊による通行止めが続いております。
(2018年7月10日14:00時点)
県道52号線方面を通行の方は、ご注意ください。
一日も早い被災地の復旧を願っております。
≪追記≫ 7月11日16:50からは、片側交互通行となったようです。 -
当社近くに”神水”が流れています2018-07-10
当社所在地である吹田市で”神水”が流れているのを発見しました
マンホールには、”神水”と書かれています。
マークが入っているのがご覧いただけます。実はこれ、神戸市の市章です。(明治40年に制定され、「兵庫」と「神戸」のふたつの港が扇を並べたような形をしている地形的な特徴と神戸の旧かな遣い「カウベ」の”カ”の字を掛け合わせてデザインしたものだそうです。)
つまり、”神水”とは、神戸市水道局の略となります。
下記の地図をご覧ください。
神戸市水道局の工業用水の一部は、大阪府摂津市で淀川水系河川である”神崎川”から取水され、神戸市まで運ばれています。その途中で当社の近隣(吹田市)を通っており、神戸市のマンホールが吹田市で見つけられるわけです。ちなみに、下のマンホール写真中央で見られる水色部分のマークは”六剣水”と呼ばれ、明治31年に制定された神戸市水道局の紋章です。
当社では、神戸市に2か所のマイクロ水力発電所を設けさせていただいておりますが、当社のほんの近くでも神戸水道は流れているのでした。
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第5次エネルギー基本計画が閣議決定2018-07-08
温室効果ガス排出削減に向けエネルギーの「脱炭素化」へ
平成30年7月3日、国の中長期的なエネルギー政策の指針を示す新たなエネルギー基本計画が閣議決定されました。
再生可能エネルギーを2050年までに「主力電源」にする目標を掲げ、2030年の電源比率については再生可能エネルギーを22~24%とする従来の目標が維持されています。
水力発電については、安定供給性に優れたエネルギー源としての役割を果たしているとし、現在発電利用されていな既存ダムへの発電設備の設置や既に発電利用されている既存ダムの発電設備のリプレースなどによる出力増強等、既存ダムの有効利用を促進するものとしています。
中小水力については、高コスト構造等の事業環境の課題はあるとしながら、地域の分散型エネルギー需給構造の基礎を担う電源として活用していくことが期待されています。
FIT制度についても言及され、2020年度末までに抜本的な見直しを行うものとしています。
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環境の都ニュース95号での紹介2018-07-05
「長岡京市環境の都づくり会議」会報で紹介いただいております
「長岡京市環境の都づくり会議」は、長岡京市で環境保全活動に取り組んでおられる市民団体です。
その会報である環境の都ニュース95号(2018年4月1日発行)でも、長岡京市北ポンプ場マイクロ水力発電所について長岡京市副市長様へのインタビューを取り上げていただいております。
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”fuha:TOKYO”で夏休みの自由研究はいかがでしょう2018-07-04
マイクロ水力発電機を展示している”fuha:TOKYO”の7月イベントは
自由研究に役立つ!
大人気イベント 「めざせ!空気博士 ~エアコン分解~」
です。
開催は、
7月14日~29日までの土・日・祝日
8月18日~26日までの土・日
親子でご参加いただけます。
夏休みの自由研究ネタに「水力発電による創エネ」と「エアコンの省エネ」はいかがでしょうか。
大人気イベントのため既に満席の時間帯も出ているようです。お早めにご予約下さい。
”fuha:TOKYO”は、新宿NSビルにあります。
関連記事は、以下です。
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DK-Powerコンセプトキービジュアルが『AXIS』に掲載2018-07-02
日本で最も歴史あるデザイン誌『AXIS』に
DAIKIN designの紹介としてDK-Powerのコンセプトキービジュアルが掲載されました。
(AXIS vol.194 2018年07月01日 発売号 P6)
このキービジュアルは、当社マイクロ水力発電の発展のイメージを凝縮したものです。既存インフラである水道を活用し、身近な場所で電気を生み出します。その電気は、将来的には、ドローンの給電や街中のWiFiスポットの給電につながります。
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長岡京市北ポンプ場マイクロ水力発電所 発電状況(3ヶ月)2018-06-28
長岡京市北ポンプ場マイクロ水力発電所は順調に発電しています
発電所の概要はこちら
長岡京市北ポンプ場に設置したマイクロ水力発電システムも発電開始から3ヶ月を経過しました。
3月27日~6月26日までの日別発電状況です。
6月18日に発生した大阪北部地震による停電に伴い、発電が停止しました。現地点検を経て午後には発電再開したため発電量の大きな低下は見られませんでした。(過去記事はこちら)
この発電所では、配水池への流入流量が需要により変化します。流入のON/OFFの時間で、日別の流入流量を制御しています。そのため発電機を通る水量も日ごとに変化し、日々の発電量が変化しています。
日別の配水池流入量と発電量の関係を示したのが下図です。
流量と発電量が比例関係にあるのがわかります。日別流入流量で日別発電量が決定されているということになります。
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神戸市のよいところ ~布引の滝~2018-06-26
竜宮城への入り口
当社マイクロ水力発電システムを導入いただいている神戸市。
神戸の市街地からすぐ、新幹線『新神戸駅』から歩いて10~15分のところに「布引の滝」があります。上流から順に雄滝、夫婦滝、鼓ヶ滝、雌滝の4つの滝があり、それらを総称して「布引の滝」と呼ばれています。 日本の滝100選に選ばれ、日本三大神滝の一つでもあります。(ほかの二つは、栃木県日光市の華厳滝、和歌山県那智勝浦町の那智滝)
写真左の雄滝は高さ43m、滝壺は面積430m²、深さ6.6mもあるそうです。 雄滝には竜宮城の乙姫さまが住んでおり、滝が白く見えるのは、この乙姫が着ている白い布がさらされているからだという言い伝えがあるそうです。滝の横の穴が、竜宮城の入り口になっているという伝説もあるようです。
「布引の滝」は、生田川中流にかかる滝で、神戸ウォーターの源泉の一つでもあります。写真の雌滝の右横に写っているように取水堰堤があり、ここから布引ポンプ場~北野調整池を経て、神戸市水道局奥平野浄水場へ水が送られ、水道水として利用されているそうです。
都会の近くでこんな大きな滝が見られるので、一度訪られてはいかがでしょうか。
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”fuha:TOKYO”に行けば、水車時計もご覧いただけます2018-06-24
かつては世界最大の振り子時計
”fuha:TOKYO”の入るNSビルの吹き抜け部には、巨大な振り子時計があります。
時計の下にある水車を回転させ、水力で動いています!
かつては、振り子時計としての大きさでギネスブックにも載ったようです。
どのような原理で動いているのかは、ぜひ現地でご確認ください。
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”fuha:TOKYO”(新宿)でご覧いただけます2018-06-21
6月21日より
ダイキンショールーム”fuha:TOKYO” で
当社マイクロ水力発電機をご覧いただけます
※技術説明員は常駐しておりませんので、フーハ係員が対応できない技術詳細のご質問については、お手数ですがDK-Powerまで直接お問い合わせください。
お問い合わせ先(http://www.dk-power.co.jp/#contact)
もしくは、06-6378-8733
fuha:TOKYOの情報
地図
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停電時には、発電システムを系統電力網から切り離します2018-06-20
単独運転の防止
長岡京市マイクロ水力発電所では、6月18日の地震の際に停電が発生しました。その際、マイクロ水力発電システムは、系統電力網から切り離され、自動的に運転を停止しました。(過去記事へのリンク)
停電時には、発電システムを切り離さなければなりません。
例えば地震により系統電力網から断絶してしまった部分で、発電設備の運転によって電気が通じてしまっている状態を単独運転と呼びます。この単独運転状態になると、断絶した部分で火災が起きたり、感電事故が発生します。このままでは、電力網の点検修理もできなくなります。こうした危険を防ぐため系統電力網が停電した時には、分散発電システムを系統電力網から切り離すことがルールとして決められています。
今回の大阪地震による長岡京市の停電でもこの機能が動作し、系統電力網から切り離された上、マイクロ水力発電システムの発電が自動停止されたわけです。
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震度5強(長岡京市北ポンプ場マイクロ水力発電所)2018-06-18
長岡京市北ポンプ場マイクロ水力発電所近郊が震源地
6月18日8:00ごろ、大阪北部を震源とする強い地震がありました。
震源地は、発電所から10km以内と推定され、長岡京市では震度5強を記録しました。
停電の発生に伴い、バイパス水路へ流路を自動切替えの上、マイクロ水力発電システムは自動停止しました。(停止させる理由)
発電は停止しましたが、水の安定供給は確保されています。
現場での点検の結果、問題個所は発見されなかったため、同日午後には再稼働(発電)しました。
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東京(新宿)でマイクロ水力発電機の展示を始めます2018-06-18
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大阪のデザインマンホール(3)2018-06-16
大阪のデザインマンホールのご紹介(3回目)
泉佐野市のマンホールをご紹介します。中央に泉佐野市の公式キャラクターである”イヌナキン”を配しています。周囲には、市の木であるイチョウと銀杏をデザインしています。”イヌナキン”は、公募作品から選定したものをキン肉マンでおなじみの漫画家・ゆでたまご先生がリライトしたそうです。”イヌナキン”という名前は、泉佐野の温泉で有名な「犬鳴(いぬなき)」という地名からのものです。
高石市は、松原で有名な浜寺公園があり、かつて銘木「羽衣の松」があったそうです。そこで羽衣天女伝説にちなんで天女をデザインしています。
箕面市は、名所の箕面大滝と紅葉をデザインしています。箕面大滝は、日本の滝百選にも選ばれています。
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エネルギー白書における中小水力2018-06-14
2017年度版の「エネルギーに関する年次報告(エネルギー白書)」が閣議決定されました
「エネルギーに関する年次報告(エネルギー白書)」は、政府がエネルギーに関して講じた施策の概況ついて、国会に提出する報告書です。2018年6月8日に2017年度版が閣議決定されました。 報告内では、エネルギー自給率の低下により日本のエネルギー安全保障は以前より後退したと分析しており、脱炭素化技術としての安定ゼロエミッション電源の技術開発を日本が主導して進めるべきだと提言しています。 安定ゼロエミッション電源の一つである中小水力発電については、農業用水などを活用したポテンシャルを生かしていくことが重要とし、地域におけるエネルギーの地産地消の取組を推進していくことにもつながるものとしています。 「平成29年度エネルギーに関する年次報告」へリンク -
神戸市藤原配水場マイクロ水力発電所 発電状況(3ヶ月)2018-06-12
神戸市藤原配水場マイクロ水力発電所は順調に発電しています
発電所の概要はこちら
発電開始から3ヶ月を経過しました。
3月1日~5月31日までの日別発電状況です。稼働率75%(14~20時で送水停止)で350kWh/日を安定的に発電しています。
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長岡京市のよいところ ~柳谷観音~2018-06-10
柳谷観音では ”もりあおがえる” の産卵が見られます
長岡京市北ポン場マイクロ水力発電所から西に4kmの場所に柳谷観音があります。あじさいがきれいなお寺です。
寺内には、”もりあおがえる” が生息しています。この時期には、”もりあおがえる” の特徴である樹上産卵が見られます。粘液で作った泡の中には、300~800の卵があるということです。孵化してオタマジャクシになると下の池に落ちるそうです。1か月ほどでかえるに成長し、山へ戻っていくそうです。
柳谷観音は、眼病に効くと信仰されるお水でも有名です。その昔、弘法大師が、お堂のそばの溜まり水で親ザルが目のつぶれた子ザルの眼を一心不乱に洗っている姿を見て、17 日間の祈祷を施したところ、子ザルの眼が開いたそうです。 弘法大師が、この水にさらに祈祷を施し、眼病に悩む人々のために霊水にしたそうです。 その水は、独鈷水(おこうずい)と呼ばれ、お寺で汲むことができます。
お時間があれば、お立ち寄りいただければと思います。
京都府長岡京市浄土谷堂ノ谷2
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系統電力網に対する電圧上昇抑制の実例2018-06-07
系統電圧上昇時にマイクロ水力発電の電圧上昇抑制機能が働いた実例を示します
2018年5月31日の記事 ”系統電力網に対する電圧上昇抑制の方法" の実例をご紹介します。
近隣に工業団地があり、系統電圧の変動が比較的大きな箇所での電圧上昇抑制事例です。この場所では、ゴールデンウィークのように平日に比べ電力需要が大幅に減少する時間帯で系統電圧の上昇が頻繁に発生します。
そうした場合に対応し、当社システムでは自動的に水車流量を落とし、発電出力を抑制します。
図のように系統電圧が222Vを超えると、水車への流量が低下し、それまでほぼ一定で出力されていた発電出力が、流量低下に伴い抑制されています。
この抑制機能がない場合は、発電出力を熱消費させるための大型の抵抗器を付けるなど、コスト負担が大きくなり導入のハードルとなっていました。
総水量を一定で保つ必要がある場合には、水車の流路とは別途設けたバイパス管を開き、必要水量を保つようになっており、弊社システムは系統電圧上昇が多く発生する場所でも、安心して採用いただけます。
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大阪のデザインマンホール(つづき)2018-06-04
「三宝あじさいまつり」にて大阪のデザインマンホールが展示(つづき)
昨日の記事からのつづきです。大阪のデザインマンホールです。
まずは、大阪府と大阪市から。大阪府は、「大阪府広報担当副知事もずやん」がデザインされています。もずやんのまわりには大阪府の花であるウメと大阪府の木であるイチョウがあしらわれています。
大阪市は、大阪城を中央に配し、まわりをさくらと水流で飾っています。
続いて、守口市と東大阪市です。
守口市は、市のキャラクターである「もり吉」が伝統野菜である「守口大根」を抱えたデザインです。守口大根は、世界で一番長い大根の品種で、長いもので2m近くにまで育つそうです。
東大阪市は、2019年のラグビーワールドカップの試合会場として選ばれた「花園ラグビー場」をPRしています。
泉南市は、泉南市のキャラクターである「泉南熊寺郎」と幸福を呼び起こすとされる模様の「青海波(せいがいは)」をデザインしています。穏やかに広がる海のように平穏な暮らしが続いてほしいという願いが込められているそうです。
太子町は、その名の通り聖徳太子ゆかりの地です。聖徳太子の守護寺である叡福寺の多宝塔がデザインされ、聖徳太子が定めたとされる十七条憲法の「和を以って貴しと為す」の一文が添えられています。
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大阪のデザインマンホール2018-06-03
堺市上下水道局の「三宝あじさいまつり」にて大阪のデザインマンホールが展示
堺市上下水道局三宝水再生センターにおいて、平成30年6月2日(土曜)から6月10日(日曜)の9日間にわたり、「あじさいまつり」が開催されています。下水処理施設の見学や大阪のデザインマンホールが展示されていました。
デザインマンホールをいくつか紹介します。
まずは、開催元の堺市です。堺市は、中世には「東洋のベニス」と呼ばれ、南蛮貿易の拠点であったことから南蛮船をデザインしています。また、水道仕切弁をデザインしたものもありました。
面白いデザインとして、豊中市の”まちかねわに”がありました。”まちかねわに”は、45万年前に日本に生息していたと推定される体長7mの鰐です。豊中市で化石が発見されたことから、豊中のマスコットになっています。
吹田市は、地元のサッカーチームであるガンバ大阪がデザインされています。吹田市は、吹田原産の伝統野菜である吹田クワイを「すいたん」というマスコットにしていますので、「すいたん」と「ガンバボーイ」がサッカーをしているデザインとなっています。
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系統電力網に対する電圧上昇抑制の方法2018-05-31
系統電力網に接続するには、電圧上昇抑制機能が必要です
再エネ発電設備から系統電力網へ電力を供給する場合、再エネ発電設備は系統電力網電圧より高い電圧で再エネ発電を行います。電気は、電圧の高いところから低いところへ流れるためです。電圧の調整は、再エネ発電設備の系統連系を司るパワーコンディショナーという装置で自動的に行われます。
さて、その高い電圧の発電電力(図中上昇①)が系統電力網に流れ込むと、系統電力網自体の電圧も幾分上昇(図中上昇②)します。近隣にたくさんの太陽光発電所がある場合など、この電圧上昇が蓄積し、系統電力網の電圧が一時的に高くなってしまうことがあります。一方、系統電力網は電力の安定供給のために標準電圧に対し、上昇できる許容範囲が法的に決められています。例えば公称電圧200Vでは、標準電圧202Vに対し+20V以内に抑えなければなりません。このため再エネ発電設備には、一時的に発電を抑える電圧上昇抑制機能が組み込まれています。
水力発電の場合、水の流れに応じて発電を行っており、電圧上昇抑制がかかった場合その余剰エネルギーをどうするかが問題となります。当社システムでは、まずは回生抵抗でエネルギーを消費させ、熱として捨てます。しかし、電圧上昇抑制の時間が長くなった場合には、回生抵抗部が過熱してしまいます。回生抵抗部を巨大なものにすれば良いのですが、高額なコストが必要となり現実的ではありません。そこで最終的には系統電圧抑制を回避できる範囲で発電機の出力を落とします。その場合は、水車に供給される水量を絞ることで出力を落とすことになります。総水量を一定で保つ必要がある場合には、水車の流路とは別途設けたバイパス管を開き、必要水量を保つようになっております。系統の電圧が正常に戻ると自動的に水車流量を戻し、最大発電状態に戻ります。
こうした当社独自の方法で、太陽光発電所などが多くあり系統電圧抑制が多く発生する場所でも、安心して採用いただけるようになっております。【特許第6304440号】
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水力発電の高効率化 インバータ制御技術2018-05-25
弊社マイクロ水力発電システムは、インバータ制御で高効率化しています
2018年4月28日の記事にてご紹介したIPM(interior permanent magnet)技術を活かすのが、ダイキン工業が強みとするインバータ制御技術です。
過去記事:水力発電機の高効率化は、ダイキン工業のモータ技術を応用【クリック】
弊社マイクロ水力発電システムの基本構成は、流量計・水車・発電機・電動弁となります。発電機のインバータ制御により水車の回転数が決められます。
下左図は、縦軸に有効落差、横軸に流量を取った場合の水車の特性を模式的に表した図です。図中の緑破線は、等発電電力曲線です。有効落差および流量が増えれば、発電電力は大きくなります。図中複数の等発電電力曲線の頂点を結ぶ赤線が、発電機が最大発電電力を得る最大発電電力曲線です。この曲線に近づけるように、水車の回転速度を制御できれば、発電の効率が高くなります。回転速度が合っていないと、せっかくのIPM技術も意味を持ちません。
水車の回転速度を制御するためには、下右図に示すように回転軸に埋め込まれた磁石と外側の電磁石の引き合う力と反発する力をタイミングよく切り替えながら発電機の回転数を制御しなければなりません。この回転軸に埋め込まれた磁石に対し、外側の電磁石の極性を高速で切り替える技術がインバータ制御技術です。
弊社システムでは、ダイキン工業のインバータ制御技術を活用し、発電の高効率化を実現しております。
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水位制御による水力発電(砺波広域圏事務組合福野調整槽)2018-05-21
砺波広域圏事務組合福野調整槽マイクロ水力発電所では、水位制御による発電を行っています
松島浄水場から自然流下し、福野調整槽に流入する水流を利用し発電しています。有効落差は、33.9mで毎時259㎥の水が流れており、最大15.3kWの発電を行っています。調整槽への水の流入は、下流側の水の需要に合わせ制御され、調整槽の水位を見ながら行っています。
調整槽の水位は、センサーで検出しています。下図のように調整槽の水位(紫線)低下を検出すると電動弁が自動的に開いて送水(青線)を開始し、発電(緑線)を行います。
調整槽の水位が上限に達すると電動弁が自動的に閉じられて送水を停止し発電も停止します。
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第5次エネルギー基本計画案における中小水力2018-05-17
日本の中長期的エネルギー政策の方針となる「第5次エネルギー基本計画」の案がまとまりました。
平成30年5月16日開催の総合資源エネルギー調査会 基本政策分科会(第27回会合)にて計画案が示されました。
再生可能エネルギーについては、「主力電源化」を目指すとし、2030年度時点の発電電力量に占める非化石電源比率は44%とすることになっています。
水力発電については、電力の安定供給性に優れたエネルギー源として重要視されており、その中でも中小水力発電については、『高コスト構造等の事業環境の課題を踏まえつつ、地域の分散型エネルギー需給構造基礎担うエネルギー源としても活用いくことが期待される』とされています。
中小水力発電の拡大にかかわる具体的な取り組みとしては、IT技術を活用したダムの運用高度化等によって既存ダムの発電量を増加させる取組みの推進や水利権手続きの簡素化による利用拡大がはかられることになります。
本基本計画は、この夏に閣議決定することを目指しています。
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京都新聞で長岡京市の先進取り組みが紹介されています2018-05-11
行政財産の新たな活用事例として
北ポンプ場マイクロ水力発電所が取り上げられています
http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20180421000057【クリック】 行政財産の貸与による再生可能エネルギー生産と収入増を狙った官民連携取組みとして紹介されています。 【クリックで長岡京市北ポンプ場マイクロ水力発電関連情報へ】 -
水道施設での水力発電における「水利使用」手続き2018-05-09
水道施設での水力発電では
河川法の手続が必要な場合と不要な場合があります
河川の流水を利用することは「水利使用」と呼ばれ、河川法の手続が必要となります。 河川から取水し水力発電を行う場合にも、手続が必要となります。
水道施設に水力発電を導入する場合、既に「水利使用」の許可を得ている流水を 利用することになりますが、 河川法の手続が必要な場合と不要な場合に分かれます。
例えば、図のようにダムから浄水場に原水を引込み、浄化後送水する場合には、 発電施設の設置個所が浄化施設の前であれば手続きが必要となり、 浄化施設の後ろであれば手続きは不要となります。 工業用水の場合は、工業用水事業者施設に設置する場合には手続きが必要となり、 工場施設に設置する場合には手続きは不要となります。
浄化施設の前に発電施設の設置する場合には、水道用水としての「水利使用」に従属して発電を行うための登録を行うことになります。具体的な手続きなど詳細は、国交省の「小水力発電を行うための水利使用の登録申請ガイドブック」が参考になります。
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足立梨花さんが、大野台浄水場マイクロ水力発電所をリポート2018-05-03
環境省のHPにて、
相馬地方広域水道企業団大野台浄水場の
マイクロ水力発電システムが紹介されています
https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/reports/fukushima/【クリック】 -
水力発電機の高効率化は、ダイキン工業のモータ技術を応用2018-04-28
ダイキン工業のモータ技術を応用し、高効率化を実現しています
当社の永久磁石同期発電機では、空調モーターで開発したIPM(interior permanent magnet)技術を採用し、効率を高めております。
少し専門的になりますが、希土類永久磁石をロータ深くに配置することによりマグネットトルク(コイルと永久磁石の吸引/反発力)に加え、リラクタンストルク(コイルが鉄をひきつける力)を引き出す電磁構造を採用し、効率を高めております。従来技術となるSPM(surface permanent magnet:表面磁石型)では、リラクタンストルクを利用できないため効率が落ちます。
モーターでの評価では、従来技術に対し10~30%の効率向上が確認されており、発電機としても大きな効率改善ができるわけです。
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日経ビジネスに記事が掲載されました2018-04-23
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水にゆかりの吹田市垂水2018-04-22
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既存インフラにおけるストックの価値向上2018-04-19
4月17日に「第五次環境基本計画」が閣議決定されました
政府は今年度から5年間の取組みとして、
再生可能エネルギーの活用を進め、地域経済の強化および持続可能な地域づくりを推進する方針です。
(参照:「第五次環境基本計画の閣議決定について」【クリック】)
「再生可能エネルギーの最大限の導入」では、
電力部門では 2030 年度の削減目標及びエネルギーミックスとも整合する排出係数 0.37kg-CO2/kWh の目標の達成に向けて取り組むことが明記されています。これは4月12日の記事「2030年度には44%以上が非化石電源に」とも合致するものです。
さらに計画の中では、「既存インフラにおけるストックの価値向上」という方針も示されています。
当社としては、水道という既存インフラストックに対し、水の安定供給という本来の価値に加え、再生可能エネルギーの創出という新たな価値をより多くの箇所に付加することで、貢献してまいります。
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神戸市のよいところ ~水の科学博物館~2018-04-16
奥平野浄水場内に”水の科学博物館”があります
当社マイクロ水力発電システムを導入いただいている神戸市様の話題です。
より良い水環境と良好な地球環境への市民の理解を深めるため、神戸市様では”水の科学博物館”を開設されています。小学生の社会見学でもよく利用されているようです。
この博物館建物は非常に美しく印象的で、国の登録有形文化財にもなっています。かつては、浄水場の急速ろ過場建屋だったそうです。高台にあるので神戸の街も一望できます。
これから季節もよくなり、藤棚もきれいに咲きそろうそうです。ぜひ訪れてみてください。
開館時間 9:30~16:30
入館料 大人200円、小人(6歳以上~18歳未満)100円
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2030年度には44%以上が非化石電源に2018-04-12
エネルギー供給高度化法では小売電気事業者に対し、
2030年度までに非化石
電源比率を44%以上とするよう求めています 総合エネルギー統計【クリック】によると、2016年度の日本における非化石電源比率は17%程度ということです。これを2030年度までに44%以上に高める必要があります。
実現には、再生可能エネルギーの産出がますます必要となります。特に水力発電に代表される変動が少ない電源の比率を高めることが、系統電力網の安定からも重要です。当社としても、マイクロ水力発電の普及で非化石電源比44%の達成に寄与したいと思います。
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長岡京市北ポンプ場マイクロ水力発電所(概要、仕組み、発電状況)2018-04-09
再エネ電力発電中!
~長岡京市北ポンプ場マイクロ水力発電所~
長岡京市北ポンプ場マイクロ水力発電所について、平成30年1月から平成30年3月までNEWSで工事状況をアップしてきました【クリック】。今回、そのまとめと現段階での発電状況などをお知らせいたします。- 【長岡京市北ポンプ場マイクロ水力発電所の概要】
長岡京市北ポンプ場マイクロ水力発電所は、長岡京市様の『環境の都 長岡京市環境都市宣言』に応えるべく、京都府営水道乙訓浄水場から長岡京市北ポンプ場へ流入する水の余剰エネルギーを電力変換するものです。
■有効落差 約41m
■北ポンプ場平均入水量 292㎥/h
■最大発電出力 25kW
【長岡京市北ポンプ場マイクロ水力発電所の仕組み】京都府営水道から北ポンプ場への流入量を制御するための電動弁が屋内に設置され、その電動弁用のバイパス管が屋外に地下埋設されていました。今回は、バイパス管を掘り起し発電機を設置しました。
今回地下ピットには、 プレハブのレジンピットを採用しました。ピットが工場で作られてから運ばれてくるので、現地での作業日数が大幅に短縮できます。現地作業でピットを作る場合には、コンクリートが乾くのを待たないと機器の据え付け作業に入れませんし、天候にも左右され予備日が多くなりがちです。プレハブピットでは、ピット底面敷設~発電機設置~配管接続~ピット上部設置まで2日ほどで完了しました。
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【導入スケジュール】2017年3月に水道局様と具体的な話に入ってから、1年で発電開始しました。 長岡京市様との打合せを重ね、システム構成・運用内容・非常時対応方法を決定してまいりました。 同時にシステムの詳細設計~機器調達を行い、2017年10月に設備認定申請を行い、2018年1月に認定【クリック】をいただきました。
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【発電状況】
連続運転に入ってからの時間ごとの発電状況です。
水の流入量は、需要家への配水状況により日ごとに調整され、昼間の時間帯で調整(流入停止)しています。その間は、発電も停止しています。
続いて、日ごとの発電状況です。
長岡京市北ポンプ場は、流入量をその先の配水量に合わせるため比較的日ごとの発電量の変動が大きいのが特徴です。
長岡京市様は環境への取り組みも熱心で、関係部局の多大なご協力もいただきながら順調に発電を開始することができました。今回の設置で年間108tのCO2の削減に寄与できることになります。
この先進事例でのノウハウを他の自治体様にも展開していきたいと思います。
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長岡京市北ポンプ場マイクロ水力発電所の関連記事はこちらから【クリック】 -
日経産業新聞に記事が掲載されました2018-04-04
2018年4月4日 日経産業新聞8面
"メカにズーム”欄に当社マイクロ水力発電システムに関する記事が掲載されました。 -
地球温暖化対策計画では2018-04-01
上下水道における再エネ導入計画が記載されています
平成28 年5月13 日に閣議決定された「地球温暖化対策計画(クリックでリンク先p27)」には、上下水道における省エネルギー・再エネ導入の実施が記載されています。○上下水道における省エネルギー・再エネ導入
上水道においては、省エネルギー・高効率機器の導入、ポンプのインバータ制御化などの省エネルギー設備の導入や、小水力発電、太陽光発電などの再生可能エネルギー発電設備の導入を実施する。 下水道においては、設備の運転改善、反応槽の散気装置や汚泥脱水機における効率の良い機器の導入などの省エネルギー対策や、下水汚泥由来の固形燃料、消化ガスの発電等への活用、下水及び下水処理水の有する熱(下水熱)の有効利用などの再生可能エネルギーの活用を推進する。
具体的な数値目標も設定されています。(リンク先の別表1-42)
この目標達成に少しでも寄与できるよう、マイクロ水力発電システムの導入を進めてまいります。-
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2020年度の中小水力買取価格2018-03-27
『再生可能エネルギーの固定価格買取制度』における
中小水力の2020年度の買取価格が決定されました
新設200kW未満では、税別34円/kWhです。
既設導水路活用型200kW未満では、税別25円/kWhです。
平成30年3月23日(金)に公表されました。
詳細は、経済産業省発表【クリック】をご覧ください
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神戸市福谷中層配水池発電システム 稼働から2年2018-03-26
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長岡京市北ポンプ場(その16) 発電開始しました2018-03-23
~長岡京市北ポンプ場マイクロ水力発電システム~
試運転調整も完了し、いよいよ発電開始しました!
平成30年1月23日の工事開始から2カ月で稼働しました。年間発電量(予定):184MWh next 長岡京市北ポンプ場マイクロ水力発電所(概要、仕組み、発電状況)【クリック】
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長岡京市北ポンプ場(その15) 電力会社の立会検査2018-03-22
発電前の電力会社様による立会検査を受けました
電力会社様の立会検査主要チェック項目です。■パワーコンディショナーの保護継電器の整定値
・OVR検出レベル、検出時限
・UVR検出レベル、検出時限
・OFR検出レベル、検出時限
・UFR検出レベル、検出時限
・単独運転防止方式の検出レベル、検出時限について
申請内容と設置したパワーコンディショナーの整定値とに差異がないかを確認
・復電後の投入阻止時間について
ブレーカーを落として停電させ、復電後300秒の投入不可であることを確認
■発電時の電力メーター動作
実際の発電状態で、電力メーターが正常動作していることを確認
next 長岡京市北ポンプ場(その16) 発電開始しました【クリック】
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神戸市藤原配水場マイクロ水力発電所(概要、仕組み、発電状況)2018-03-16
再エネ電力発電中!
~神戸市藤原配水場マイクロ水力発電所~
神戸市藤原配水場マイクロ水力発電所について、平成29年12月から平成30年2月までNEWSで工事状況をアップしてきました。今回、そのまとめと現段階での発電状況などをお知らせいたします。- 【神戸市藤原配水場マイクロ水力発電所の概要】
神戸市藤原配水場マイクロ水力発電所は、神戸市水道局様の『環境にやさしい水道システムの構築』に応えるべく、平田配水池から藤原配水池へ自然流下する水の落差エネルギーを電力変換するものです。
■有効落差 約31m
■藤原配水池入水量 約7700㎥/日(平成27年4月~平成28年3月の平均値)
■最大発電出力 19.9kW
【神戸市藤原配水場マイクロ水力発電所の仕組み】既存地下ピット内に発電機を据付け、システム制御盤は屋外に設置しております。
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【導入スケジュール】
2017年3月に事業者選定いただいてから、1年足らずで発電開始しました。 神戸市水道局様との打合せを重ね、システム構成・運用内容・非常時対応方法を決定してまいりました。 同時にシステムの詳細設計~機器調達を行い、2017年9月に設備認定申請を行い、2017年12月に認定をいただきました。
システム設置工事は、2017年11月29日から開始しました。
クリックで主要な工事の写真がご覧いただけます。
①既設配管の撤去、②発電機据付、③システム制御盤据付、④系統連系用引込電柱設置、⑤柱上トランス設置、⑥系統連系接続
約2ヵ月で設置を行い、系統連系を行いました。その後、試運転調整を行い、連続運転に入っています。
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【発電状況】
連続運転に入ってからの時間ごとの発電状況です。
~藤原配水場マイクロ水力発電システムの運転パターン~
●20:00~翌日14:00まで発電を行い、14:00~20:00は、配水場への水の流入が停止されますので発電を停止します。
●浄水管理センターからの遠隔指令を受け、起動と停止を行います。
●20:00に起動指令を受けて、少し時間をかけながら発電開始します。
●14:00に停止指令を受けて、少し時間をかけながら発電停止します。
続いて、日ごとの発電状況です。
毎日安定的に350kWhが発電されています。年間では75トンのCO2削減に寄与します。
太陽光発電や風力発電とは異なり、変動が少なく、一定の発電量が得られることがわかります。
発電量が天候に左右されず、安定した発電が期待できるマイクロ水力発電の普及を全国の自治体様と目指したいと思います。
- 藤原配水場マイクロ水力発電所についての関連記事はこちらから【クリック】
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長岡京市での環境教育ミーティングで2018-03-14
長岡京市北ポンプ場に導入を進めているマイクロ水力発電についてお話ししました
ご参加いただいた市民の方からは、
「長岡京市に夢のある話が出来て非常に嬉しい」
「いい機械、導入スキームだと思うので、長岡京市にさらに導入してほしい」
「こうした取り組みが、環境のためにも全国的に広がってほしい」
という声をいただきました。
今後もこうした官民連携を進め、全国の自治体様での環境行政のお役にたちたいと思います。
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日時:平成30年 3月15日(木) 18:30~
会場:長岡京市立中央公民館(2F)講座室
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砺波市の”水の神様”2018-03-11
砺波市上中野配水場は隣接する用水神社に見守られています
上中野配水場の隣には、用水神社があり、水の安定供給を見守ってくれています。定期点検の際にマイクロ水力発電所の無事を感謝して参詣してきました。境内には、最近の陽気ににもかかわらず雪が残っており、先日の大雪がいかに大変だったかと想像できました。元々は「舟戸神社」と