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東大阪市水走配水場での地盤調査 >事例紹介

東大阪市水走配水場で地盤調査を実施しました

2020年6月30日の記事で導入予定をお知らせした東大阪市水走配水場マイクロ水力発電所ですが、地下ピット設置にあたり設置場所での地盤の調査を行いました。

土の締まり具合や強度を知るために標準貫入試験(JIS A1219)を実施しました。

水走配水場マイクロ水力発電所 地盤調査

標準貫入試験は、「質量 63.5 kg のハンマーを 760 mm の高さからアンビルに落下させて,SPTサンプラーを打ち込む。N 値は,SPTサンプラーを(自重や予備打ちにより貫入させた後)300 mm 打ち込むのに必要な打撃回数である。」とJIS規格で定義されています。
測定用の鉄棒器具の先端に取り付けた63.5kgのおもりを、760 mm の高さから自由落下させ、土中のサンプラーを300 mm貫入させるのに何回落とす必要があったかということです。落とした回数が、N値となります。
地盤が柔らかければ、1回でも貫入します。N値が高い方が、地盤としては硬いということになります。

今回は、地下25mまでボーリングを行い、N値を計測しました。

今後、得られたデータから、地下ピットが沈降しないように地下ピットを作る場所での土質改良をするか、杭を打つかを決めていきます。

水走配水場での地盤調査の必要性

東大阪市には、恩智川が流れています。1970年代くらいまでは、氾濫もあったようです。
そのため、大規模な治水工事が行われ、恩智川に沿っていくつかの治水緑地が整備されたそうです。
有名な花園ラグビー場がある花園中央公園も治水緑地のひとつです。台風などで恩智川が増水した際には、花園中央公園にも貯水ができるようになっています。最大32万トンの水を貯めることができるそうです。

恩知川と治水施設

水走配水場は、恩智川のほとりにあり、花園中央公園からも近い位置です。つまり、地盤が柔らかい可能性があり、今回地盤調査を行ったわけです。

 

 

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